
最近「フェムケア」についての情報を日本語でもSNSなどでよく見るようになりました。
女性の身体をいたわる商品や習慣です。従来はデリケートゾーンのケアを指しましたが、今では生理・妊活・更年期など、女性の健康全般を指すことが増えたそうです。
実は、常夏の国インドネシアの女性は、古くからとある葉っぱがフェムケアに使われてきました。
インドネシアには、「daun sirih(シリの葉)」というコショウ科の植物があります。
日本語だと「キンマの葉」という名称で、東南アジアやオセアニア地域に生息する植物です。
これらの地域で主に噛む嗜好品としてたしなまれたり、儀式の象徴として広く使われてきたりしたそうです。
インドネシアでは、シリの葉っぱが持つ抗菌作用から、伝統医療にも使われてきました。
口腔ケアや傷の治療にも使われてきたようですが、この葉っぱが使われているのを日常で最もよく目にするのは、フェムケアのためです。

左:ハートのような形が特徴のシリの葉 右:液体石鹸
私が初めてシリの葉を見たのは、インドネシア人義母が庭に植えたものです。
義母は「葉っぱを煮出した水がデリケートゾーンをきれいにするのに良い」と教えてくれました。
おりもの対策にもいいと言われています。
この葉っぱを煮出すというやり方は伝統的なものですが、スーパーやコンビニ、薬局などでこのシリの葉の液体石鹸が、どこでも売られているので簡単に入手できます。
シリの葉が使われている女性用の商品は石鹸だけではありません。生理用ナプキンにも応用されています。
シリの葉には天然の抗菌・防臭作用があるとされ、匂いやかゆみを防止するのに役立つそうです。
多くの生理用ナプキンブランドは、シリの葉の成分に更にビタミンEも加え、肌の保湿・炎症の予防にもなるとして売り出しています。
以前はインドネシアのローカルブランドがこのシリの葉成分入りの生理用ナプキンを販売していましたが、この数年で日本のブランド、チャームやローリエなどもシリの葉のナプキンを大々的に売り出しています。

日本のブランドの商品は、プラスミントなどハーブを追加し、クーリング効果のあるナプキンも売り出されています。
インドネシア・日本、どのブランドもパッケージには、防臭効果についてのキャッチコピーがメインに書かれています。
シリの葉のデリケートゾーン用石鹸は持ち運びに便利な小さめサイズのボトルも売られています。
シリの葉成分入りの生理用ナプキンは軽いので、インドネシアにいらっしゃる方は、試しに買って使ってみたり、身近な女性へのお土産にしたりするのはいかがでしょうか?
商品を探したり購入したりする時に使えるインドネシア語単語です。
・シリの葉 = daun sirih
・石鹸 = sabun
・生理用ナプキン = pembalut
Written by スパルディ杏子(インドネシア)