
こんにちは。マレーシア在住の日本人リクルーター、高橋です。現在はマレーシア法人の人材紹介会社「Language Talent Solutions」で働いています。
日本人の移住先として人気のマレーシア。
よく「物価が安い」「教育移住におすすめ」と言われますが、実際に暮らしてみると、それ以上にたくさんの発見がありました。
今回は、私自身が感じた「ここが心地いい!」と「ちょっと不便かも…」という点を、リアルな生活目線でお伝えします。

マレーシアの人はとてもフレンドリー。外国人だからといって壁を作られることはなく、自然に受け入れてくれる雰囲気があります。
仕事でも、同僚はみな親切で穏やか。スーパーやカフェでも「どこから来たの?」と声をかけてもらえることがよくあります。小さなあいさつや笑顔に救われる場面が多く、日々、人の温かさを感じます。
クアラルンプールは交通の便も良く、治安も比較的安定しています。基本的なライフラインはすべて整っているので、不便を感じることはありません。
日本食レストランやスーパーも多く、日本製品も手に入りやすいので「日本と同じように暮らせる」と実感します。日本製品の値段は少し高めですが、欧米のように倍以上ということはなく、日常的に利用できる範囲です。
マレーシアは常夏の国。寒い冬がないので、寒がりの私にはぴったりです。日中は30度を超えることもありますが、日本の猛暑のような蒸し暑さや寝苦しい夜は少なく、「日本の夏より過ごしやすい」と感じることもあります。
天気予報で朝晩の気温をチェックして服装を考えることもなくなり、季節ごとの衣替えも不要になりました。

実際に住んで驚いたのは、食文化の豊かさです。マレー系・中華系・インド系に加え、タイ料理や中東料理まで、さまざまな国の味が日常的に楽しめます。
しかもリーズナブル。カフェ文化も盛んで、おしゃれで写真映えするお店が街中にあり、食の楽しみは尽きません。
クアラルンプール国際空港はアジアのハブ空港。東南アジア諸国への旅行はもちろん、オセアニアやヨーロッパへも直行便があります。週末にふらっと海外旅行に行けるのは、マレーシア暮らしならではの特権です。
私はひどい花粉症なので、日本にいる時は春先になると毎年花粉に悩まされていました。マレーシアにはスギやヒノキの花粉がなく、花粉症の私には天国のような環境です。

デリバリーが時間通りに来なかったり、修理業者がなかなか来なかったり…。日本の「早い・正確」に慣れていると、最初は戸惑います。
でも、今では「これがマレーシアのペース」と思えるようになり、むしろ気持ちに余裕が生まれました。
イスラム教の影響で、お酒や豚肉は高級品。スーパーでも専用コーナーがあり、日本のように気軽に手に入りません。
とはいえ、中華系レストランでは豚肉料理も楽しめますし、うまく工夫すれば不便さは和らぎます。
外は暑いのに、建物の中はびっくりするほど冷房が効いています。最初は快適でも、長居すると寒くて震えるほど。
外出時は必ず羽織り物を持ち歩くようにしています。
マレーシアは常夏の国なので、日本のような四季はありません。季節の移り変わりで時間の流れを感じられないため、時々、時間感覚がわからなくなることもあります。桜や紅葉など、日本ならではの季節感が恋しくなることもあります。
マレーシア生活には「良いところ」も「ちょっと不便なところ」もありますが、全体的にはとても住みやすい国です。
気候や文化の違いに驚くこともありますが、それも含めて海外生活の楽しさ。これから移住を考えている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
Written by 高橋萌子(マレーシア)