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”日本人女性は世界ですごく必要とされている” 今井佳奈子さん(オランダ)

2018年8月10日

事:そして、無事に交換留学を終えて帰国、大学卒業後はリクルートに入社されたのですね。

佳:はい。リクルートでは最初広島に配属になり、広告営業の仕事を経験しました。その後東京に配属となり、全国に支店のあるような大手飲食業のマネジメントのような担当になりました。

事:具体的にはどんな業務をされていたのですか?

佳:自社の年間営業プランを作って管理したり、飲食店さんに対しては新規メニューや新業態を提案したり、統括的な立場から飲食店運営に携わらせてもらいました。

事:なるほど。その経験が今に活きているのですね。

佳:当時は全然そう思っていませんでしたが…。人生って分からないものですね。

事:本当にそうですよね。とても興味深いですよね!さて、ここまでかなこさんが誕生の時から日本での社会人経験までのヒストリーを伺ってきましたが、さらに深めていきたいと思います。佳奈子さんは、リクルート時代に同じ会社で働いていたご主人と出会われたとのことですが、そのご主人がオランダに来る大きなきっかけになったそうですね。少しご説明いただいてもよろしいでしょうか。

佳:夫は私より1歳年下なのですが、彼は以前より「30代前半までに自分の力で海外に出る」という強い想いを持っていました。私自身は、実は最初はそれほど乗り気ではなかったんです。海外に住むのはいいけれど、仕事や生活など現実的な心配はありました。アジアであれば物価が安く、経済面ではやっていきやすそうだなと思いましたが、漠然とヨーロッパに住みたいなとは思っていました。色々調べていくうちに、オランダでは日本人はビザが取りやすいという情報を得たのです。

事:1814年に締結されたという日蘭通商条約のことですね。その条約の最恵国待遇条項を根拠に「日本国籍者は労働許可の取得が必要ない」という判決がおり、2014年頃からネットを中心にとても話題になりました。

佳:はい、さっそく有給休暇を取って、下見に来ました。アムステルダム、デン・ハーグ、ロッテルダム、そしてユトレヒトに滞在してみて、一番しっくりときたのがユトレヒトでした。物件探しも不思議なくらいうまくいって。

事:フリーランスの外国人にとって、オランダでの物件探しは少し大変ですよね。1年分の家賃を先払いしてほしいと言われたりするケースもあります。

佳:そうなんです。でも、今のオーナーには帰国の間際のタイミングに直接会うことができて、私たち夫婦のことを気に入ってくれたんです。オランダ人と同じ条件で貸してくれることになりました。

事:それはすごく幸運でしたね!

佳:ますますユトレヒトにご縁を感じてしまいました。

事:それから一旦日本に帰国して移住の準備、本格的にオランダに住み始められたのが…

佳:2016年8月ですね。

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