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プロが教える海外転職の秘訣!人材エージェントの正しい使い方

2025年10月22日
ブレナー真由美 (アメリカ)

海外人材エージェント利用のコツ

こんにちは。カリフォルニアより海外転職キャリアコーチのブレナー真由美です。私事ですが、今月アメリカ国籍を取得しました。

いろいろと思い悩むことはありましたが、アメリカに移住して8年。多くの現地の人たちに助けられ、家族の中で私以外が全員アメリカ国籍となりました。

上の二人が18歳になり、選挙権を得たことをきっかけに、私ももっとアメリカに根ざして生活していきたいと考えたのです。

さて、今回は海外転職やグローバル転職を考えている方に向けて、人材エージェントの活用法や選び方、そしてコツをまとめました。

海外人材エージェントの提供サービスは主に下記が挙げられます。

・書類の修正アドバイス
・面接対策
・求人企業の内部情報の提供
・ビザ、生活事情の情報提供
・給与、条件交渉
・内定書、雇用契約書の確認
・現職退職時のアドバイス

海外転職を考えた時、多くの方が「まずは人材エージェントへの登録」を考えるでしょう。

と同時に、自分に合った人材エージェントはあるだろうか?どんなエージェントを選ぶべき?登録前に何を準備すれば良い?利用のタイミングはいつ?といった疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。

本コラムでは、日本・アジア・アメリカの人材紹介業に20年携わり、過去2年で25か国の海外転職支援を行ってきた現役「海外転職キャリアコーチ」であるブレナー真由美が、海外転職を成功させるための人材エージェント活用法を、順を追って詳しく解説します。

 

1.人材エージェント登録の前にすべきこと

登録前にしっかり準備を整えることで、リクルーターからの連絡がスムーズになり、希望に沿った求人紹介を受けられる可能性が高まります。

自己分析

自分の強みやスキルを明確にし、どのようなキャリアを築きたいかを整理しましょう。「これまでの経験を活かせる仕事」「新たな分野に挑戦する仕事」など、自分の軸を定めることが重要です。

キャリアの棚卸し

これまでの職務経験やスキル、実績を具体的にまとめましょう。数値化できる成果(例:売上達成率、プロジェクトの成功事例)を記載すると説得力が増します。

転職の軸を定める

「年収アップ」「キャリアの広がり」「語学スキルの活用」など、転職の目的を明確にしましょう。特に海外転職では、「なぜ海外なのか?」「なぜその国なのか?」を掘り下げることが大切です。

 

2.書類作成の準備

エージェント登録時には、次の書類を整えておくことが不可欠です。

履歴書・職務経歴書(日本語)

就労ビザがない状態で初めて海外で働く場合、現地の日系企業や日本人経営の会社のほうがビザ取得のチャンスが高いです。

そのため、忙しい経営者や採用担当者にもすぐ理解してもらえるよう、和文の書類を用意しておくと効果的です。

この点については、私が専属コーチを務めるYouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

英文レジュメ

海外求人への応募には必須です。和文職務経歴書を整えていれば、翻訳ツールを活用して英文化するのは難しくありません。

LinkedInプロフィール

特に欧米圏を狙う方は必須ツールです。レジュメにLinkedInのリンクを記載しましょう。

アメリカの採用担当者は、同じスペックの応募者が複数いる場合、LinkedInでアクティビティなどを確認し、発信力や活発さを重視する傾向があります。

 

3.国の絞り込み

転職先の国を選ぶ際に注意したいのは、就労ビザが必要な場合、基本的に正社員(直接雇用の形態)のみでないとビザが取得できないという点です。

したがって、正社員の紹介を行っている人材エージェントを選びましょう。

一方、ワーキングホリデーやJ-1ビザ、YMSビザ(ワーキングホリデービザ)保有者を対象にした専門エージェントも存在します。

また、すでに現地で就労可能なビザを持っている方であれば、派遣や契約社員の求人案件を扱うエージェントも利用できます。

 

4.人材エージェントの種類・利用方法・タイミング

準備が整ったら、いよいよエージェント登録の段階です。海外転職では「どのエージェントを選ぶべきか」という質問を多くいただきます。以下を参考にしてください。

① 現地採用を目指す場合

現地の人材エージェントへの登録をお勧めします。国によって異なりますが、アジア圏・アメリカ・イギリス・ドイツなどには日系エージェントが数社~6社ほどあります。

多くは現地の日系法人で、日本語や日本の商習慣を理解している人材を求める傾向にあります。

② 駐在を目指す場合

駐在案件は現地エージェントには基本的にありません。日本本社主導で決定されるため、日本国内の大手やグローバル人材を扱うエージェントを選ぶと良いでしょう。

また、外資系企業からの海外転籍はまれなので、日本国内の外資系エージェントを通じての転職が現実的です。

③ 現地企業・外資系企業への転職を目指す場合

現地の人材エージェントに登録するのが効果的です。日系エージェントの中にも現地企業と提携して求人を持つケースがあります。

タイミングの目安ですが、日本国内では転職活動に3〜6か月かかると言われますが、海外ではその倍の期間を見込みましょう。特に就労ビザを持たない方は、求人紹介まで時間がかかることもあります。

・国を決めたらすぐ登録する(求人タイミングが重要)
・複数エージェントに登録し、情報を広く得る

この2つのポイントを意識しましょう。

 

5.人材コンサルタント・リクルーターとの付き合い方

登録後は、リクルーターとの関係構築が成功のカギです。リクルーターは、以下の点を重視しています。

・スキルの具体性(海外転職では即戦力がカギ)
・キャリアの一貫性(転職や国をまたぐ理由が明確か)
・コミュニケーション力(異文化対応力があるか)

リクルーターとの円滑なコミュニケーションを取るために、下記のポイントを押さえましょう。

・自分のキャリアプランを具体的に伝える
・積極的に質問する(「今後のキャリアに必要なスキルは?」「自分の市場価値は?」など)
・レスポンスを早めにする(スピーディなやり取りで好印象)
・資格・語学力・スキルを更新したらすぐ共有する

 

6.まとめ

海外転職では、エージェントを「仲介者」ではなく「パートナー」として活用する意識が大切です。

相性の良いエージェントと信頼関係を築き、積極的にコミュニケーションを取ることで、より良い求人に出会う確率が高まります。

「海外でキャリアを積みたい」と考えている方は、ぜひエージェントの活用を検討してみてください。

また、人材エージェントと私のキャリアコーチングを組み合わせ、日本からアメリカ転職を成功させたはるさん、アメリカ駐在から現地転職を叶えたリサさんのインタビューもぜひご覧ください。

せかいじゅうキャリア海外転職ストーリー(YouTube)

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Written by ブレナー真由美(アメリカ)

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