
Xin chào!(シンチャオ)こんにちは!ベトナム・ホーチミン在住のグローバルキャリアコーチYukaです。
この夏、家族でイギリス、オランダ、フランスの3カ国を10日間かけて巡ってきました。
東南アジアでの生活も10年目に入り、日々多様な文化に触れてはいるものの、ヨーロッパを家族で訪れるのは今回が初めて。
歴史を感じる街並みでありながら、モダンで洗練されたデザインが融合されている場所、感性を刺激される美術館や博物館、駅の佇まいにいたるまで、すべてが新鮮で刺激に満ちた10日間でした。
同じヨーロッパといえど、国や地域によって気候や都市の風景は大きく異なります。
「なぜ?」「どうしてこうなっているんだろう?」という問いが自然と湧いてくる旅。
それはまさに、世界に対する好奇心が動いている証拠なのだと感じました。

旅の途中、アムステルダムで何気なく通りかかったショーウィンドウに書かれていた言葉「TRAVEL IS THE BEST EDUCATION ANYBODY CAN HAVE」。
この一文が心に響いて仕方がありませんでした。まさに「旅は最高の教育」。
机上の知識では得られないリアルな感覚や違和感、異文化への驚きや共感は、旅ならではの学びだと改めて実感しました。
そして、今回の旅で私がもう一つ大切にしたことがあります。それは、その土地の人と関わること。
ロンドンでは現地在住の友人や同僚を訪ね、イギリスでの生活や仕事、教育、人々の価値観、日常の小さなことまで話を聞かせてもらいました。
地元の人との対話を通じてこそ、旅先は「ただの観光地」から「理解しようとする場所」へと変わります。
言葉を交わし、暮らしを想像し、その土地の空気を深く吸い込むような旅ができたことは、今回の旅の大きな意味だったと思います。

旅行を通じて改めて思ったのは、旅は人生で「先送りにしてはいけないこと」の一つだということ。
特に、子どもとの時間は想像以上に速く過ぎていきます。中高生のこの時期だからこそ、同じ景色を見て、同じ話題で語り合えるのだと感じました。
親子で感想を共有できるこの時間は、本当に限られた一瞬のギフトなのです。
また、アラフィフの身で実感したのは、体験できること、吸収できる感度、価値観の柔軟性。それらは年齢とともに確実に衰えていくということ。
もちろん、年齢を重ねたからこそ理解を深められる部分もあると思いますが、新しい体験を全身で受け止められる体力と、それを今後の人生に活かすことのできる「広がり」の可能性を考えると、若いほどその効果は大きいと、改めて思いました。
日本や東南アジアから欧米諸国の為替や物価を考えると、躊躇する気持ちも分かりますが、それはこれからも同じことです。
そして、今後はますます「世界を体験するチャンス」が遠ざかっていくかもしれません。
むしろ、世界の「今」を肌感覚で持っておくことの方が、これからの時代を生きていく上では重要であると、私は考えます。

この夏、家族での旅行を計画されている方も多いかと思います。
行き先はどこであっても、旅先で出会う現地の人たち、語られる日常の物語、交わされる笑顔や言葉など、そうした関わりの積み重ねが「世界はそれほど遠くない」と感じさせてくれると思います。
これからの時代を生きていく子どもたちにとって、異なる文化や価値観を自分の体で受け止められる経験は、何よりの財産になるはずです。
皆さまにとっても、この夏が素晴らしい人生の学びの機会につながりますように!
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Written by 大野由佳(ベトナム)