
こんにちは。マレーシア法人の人材紹介会社「Language Talent Solutions」の日本人リクルーター、高橋です。
前回は、「英語力不問の求人も?マレーシアのBPO企業で築く海外キャリアと仕事の裏側」というテーマで、マレーシア就職で人気のBPO業界についてお話ししました。
今回は、SNSではなかなか見えにくい「海外勤務のリアル」についてお伝えしたいと思います。
SNSを見ていると、海外のカフェ巡りやリゾート旅行、きらびやかな生活風景が目に入ることも多いかもしれません。
もちろん、それも海外勤務の魅力の一つです。
ですが、実際には仕事で落ち込む日もあれば、慣れない海外生活に不安を感じる日もあります。
海外勤務は、決して「毎日がキラキラしている生活」ではありません。

特に、マレーシアで多くの日本人が働くBPO企業では、日々のKPI(目標数値)を意識しながら、お客様一人ひとりに丁寧に対応することが求められます。
対応件数、お客様満足度、応答スピードなど、さまざまな項目が日々数値で管理される環境です。
「今日は数字が良かった」
「今月は目標に届かなかった」
そんなふうに結果が目に見えるからこそ、やりがいにつながる一方で、プレッシャーを感じる場面も少なくありません。
また、お客様対応の仕事では、時にクレーム対応や難しい判断を求められることもあります。
電話やチャットでは相手の表情が見えない分、言葉選び一つで印象が大きく変わります。どんな状況でも感情的にならず、冷静に対応する力が必要です。
さらに、外資系企業では、「年齢」や「社歴」よりも、成果や行動が評価される傾向があります。良い意味でも悪い意味でも、実力主義です。
若くても成果を出している人には、年齢に関係なくチャンスが与えられるのも海外企業の魅力です。
実際に、新卒でマレーシアへ渡航し、数年でマネジメントポジションへ昇進する方もいます。
一方で、「周りが助けてくれるだろう」「日本と同じ感覚で働けば大丈夫」という意識のままだと、ギャップに苦しむこともあります。
日本では年功序列の文化がまだ残る企業もあります。しかし、外資系企業では、「何歳か」よりも「何ができるか」が評価される環境だと感じます。

海外生活は、旅行とはまったく別物です。
仕事をしながら生活基盤を整えなければならず、孤独を感じたり、日本との価値観の違いに戸惑ったりすることもあります。
まず感じるのは、やはり言葉の壁です。
「海外に行けば自然と英語が話せるようになる」と思われがちですが、実際には日々の努力が必要です。
もちろん、日常的に英語に触れられる環境は大きなメリットです。しかし、それだけで急激に英語力が伸びるわけではありません。
家の契約、病院、買い物など、生活のさまざまな場面で英語を使う必要があります。
仕事自体は日本語対応でも、海外で生活する以上、最低限の英語力は必要です。
また、文化の違いに驚くこともあります。日本では当たり前のことが、海外では当たり前ではありません。
例えば、日本人は時間に対して正確な方が多いですが、マレーシアでは日本ほど厳密ではない場面もあります。
配達が予定通りに来なかったり、約束の時間に遅れてきたりすることも珍しくありません。
私自身も、マレーシア生活を始めたばかりの頃は、そうした違いに戸惑うことが多くありました。
ですが、今では「そういう文化なんだ」と受け入れられるようになり、以前よりも気持ちに余裕を持てるようになりました。

慣れない言語、慣れない文化での生活は、時に孤独との戦いでもあります。
海外に移住したばかりの頃は、周囲に知り合いも少なく、不安を感じることも多いものです。
だからこそ、自分の殻に閉じこもるのではなく、自分から周囲に溶け込もうとする姿勢が大切だと感じています。
海外生活で本当に必要なのは、「柔軟性」なのかもしれません。
「日本だったらこんなことないのに」と考え続けると、海外生活はどんどん苦しくなってしまいます。
現地の文化や価値観を受け入れながら、自分自身も少しずつ変化していく。
「郷に入っては郷に従え」の姿勢が、海外生活を楽しむためにはとても大切だと思います。

海外での仕事は、「キラキラした生活」だけではありません。
実際に、「思い描いていた海外勤務とは違った」「理想とのギャップに悩んだ」という理由で、帰国を選ぶ方もいます。
それでも私は、海外で働く経験には大きな価値があると思っています。
年齢や経験に関係なく挑戦できる環境で、自分の力で成果を出し、海外で働き続ける経験は、大きな自信につながります。
自分で問題を乗り越えながら生活していく中で、日本にいた頃には気付かなかった自分の強さや可能性に出会えることもあります。
そして、その経験は、日本に戻った後も、さらに海外でキャリアを築いていく場合でも、大きな強みになるはずです。
私は、海外就職は「今の環境から逃げるため」ではなく、「自分の可能性を広げるための選択肢」の一つだと思っています。
大変なこともあります。それでも私は、海外に来たことを後悔したことはありません。
あの時、一歩踏み出した経験が、今の自分につながっていると信じています。
海外キャリアに少しでも興味があれば、まずは情報収集から始めてみませんか?
Language Talent Solutionsでは、日本人のマレーシア就職をサポートしています。ご相談だけでも大歓迎です。
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Written by 高橋萌子(マレーシア)