2021年のラマダンは、4月13日から5月13日。ちょうど2年前にもラマダンについて書きました。
ラマダンとは、イスラム教にとって信仰心を高める修行のひとつで、日の出から日没まで、日の出ている間は一切の食べ物と飲み物を口にすることができません。
また、断食だけでなく、この期間の日中は、喫煙、性行為、不適切な言動、けんかなども禁じられています。
ムスリムにとって、断食を行うことにより自分の欲望をコントロールすることが精神の鍛練になったり、貧しい人の環境を身に染みることができる貴重な期間とされています。
日頃より多くお祈りに時間をかけ、寄付や施しをすることも多くなります。
去年のラマダンはコロナ渦の真っ只中だったため、友人同士の集まりや、イスラム教徒が食べ物を買うのに楽しみにする屋台の集合「ラマダンバザール」も禁止され、とても静かで厳粛な期間となりました。
今年2021年も、引き続きコロナ渦の真っ最中。
でも、マレーシアでは少しずつ状況が落ち着きつつあり、ワクチンの接種も開始していることから、ソーシャルディスタンスを保ちつつの社会活動、経済活動は多くが許可されてきています。
ラマダン中の人々の楽しみである、「ラマダンバザール」と「ラマダンビュッフェ」は許可されており、より現在の状況にフィットするように、ホテルやレストラン等にも工夫が見られます。
今年のディナービュッフェは小規模グループで、Capri by Fraser
ムスリムは1か月間、日の出から日没まで、一切の食べ物と水分を口にできないので、日没後の食事をとても楽しみにしているのです。神聖な時期でもあり、どこかお祭り気分の時期でもあります。
普段の食事より豪華なホテルレストランは高額にもかかわらず、毎年とても人気があります。
コロナ前のラマダン時期は、どのホテルレストランもビュッフェのみ提供していました。マレー料理を中心に、中東料理、西洋料理、中華料理を織り交ぜた、ものすごい品数。
会社がスタッフをもてなしたり、取引先をもてなしたりするので、10名や20名やそれ以上の人数での予約が多く入り、席のセッティングはレストランだけでは足らず、テラス席を用意したり、レストランからはみだして、フロント前のロビーまで食事スペースになっていたりしました。
今年は席と席の間隔をあけなければいけないという決まりがあるので、必然的に小規模なディナーになりがちです。
この記事を執筆している3月下旬現在、多くのホテルレストランからラマダンビュッフェのプレビューの招待がありました。
そのうち既に体験した4つのホテルレストランについて、レポートしたいと思います。
「IRAMA FEAST」RM98 (約2600円) 1-2人分
こちらのホテルでは、ビュッフェの提供の他、自宅やホテルの部屋の中でも楽しめる、11品目の食事セットが2種類用意されています。
1人前のセットとされていますが、2人で食べきれないくらいのビッグボリュームです。
マレーセットには、マレーシア各地の名物料理が入っています。もう1つはタイセット。
タイはマレーシアと近いこともあり、日常的にタイ料理はマレーシア内でも普及していて、トムヤムクンやマンゴーともち米のデザートなどは親しまれている料理です。
Amari Hotelグループの本社はタイにあるので、タイ料理を得意とするホテルならでは。
マレーシアのムスリムにとって、ラマダン時期の食事といえば、伝統的なマレー料理が多く好まれますが、若者にとっては、新しい味もいろいろ試してみたいそう。
家庭(たいてい3世代の大人数家族)での食事では、全員用にマレー料理を手作りし、目新しい料理は若者用に、ラマダンバザールで買い足す、という意見が多いようです。
ですので、このアマリホテルのタイセットは、目新しさという点で、魅力的に映るようです。
Amari Johor Bahru Hotel
住所:82C, Jalan Trus, Bandar Johor Bahru, 80000 Johor Bahru, Johor, Malaysia
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