
4月のオンラインミートアップ「ティーンのママ集まれ」にご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
アジア、南米、ヨーロッパと国も地域も異なる参加者が集まり、その中で共通する認識がありました。
それは、子どもに少しなめられている気がするということ。なんとなく親としての威厳が足りていないという感覚です。
読者にも思い当たる方はいらっしゃるでしょうか。
その理由としてまず挙がったのは、「子供の方が現地語ができて、現地生活になじんでいる」ということ。
海外で子育てをしていると、子どもの方が現地語が上手になるのは当然です。気づけば、学校のことや周囲のことについて子どもから聞くことも増えていきます。
言葉だけではなく、文化の感覚も子どもの方が自然に身に付いていきます。
日本でも世代間の違いから似たような感覚はあるかもしれませんが、海外ではその差がより大きく感じられることがあります。
そうした中で、「親としてちゃんと機能しているのだろうか」と感じる場面が増えていくのも無理はありません。

そう感じるのには、今の環境が親としての立ち位置を揺らぎやすくしている、という背景があります。
海外での子育てでは、ティーンともなると、親とより対等な関係となりやすいことがあります。これは文化の違いによるものです。
また、学校からの連絡や先生とのやり取り、友人関係のトラブル、地域のルールなど、主体的に把握していたい情報が、子ども経由で入ってくることもあるでしょう。
そうした状態が続くうちに、自分でも気づかないまま親としての自信まで揺らいでしまうことがあります。
国際結婚の場合、パートナーの方がが言語や現地文化において優位な立場にいることも少なくありません。
例えば、友達との付き合い方やファッション、帰宅時間や義理の家族との関係など。自分の感覚では心配でも、「ここでは普通だよ」と言われると、強く言えなくなることもあるかもしれません。
こうした環境の中で、無意識のうちに少しずつ「直接コントロールできる立場」から外れていきます。
その結果として、家庭の中で「子どもの方が社会に近い存在」と感じられる場面が増えていくことがあります。
つまりこれは、「現地社会へのアクセスのしやすさ」という構造の問題が関係しているのです。

でも、ここで一つ大事にしたいことがあります。
それは、親としての役割は「現地語ができるかどうか」や「現地文化への理解度」では決まらないということです。
子どもにとって必要なのは、完璧な情報を持っている親ではなく、「軸」を持っている親です。
例えば、
・感情的に安定していること
・価値観を言語化し、共有すること
・ルールを決め、守らせること
・最終責任を持つ姿勢
こういったものが「親としての軸」になります。そういったことを、自分の言葉で伝えられること。それは日本語でも十分にできます。
むしろ自分の言葉で自分の価値観を伝えることの方が、ずっと強く伝わることもあります。
言語や環境に差があっても、親としての軸は持てるし、育てていけるものです。
「なめられている」のではなく、今は関係の形が変わっている途中。そう捉えた時、今感じているモヤモヤも、次のステージに進むためのプロセスとして見えてくるはずです。
このプロセスは、親としての関係性をより成熟させていく入口でもあります。
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Written by 世界ウーマン編集部