
こんにちは。会社員をしながらヨーロッパを旅するように暮らす、「やりたいこと全部やる人生」のTowamiです。
前回のコラムでは、私の夢だったシチリア東部への旅行が30分で叶ってしまったエピソードをご紹介しました。
今回は、実際に行ってみて、シチリア東部のどこが良かったかについて書きたいと思います。
以前、イタリア南部のプーリア半島に恋に落ちて何度も訪れ、産休中も2か月そこで過ごしたことを書きました。
シチリア東部は、私にとって第二のプーリアになり得る場所だと感じました!

この水の透明度!
今回は、Fontane Bianche(フォンタネ・ビアンケ)というビーチから徒歩8分ほどのAirbnbに宿泊できました。
この海が、天気の良い日には特にプーリアのように美しかったです。ビーチクラブもお手頃で、ビーチベッド2人分とパラソルで1日20〜30ユーロほど。子連れでも楽しく、安心して海で遊ぶことができました。
毎日同じビーチクラブに通っていたので、息子と同じくらいの年の女の子のママであるイタリア人女性と仲良くなり、子どもを一緒に遊ばせたり、子育てや文化についてさまざまな話をしたりして、とても楽しい思い出になりました。
周囲には他にも美しいビーチがいくつかあったようですが、今回は滞在が1週間だったこともあり、近くの同じビーチで日中を過ごしました。
7月半ばで暑く、日中は35度以上!夕方にシャワーを浴びてから、街に繰り出すというスタイルで過ごしました。

モディカの大聖堂の眺め
旅の大事なポイントとして、「訪ねて楽しい、美しい街並み」が挙げられます。シチリア東部にはそんな街がたくさんあります。
多くの方がご存じのSiracusa(シラクーザ)旧市街、Noto(ノート)、Ragusa(ラグーサ)のほかにも、隠れた名所が豊富です。
私たちは、レンタカーが突然故障するという出来事をきっかけに出会ったシチリア人家族に教えてもらい、Sicli(シクリ)、Modica(モディカ)、Marzamemi(マルツァメミ)などの小さな村を訪れることができました。
片道40分以上かかることが多かったプーリアと違って、シチリアでは街同士の距離が比較的近く、Airbnbから20〜40分ほどで行けます。そのため、疲れずにいくつもの街を巡ることができました。
私のお気に入りは、Modica(モディカ)です。
ここは「アステカ製法」と呼ばれる、一定の温度以上に加熱しない古代の方法でチョコレートを作る街です。チョコレートや砂糖が完全には溶けないため、ざらざらとした舌触りが特徴のユニークな味わいでした。
車の故障で助けてくれたシチリア人家族に教わり、何も調べずに訪れたのですが、着いてびっくり。バロック建築が並ぶ美しい街並みと可愛いショップの数々、壮大な教会の迫力に圧倒されました。
丘の上にある大聖堂では、美しい花に囲まれた中で結婚式が行われており、まさに夢のような光景でした。

美しいシクリの街並み
同じくおすすめされたSicli(シクリ)も、バロック建築と白い石畳がまぶしい印象的な街でした。シチリア人家族と出会っていなければ、訪ねることはなかったと思います。
有名なNoto(ノート)にも、到着日の夜にふらっと立ち寄りました。ぐったり疲れて、寝不足で化粧もせず、スーパーへ行くついでに「近いから行ってみよう」と軽い気持ちで向かったのです。
すると、偶然にも屋外でオーケストラのコンサートが行われており、その目の前のレストランにたまたま空席が。生演奏を聴きながらバロック建築を眺める、忘れられない夜になりました。
Marzamemi(マルツァメミ)は小さな港町で、レストランがぎっしり並び、賑やかな雰囲気が魅力です。
もう一度行って試したいレストランがたくさんあります。名物はマグロのボッタルガで、専門店やボッタルガを使った料理を楽しめます。
これらは全て、街というか村の規模で、家族連れがのんびり歩いている平和で静かな雰囲気で、安心して歩けたのも良かったです。

マルツァメミの夜
食べ物に関しては、個人的にはパレルモを中心とした北西部のほうが感動する味に多く出会えた印象です。それでもいくつか美味しい料理に出会いました。
シチリアではピスタチオをふんだんに使った料理が多く、名物の「カリカリに焼いたイワシの上にレーズンをのせ、ピスタチオソースをかけたパスタ」は絶妙な組み合わせでした。
また、ピスタチオソースがたっぷりかかった大きなピザも、お腹いっぱいでも全部食べたくなるほど美味しかったです。
これらの街や村はどこも穏やかで、家族連れがのんびり歩く平和な雰囲気。安心して散策できたのも良かったです。

イワシの載ったピスタチオソースのパスタ:左円内はピスタチオのソースがたっぷりのピザ
現地の方によると、シチリア観光に最適な季節は10〜11月頃とのこと。
海より街歩きを中心に楽しみたい方は、涼しい季節に行くのがおすすめです。真夏でも夜は過ごしやすく、暑さに苦しむことはありませんでした。
私たちはカターニャ空港に到着後、レンタカーで宿泊先へ向かい(約40分)そこを拠点に街巡りをしました。
どの街もまた訪ねたいと思える場所ばかりで、改めてシチリア東部に行きたいと感じています。
次回は、そんなシチリア旅行中に起きた「事件」についてお話しします。
メルマガでは語学に加え、これまで80か国を旅した私が旅で感じたことや学んだことをざっくばらんにシェアしています。登録の上、ぜひ気になるテーマだけでも読んでみてください。
Written by Towami(ドイツ)