あなたには、人生でやり残したことはありませんか?やってみたいこと、無理だからと思って誰にも言っていないことはありませんか?
最近知り合ったパリに住む素敵な女性、グラッフィックデザイナー・イラストレーターでもあり、パーソナルトレーナーでもある坂東昌子さんの新書「心の深呼吸はパリで−50歳、第二の人生は私の世界を求めて−」を読みました。
このエッセイの冒頭で、ふとしたきっかけから「本当にやってみたかったこと」がフランス留学であると気がついた昌子さんは、数ヶ月間もご主人や義母さんにも言い出せず、悩みます。
会社でも頼りにされている立場であり、仕事を休めるかどうか分からない状況の中、はじめの一歩を踏み出した昌子さん。
46歳で5ヶ月の短期留学の後、日本の生活に戻りますが、その後また紆余曲折を経てパリの地で再び暮らすようになるまでのお話です。
出会った人たち、日常の様々な出来事、昌子さんの人生の一期一会やパリでの生活の様子が、等身大の言葉で綴られています。
去っていく人がいれば出逢う人もいる。いろんな悲しみと喜びのドラマと共にパリの景色の描写がよいエッセンスになり、さわやかな読後感が残るエッセイでした。
新しいことをはじめる、ということは時に痛みも伴います。勇気を持ってやりたいことをやってみよう!と薄っぺらく勇気つけるのではなく、失う痛みにも触れられている点に共感しました。
今までの日本でこうあるべきと思われていることや、今まで培ってきた生活を捨てて、心が本当に喜ぶことを選択するのは勇気がいることだと思います。
「このまま一生を終わるのは嫌だ、失敗してもいいから自由になりたい。」と日本を飛び出した昌子さんのお話。もしもあと1歩を踏み出すことを躊躇っている人がいたらこの本を読んでみて欲しいと思います。
「Never too late. 人生に遅いということはない」というのは私のモットーでもあります。50代になってからの第二の人生、パリでの生活を楽しんでいる昌子さんに元気をもらいました。
私も改めて自分に問うてみました。私は何がしたいのか。一度きりの人生に後悔はしたくない。自分の扉を開けるのは自分しかいない。
このエッセイはKindleダイレクトパブリッシングで自己出版されています。
世界中の人が、簡単にオンラインで自分の書いたものを出版できるような時代になりました。今までなら読めなかったかもしれない話を読めて感動できる時代になりました。
私も何か書いてみようかな?
本書はKindle Unlimitedでも読むことができるので、ぜひダウンロードしてみてくださいね。
Written by 伊藤結子(イギリス)