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マカオ人は運転上手?狭い道路とバイク文化、マカオならではの運転事情

2026年6月19日
周さと子 (マカオ)

子どもたちが挑戦中!マカオの運転免許

現在20歳の息子と18歳の娘は、運転免許取得への第一歩となる筆記試験に挑戦しています。

子どもたちが大人になり、いよいよ運転を学ぶ年齢になったことで、改めてマカオの交通事情について考える機会が増えました。

今回はマカオの運転事情についてお伝えします。

マカオで免許を取ろうとすると、とにかく「待つ」ことが必要です。日本のように合宿で数週間、あるいは教習所に毎日通って1〜2ヶ月で取得、というシステムはありません。

教習や試験の枠が常に混雑しているため、教習所に申し込んでから最初の筆記試験を受けるまでに数週間、それに合格して実技レッスンに進み、最終的な実技試験の枠を勝ち取るまでにさらに数ヶ月。

「免許が手に入るまでに1年近くかかる」というのは、マカオでは決して珍しくない日常の風景なのです。

 

父が驚いたマカオの道路事情

車だけでなく、バイクも非常に身近な移動手段です。街中を見渡せば、道路脇にずらりと並んだバイクが目に入ります。

マカオは土地が狭く、一方通行の道路が非常に多い街です。車とバイクがすれ違うだけで精いっぱいという場所も珍しくありません。

私が結婚したばかりの頃、両親が日本から遊びに来ました。車の間を縫うように走るバイクと、狭い道路を器用に行き交う車を見て、父は真顔でこう言いました。

「お前は絶対に運転するな」

当時、日本でもペーパードライバーだった私は、父の意見に異論はありませんでした。

その一方で、道路そのものが狭いため、極端なスピードを出しにくい環境でもあります。これだけスリリングな環境でありながら、マカオの道路では大惨事があまり起きません。

マカオ警察の統計(2024・2025年)を見ても、年間の交通事故件数は約1万4000〜1万5000件前後とそれなりにありますが、特筆すべきは「死亡事故が毎年一桁(年間わずか4〜7人程度)」という少なさです。

事故のほとんどは、時速20〜30キロ以下での「ごつん」という軽めの接触や追突。街の狭さそのものが、天然の安全速度リミッターとして機能していると言えるかもしれません。

 

自転車は日常的な移動手段ではない

また、日本との大きな違いの一つが自転車の利用です。

日本では子どもの頃から当たり前のように自転車に乗りますが、マカオでは日常的な移動手段として自転車を使う人は多くありません。

道幅が狭く交通量も多いため、自転車に向いている環境とは言えないからです。

そのため、自転車に乗ること自体がレジャーになります。

自転車専用道路があるサイクリングコースへ行き、自転車をレンタルして楽しむ。自転車に乗ったことがないと言う子供たちもいるくらいです。

そして面白いことに、久しぶりに自転車に乗る大人たちは意外とふらふらしています。

 

マカオで鍛えられる?運転スキルの高さ

そんな環境で育ったマカオの人たちは、実はかなり運転が上手なのではないかと私は密かに思っています。

坂道での縦列駐車、バイクが絶えず行き交う狭い道路、ギリギリの幅しかない立体駐車場。日本なら「難易度高め」と言われそうな状況が日常だからです。

その実力が遺憾なく発揮されるのが、彼らが大好きな「日本旅行」の時。

マカオの人々は日本旅行時にはよくレンタカーを借りて、いろんな観光地へ足を伸ばしています。

日本人でも緊張するような大都会、東京や大阪の複雑な道路でも、マカオのドライバーたちはまったく物おじせずにスイスイと運転していきます。

「日本の道は広くて、みんなルールを守るからマカオに比べて本当に運転しやすい!」

彼らは笑ってそう言います。一見、過酷で不便に思えるマカオの交通環境ですが、そこで育った人々は、世界のどこへ行っても適応できる強靭なスキルとタフさを、知らず知らずのうちに身につけているのかも!?

私の子供たちも、これから実技練習と試験という難関が待っています。果たして無事に免許を取得できるのか。

そして取得した後、私が助手席に座る勇気を持てるのか。その答えは、もう少し先になりそうです。

Written by 周さと子(マカオ)

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