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「もう遅い」は誰が決める?54歳で結婚した彼女が見つけた幸せの形

2026年8月14日
藤村ローズ (日本)

アメリカ人女性とガールズトーク

先日、ワイオミング州に住む知人を尋ねた。その時に、そこの奥さんと2人で買い物に出かける機会があった。

彼女はとてもオープンな人で、彼女の大きなピックアップトラックの助手席に乗せてもらって、車内はすっかりガールズトークの雰囲気。私たちはざっくばらんにいろいろな話をした。

そこで私は、「もし答えたくなかったら答えなくてもいいんですが…」と前置きをした上で、少し踏み込んだ質問をしてみた。

「あなたはこんなに魅力的な女性なのに、彼と結婚するまで、なぜずっとシングルだったのですか?」

すると、彼女は「Well…」と少し考えた後、これまで歩んできた人生について話してくれた。

若い頃は結婚したいという気持ちがほとんどなく、仕事に打ち込んできたこと。そんな彼女に対して、彼女の祖母はずっと心配していたこと。

「鳥だってオスとメスでペアになるものだから」と、そんな言葉で彼女に早く結婚してほしいと願っていたのだという。

40代後半でキャリアが落ち着いてきた頃、「やっぱり人生を一緒に歩む相手がいたらいいな」と思うようになり、友人のすすめでデーティングアプリを使い始めたこと。

そして、52歳で今の旦那さんに出会い、2年間の交際を経て、54歳で結婚し、今年結婚3周年を迎えたということ。

 

「もう遅い」ということは誰かが決めるものではない

その話を聞いて、私はとても感動した。彼女の幸せそうな笑顔を見ながら、「こういう人生も素敵だな」と心から思った。

彼女の人生を知って、人にはそれぞれ自分のペースがあっていいのだと改めて思った。年齢で諦めずに、自分らしい人生を手に入れることはできる。

世の中には、結婚や出産、家庭を持つことについて、決められた順番やタイミングがあるように言われることがある。

「生涯未婚率」という統計指標があるが、近年では人生の後半でパートナーと出会い、結婚する人も珍しくなくなっている。

もちろん、年齢によって現実的な制約が生まれることもある。でも、人生において「もう遅い」ということは、誰かが決めるものではないのだ。

彼女には実の子供はいない。一方で、旦那さんには3人の息子さんがおり、1歳になるお孫さんもいる。

彼女はそのお孫さんをとてもかわいがっていて、「NANA(おばあちゃん)」としての生活をとても楽しんでいる。

はたから見ると、どう見ても普通のおばあちゃんと孫娘だ。最初事情を知らなかった私は、血のつながった祖母ではないということにまったく気づかなかったほどだ。

母親となるステージをスキップして、おばあちゃんとして家族の成長を楽しむ人生もあるということを彼女に教えてもらった。

 

自分のタイミングで、自分が歩みたい人生を選ぶ

Casper Montainからの夕陽

アメリカに来る前から、家族の形が日本より多様であることは知識として知っていた。しかし、実際に人々の人生に触れると、その意味がまったく違って感じられる。

年齢、出会うタイミング、血のつながり、国籍、人種、そして生まれ育った背景。

そういうものが「家族になること」の必須条件ではないし、子供を産み育てることだけが、家族を増やす唯一の形ではない。血のつながりだけではない、新しい家族の形を築いていくこともできる。

大切なのは、どんな形であっても、お互いを大切に思いながら関係を築いていくことなのだと思う。

何歳になっても、新しい出会いや新しい幸せは訪れる可能性がある。

だからこそ、人生の期限を誰かに決められるのではなく、自分のタイミングで、自分が歩みたい人生を選ぶことが大切なのである。

私たちは「こうあるべき」という周囲の価値観や、世間が作ったタイムラインに知らず知らずのうちに影響されている。

でも、本当に大切なのは、決められた時期に何かを達成することではなく、自分自身が納得できる人生を歩んでいるかどうかである。

働き方も、家族の築き方も、人生の歩み方も、人それぞれ違っていい。

英語には“The best time to start is now.” という言葉がある。「何かを始めるのに一番いいタイミングは今」という意味だ。

「今」が人生の中で一番若い瞬間。人生のどの地点にいても、自分らしい幸せを始めることはできる。

Written by 藤村ローズ(ノマド中)

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