
2026年になりましたね。カリフォルニア在住、海外転職・キャリアコーチのブレナー真由美です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、私は元旦の朝6時に起きて、ロサンゼルスのRose Bowlの試合を観に行きました。
全米トップクラスの大学フットボールチームが対戦するこの試合は、9万人を収容するスタジアムを満員にする、まさにアメリカンスポーツ文化の象徴です。
場所はロサンゼルスのパサデナにある「Rose Bowl Stadium」。今年、その舞台に立ったのが、次男の通うインディアナ大学(Indiana University、IU)でした。
インディアナ大学(IU)が長年「勝てないチーム」の代名詞から脱却し、ついにRose Bowlで圧勝を果たした背景には、明確な指導哲学と戦略的改革がありました。
その中心にいるのが、ヘッドコーチのカート・シニェッティ(Curt Cignetti)です。今では、彼の名前が書かれたTシャツも売られているほどです。
シニェッティは2023年末にIUの30代目ヘッドコーチに就任し、就任初年度から劇的な成果を上げました。
2024シーズンにはプログラム史上最多の11勝を記録し、カレッジフットボールプレーオフ(CFP)出場という歴史的な快挙を達成しました。
その功績により、Big Ten Coach of the Year、Home Depot National Coach of the Yearなど、国内主要コーチ賞を総なめにしました。
彼が監督に就任したのは62歳の時です。普通の会社員なら定年を迎える年齢で、8年契約を結びIUの監督となりました。
私はこの話を聞いて、「自分も50代、まだまだだ」と思えました。

シニェッティが最初に取り組んだのは、単なる戦術変更ではなく、チームの文化と価値観そのものの刷新でした。
選手たちに「標準以上の期待」を持ち、練習、試合、オフの時間すべてで高い基準を求めました。
同時に、トランスファー選手の積極的な獲得と既存スタッフの再編成によって、チーム全体のポテンシャルを引き上げることにも成功しています。
また、彼自身のスカウト力と評価能力も大きな強みです。これまでのコーチ人生で、選手評価やリクルーティングにおいて高い精度を発揮してきたと言われています。
これは単に才能ある選手を集めるだけでなく、チームとして機能する選手を見極める力でもあります。
こうした文化改革は、IUにとって前例のない成果をもたらしました。
チームは2025シーズンも勢いを保ち、Big Ten優勝、APランキング上位、CFP首位シードという、かつてない高みに到達しました。
歴史的に見ると、IUがBig Tenを制しRose Bowlに進出するのは1967年以来の出来事であり、その間の苦闘を知るほど、この勝利がいかに重い意味を持つかが分かります。
IUが今年のRose Bowlで見せたのは、単なる勝利ではなく、大学フットボール界の強豪であるアラバマ大学(Alabama Crimson Tide)に対する圧勝でした。
2026年のRose Bowlでは、38対3というスコアでIUがこの名門校を下し、アラバマにとっても近年まれに見る大敗となる歴史的な一戦となりました。
ローズボウル進出を決める試合が昨年末に行われ、強豪オハイオ州立大学に勝利した直後、夫は知人の伝手で入手困難なチケットを12枚確保しました。人脈をフルに活用する夫の力に感謝です(笑)。
初めてのローズボウル観戦。元旦の朝6時に起き、8時前にはスタジアム横のゴルフ場駐車場へ向かいました。なんと20年ぶりの元旦の大雨だったそうです。

アメリカのスタジアムで試合を観る時、実は「試合そのもの」と同じくらい重要な文化があります。それが「Tailgate(テイルゲート)」です。
Tailgateとは、正式にはTailgate Party。tailgateは車の後部ドア(トランク部分)のことで、スタジアムの駐車場で車のトランクを開けて行う、試合前のBBQやパーティー文化を指します。
大学フットボールやNFLでは、このTailgateが試合観戦の一部として完全に定着しています。
夫にとっても初めてのローズボウル。数日前から、Tailgateに何を持っていくか、その準備に必死でした(笑)。
Tailgate当日、駐車場は巨大なフェス会場のようになります。試合開始が午後1時にもかかわらず、朝8時には駐車場がほぼ満車。
人々は車のトランクを開け、グリルでステーキやバーガー、ソーセージを焼き、ビールやワインを飲み、音楽をかけ、チームカラーの服や帽子を身に付け、知らない人とも自然に会話し、乾杯し、何時間も盛り上がります。
これは単なる飲み会ではなく、「同じチームを応援する仲間としてつながる儀式」のようなものです。
私たちもグリルを持参し、ホットドッグやアペタイザーを作りました。朝8時半からホットドッグを食べるのは初めてでした(笑)。お隣の方からいただいたメキシカンスープもとてもおいしかったです。
次男はまだ大学に入って半年のフレッシュマンですが、次々と友人を連れてきました。中西部の大学ですが、ロサンゼルスから進学している学生も多い大学です。

アメリカでは、大学フットボールは単なるスポーツではありません。地域、家族、卒業生、世代をつなぐアイデンティティそのものです。
だからこそ人々は、「試合を見る」だけでなく、「その1日を丸ごと共有する」ために朝から集まり、食べ、飲み、語り合います。
Tailgateは、「ただ観戦する」のではなく、「コミュニティに参加する」というアメリカ的価値観を象徴しています。
知らない人同士でも、同じチームのTシャツを着ているだけで仲間になり、食べ物を分け合い、会話が始まる。
ローズボウルの熱狂はスタジアムの中だけでなく、その外のTailgateからすでに始まっているのです。
2026年のスタートをこんな象徴的な圧勝で迎えられたことを、心からうれしく思います。まさにLife Time Eventに参加でき、今年が幸先の良い一年になる気がしています。
昨年は最愛の母が亡くなりました。喜怒哀楽の激しかった母の面白いエピソードは数えきれないほどあります。
そんな母を胸に、健康第一で、今年もプライベートでは家族を大切にし、仕事ではこれまで以上に丁寧に向き合っていきたいと思います。そして、クライアントの皆さんと共に、次のステージに挑んでいきます。
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Written by ブレナー真由美(アメリカ)