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”変化することは成長しているということ” 岩井真理さん(ブラジル)

2021年2月27日

まさか私が!アイデンティティクライシス!?

事務局:まさに上司としていてほしい人ですね。そんな中で、ご主人の転勤を機に20数年務めた会社を辞めてフリーランスになるという決断をされたわけですよね。

真理:そうです。そのときの私の選択肢は3つあったかなぁと思います。

1つ目は、私はとにかくその会社で仕事を続け、夫に単身赴任してもらう。
2つ目は、会社を休職して、帯同が終わったらまた戻る。
3つ目は、すっぱり辞めて、ブラジルへ行って、これから進む道は自分で切り拓く。

もともと、定年後はフリーランスで働くことも考えていたので、少し早くそのきっかけが来たと思って、楽しい方ワクワクする方へ行こうと、3つ目を選びました。日本でフリーランスの仕事を始めてはいましたが、ブラジルに来てからはビザの関係で働けないんですよね。

仕事ない、知り合いもいない、やることないという生活が続くのはやっぱりきつかったです。3~4か月目には何もかも失った気がして落ち込みました。収入も立場もなくなっちゃったなぁって。いわゆるアイデンティティクライシスですね。めちゃくちゃ落ち込みましたけど、その体験があったので現在のボランティアや人のサポートに生かされていると思います

事務局:その落ち込んだところからどうやって戻ってきたんですか?

真理:落ちるなら底まで落ちようと思ったんです。ちょうど夫も2週間の出張でいなかったし。底まで落ちたらあとは上がるだけだろうって信じていたので。

失ったものを嘆き続けて、嘆き続けて。そしたらある時「もう~無いものは無いっ!今あることを楽しんだっていいじゃん!」に変わったんですよね。そこから「ここにいる間にできることってなんだろう。」と思えてきて、そこからパソコンをポチポチしだして、人と繋がったりボランティア活動を始めたりするようになったんです。

事務局:それからまた、エネルギッシュな真理さんが戻ってきたんですね!真理さんがお仕事や活動する上で大事にしていることはありますか?

真理:人の成長を信じることです。人って、ずっと同じではいられないんですよ。必ず変わります。「変化=成長」だと私は思ってます。その変化が怖くて避けてる人もいますが、変化って実は素敵な事なんですよね。言ってしまえば、年を取ることも成長なんです。

人の成長をサポートする上で、真実や答えってその人の中にあるんだろうなと、個々の内にあるパワーを信じて接するようにしています。既成概念とらわれたり、こうでなければいけない、というバイアスを外してその人の真ん中にある芯を見ようと心がけてます。

事務局:「変化は成長」ってとても励みになる言葉ですね。それでは、最後に世界ウーマン読者へメッセージをお願いします!

真理:まずは「自分を知り」なぜ自分がそうしたいのか、そうなりたいのか、自分の好き嫌いや得意不得意などをしっかり見つめるといいですよ。答えは、いつでも自分の中にあります。

やる気のある人、能力の高い人に限って、先に「目標」を決めたり「こうあるべきだ」というような終着点を設定してしまいがちです。それにとらわれて身動きが取れなくなっているケースもよくみかけます。ベースとなる自己理解を深めましょう。その上で自分の中から出てくる答えに向かって進んでいくとよいですよ。

事務局:やっぱり自分を知ることって大事ですね。自分を知っていることで人生の岐路に立っても、切り開いていけそうです。真理さんのようにどんな時も前を向いてさえいたら、自分の良いところが活かせる人生になるのではないかと感じます。本日は、楽しくも勇気が出るお話しをありがとうございました!

真理:私も楽しかったです。ありがとうございました!

岩井真理
キャリアカウンセラー・ファイナンシャルプランナー

キャリアコンサルタント岩井真理[Facebookページ]
https://www.facebook.com/consultoradecarreiramariiwai/

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