MENU

“自身にリミットをつくらずチャレンジし続ける!” 久野華子さん (日本)

2021年12月15日

1000回くらい辞めようと思っても走り続ける理由

そこで彼女が始めたのは、海外の展示会出展をサポートしている会社に1年間フリーランスとして参加させてもらい、後半の半年間で事業化すること。

使命感に突き動かされた彼女の動きは非常に早く、半年間で会社の基盤を作り、独立します。英語を話せる、仲の良い20人くらいにまず登録してもらい、ホームページに掲載しました。得意のウェブ集客で登録者をどんどん増やして行きます。

一方で、キャスト(イベントに派遣される登録者)の半分以上が外国籍で、まだ誰も手がけたことのない分野であったため、クライアントとキャストの板挟みになってしまうことも多くありました。

特に文化的背景の違いによるミスコミュニケーションは多発します。外国籍の方が悪気なく行ってしまう行動がクライアントの反発を買う場合もあるからです。

「世界一周の時に私も経験したことですが、自分にとって不自然に感じる行動や習慣にも、必ず文化的背景や理由があります。謙虚な姿勢で理解しようと努めることは大事ですよね。外国籍の方や違ったバックグラウンドを持つ方に向けて、それぞれのイベント用のルールを作り、一つ一つ説明を行いました。その結果、大体の人は理解してくれるという確信を得ました」

起業して半年は泣き言も多く、1000回くらい辞めようと思ったそうですが、その度に「情報発信を続けてほしい」と約束した世界の友人達を思い出してなんとか走り続けてきました。

 

使命感を持ってチャレンジし続ける姿勢

最近のメディア出演画像。取材や講演も受けています!

それにしても素晴らしいのは、彼女の使命感を持ってチャレンジし続ける姿勢です。昔からの性格なのかを聞いてみると、笑いながら答えてくれました。

「うーん、ほっとけないというのがあるかもしれません。小学校1年生のときに、私たちにちょっかいを出してくる小学校6年生の男の子に私一人で立ち向かったことがあるんです。おなかにパンチを受けて痛くて泣きましたが、大人たちが来て男の子をこっぴどく叱り、それ以来手を出してこなかったんです。

嫌なことがあった時に立ち向かうと、痛みを伴うリスクはあるけど状況を変えることができるという成功体験をその時してしまいましたね」そして彼女はこう続けます。

「『自分一人なんかの力じゃ』と思ってしまいがちですが、実際、能力の差ってマックス2倍くらいまでだと思うんです。個人の能力差は微々たるもので誤差の範囲。なのであの人にできて自分にできないってことはないんですよね。大事なことは、人を巻き込んで一緒に戦ってくれる人を見つけることだと思います。

自分のためだけならそれほど頑張れないけど、誰かのためにやることなら頑張れる。誰かを巻き込んでやることで自分も強くなれると思うんです」

Mrs of the Yearに出場したきっかけも、コロナ禍で落ち込むイベント業界に明るい話題を提供したかったからだそう。そして思った以上に沢山の方が応援してくれて、自分のやりたいことを彼女に重ねて体験してくれると感じたそうです。

彼女の突き進む姿に影響を受けている人は多いに違いないでしょう。そしてそれを自覚する彼女は、これからもどんどんチャレンジを続けていくに違いありません。

挑戦を続ける会社、株式会社トライフルはこちらからチェックしてみてください。語学を得意とする方や海外在住者は登録しておくと、新しい機会につながるかもしれません。

久野華子(日本)
株式会社トライフルCEO

Interviewed by 周さと子(マカオ)

1 2 3

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ