アメリカの学校ではもうすぐ学年末になります。日本は4月が年度はじめなので、始まりの季節という印象がありますが、アメリカの春は学年末。
春分の日を境に日照時間も長くなり、学生たちはバケーションムードになります。5月は遠足(Field trip)や、学校でのイベントが多くなります。
また、夏に向けて各種スポーツアクティビティなどの機会も増えます。娘たちが学生の頃に私が驚いたことの一つに、スポーツアクテビティの期間がとても短いことでした。
日本で生まれ育った私は「運動=部活動」の印象が強かったので、一つの運動種目を数年続けるのが普通だと思っていましたが、アメリカの学校やプライベートでは夏はテニスのクラブに入り、冬はアイススケートのクラブに入るというような活動の仕方も珍しくないのです。
もちろん、野球やサッカー、ホッケーやラグビーのようなアスリート用の通年のクラブもたくさんありますが、選手養成や試合向けではなく、もっとカジュアルに楽しむためのスポーツアクティビティもあるということです。
私は娘たちのスポーツアクティビティの様子を観ていて、このような参加の仕方はとてもいいと思いました。やってみたいことに気軽に挑戦ができるというのがいいのです。
多くの学校では道具なども貸し出してくれるので、スポーツのための道具の購入などにも出費がないのも気軽に始められる理由の一つではないかと思いました。
私の娘は、学生の時にバスケット、テニス、ゴルフ、クロスカントリーに挑戦し、その中で彼女に合っていたのが、クロスカントリーのチームでした。
クロスカントリーとは長距離走の陸上競技の一つですが、トラックをぐるぐる走るのではなく、野山や森の中を走る競技です。娘は高校卒業後もほとんど毎日走ることを楽しんでいます。
娘の友人は学生時代からやっていたテニスを今でも楽しんでいます。大人になってもスポーツを楽しむという感覚が素晴らしいのです。
会社勤めの中高年のみなさんも、春から夏にかけて日照時間が長くなるこの時期には、仕事帰りにゴルフのコースを回る人たちもいます。
5月は夜9時近くまで外が明るいので、4時か5時スタートでコースを回ることもできるのです。夕方の時間の方が料金も安いそうなので、ゴルフ好きにはたまらない季節ですね。
一般的にアメリカ人は仕事が終わると家に帰り、家族との時間や趣味に時間を使います。仕事とプライベートのオンオフの切り替えがとても上手です。
天候のいいこれからの季節は、外でのアクティビティが楽しめる時期なのです。
Written by スペイツ由美(アメリカ)