「10周年記念おまかせコース」のお肉料理はA5和牛アンティクーチョ
マレーシアからこんにちは。土屋芳子です。レストラン「Nobu」をご存じでしょうか? 行ったことはなくても、名前は聞いたことがあるかと思います。
「Nobu」は1994年にアメリカ・ニューヨークで創業されました。日本人シェフの松久信幸氏が俳優ロバート・デ・ニーロと出会い、共に立ち上げたこのブランドは、和食にペルー料理の要素を取り入れた独自の「Nikkei」スタイルで注目を集めました。
ロバート・デ・ニーロは松久信幸シェフの料理の大ファンで、ロサンゼルスの松久シェフのレストランに通い詰め、「ニューヨークに店を出してくれ」と5年間口説き続けたといわれています。
彼の粘り強さがNobu New York誕生のきっかけとなりました。その後、ロンドン、ドバイ、モスクワ、メキシコシティなど、世界の主要都市へと展開。
調べたところ、すでに世界30か国以上に77店舗を構えています。客単価1万円を軽く超えるお店で、この店舗数は驚きです。世界に展開する高級レストランの中でも群を抜いています。
熱狂的なファンの中には「世界すべてのNobuを制覇する」という目標を掲げる人もいます。
実際に20か国以上をめぐってスタンプを集めている人もおり、ホテル併設のNobuでは、その土地ならではのアレンジメニューを楽しめるのが魅力です。
Nobuクアラルンプールは、KLCCパークを望む眺めが楽しめます
日本国内では1998年に東京・南青山に「Nobu Tokyo」がオープンし、世界に逆輸入される形で日本の食文化に新たな価値観をもたらしました。洗練された空間と革新的な料理が多くの食通を魅了しています。
一方、2014年に開業したNobuクアラルンプール(Nobu KL)は、マレーシア初のNobuとして注目を集めました。
現在はフォーシーズンズホテル内に移転し、地元の食材を活かした独自のメニューで多くの人々に愛されています。
2025年、Nobuクアラルンプールは10周年を迎え、特別な「10周年記念おまかせコース」を提供しています。このコースは、過去10年間の代表的な料理を再構築したものです。
今回、友人とこのコースとお酒のペアリングをいただきました。KLCCパークを望む眺めと落ち着いたインテリアで、会食や大人のデートにぴったりな場所です。
前菜はシャンパンと牡蠣でスタート。続く冷菜では、「ハマチのハラペーニョ添え」や「サーモンのニュースタイル刺身」など、Nobuの定番の4種のお刺身が登場しました。
お刺身の配置と同様の位置に、お猪口に入った4種のお酒が並び、1切れごとに異なるお酒を合わせるというスタイルが新しく、素敵でした。
4種のお寿司も、もちろんNobuスタイルです。ノリタコス キャビア添えは、パリッとした海苔の食感とキャビアの塩味が絶妙にマッチし、食欲を刺激します。
メインディッシュの魚料理は、3種の料理に仕立てたギンダラ。ギンダラ料理はNobuのシグネイチャーです。
続くお肉料理はA5和牛アンティクーチョ。アンティクーチョはペルーの串焼き料理で、ニッケイ料理ならではのメニューです。
最後のデザートは「栗のメレンゲフランベ」。テーブルでフランベされ、食事の締めくくりにふさわしい華やかな演出でした。
これらのコースだけでなく、世界のNobuのシグネイチャーカクテル7種もいただきました。
マネージャーのAronとFeroがカクテル誕生のストーリーやエピソードを詳しく語ってくれて、「これこそが美食体験をさらに味わい深くするホスピタリティだ」と感動しました。
彼らが提供するのは単なる食事ではなく、記憶に残る体験です。特別な日を祝う場所として、多くの方に選ばれている理由がここにあります。
【Nobu Kuala Lumpur】
Address: L4A-05, Level 4A Shoppes at Four Seasons Place Kuala Lumpur
Dress code: Smart/Business Casual
Tel:+603 2380 0028
Whatsapp:+6019 389 5085
予約は下記URLから
https://www.noburestaurants.com/kuala-lumpur/reservations
<10周年記念おまかせコース>
2025年10月まで提供
価格 RM900++、ドリンクペアリングは RM475++
※企業のマレーシア進出のための視察コーディネート、調査などをオーダーメイドで承っています。また、マレーシアでの飲食店向けPR、SNSマーケティングも承っています。お問い合わせはインスタグラムからどうぞ。
Written by 土屋芳子(マレーシア)