家族でキャンプ
えみか:活動は凄く地味なのですが、賛同してくれているパートナーが増えてきました。サステナビリティーという言葉は私がセイラーズフォーザシーの活動に加わった頃は、認知度が高くありませんでしたが、今は息子が通う大学でも、SDGsがテーマの授業が必須科目だったりして、若い人達もよく知っています。
容子:素晴らしい流れですね!海外でも、若い人は経済よりも環境に興味があるようです。以前から環境にご興味はあったのですか?
えみか:母が最初のアメリカ駐在時に色々な方にお世話になった恩返しにと、2度目の駐在時、AAUW(The American Association for University Women)という女性のボランティア団体に入り、老人ホームを訪問したり、ロブスターを販売した収益を奨学金として学校に寄付するなどの活動をしていました。
その姿を見ていたからだと思います。営利目的ではない仕事をしたいなと漠然と思っていました。自分自身はアメリカのジャンクフードで育ってしまったのですが、自分が母親になったこともきっかけで、食育を重要視するようになりました。
容子:最後になりますが、えみかさんが大切にされていることは何ですか?
えみか:まずは自分を整え、自分が幸せに生きることを心がけています。また、お母さんが幸せでいることは大事かなと思っています。食に関しては、母親が料理を作る機会が多いので、やはりちゃんと知っておきたいなと思っています。
そういえば、周さと子さんのインタビュー記事で、「母親が作らなくてもいい、作れる人が作るというお国もある」というのを拝見して、母親がしなくちゃいけないという拘りもなくしても良いのだなと勉強になりました。
なんでもできる時代ではなかった母からは特に、「なんでもどんどんやってみなさいよ」といつも全力で応援されていました。私の世代では英語ができる人がまだ少なかったので、仕事のチャンスも広がりました。物怖じせずにやって来れたのは、海外経験があったことが大きいと思います。
容子:日本人としてのアイデンティティーがしっかりあり、お母様、お祖母様の影響が大きく、女性のパワーを感じます。益々のご活躍を期待しています。海洋環境の事、私達に情報を送り続けてほしいと思います。本日はありがとうございました。
荒井えみか
セイラーズフォーザシー日本支局プロジェクトマネージャー
一般社団法人セイラーズフォーザシー[Website]
https://sailorsforthesea.jp/
Written by ホーゲデウア 容子(ベルギー)