
常夏のマレーシアからこんにちは。土屋芳子です。
今年もクリスマスの時期がやってきました。年末になると、マレーシアのショッピングモールやホテルは一気にホリデームードに包まれます。
国民の60%がイスラム教徒のマレーシアですが、クリスマスの飾りやイベントは本当に豪華で華やかです。
マレーシアのクリスマスは欧米とは少し違い、多民族国家ならではの自由さと多様性が魅力です。
今年はクアラルンプールのホテルとペナンのホテル14箇所のクリスマスプレビューに招待いただき、出席しました。
最も早いホテルは9月から。そして、11月下旬にはほぼ毎晩クリスマスディナーが続きました。これらの経験から、今年のクリスマスビュッフェの傾向を書きたいと思います。

ホテルビュッフェでは、イギリスの植民地だった影響からか、欧米のメニューはかなり本格的です。
ローストターキーやビーフウェリントンなど王道の欧米メニューが中心で、特にビーフウェリントンは最近の流行りです。5つ星ホテルでは、ほぼ100%の場所でいただけます。
サーモンウェリントンや、牛フィレ肉の周りにロブスタームースを巻いたサーフアンドターフウェリントンを提供するホテルもあります。
これらの豪華なメインディッシュと人気を二分するのが、シーフードオンアイス。氷の上にはさまざまなシーフードが並びます。
1番人気はロブスターと生牡蠣。サーモンのお刺身やスモークサーモン、丸ごとスチームしたサーモンをキュウリのスライスで飾った前菜も、ここ数年のトレンドです。
さらに洋風メニューで定番人気なのは、オーダーごとに仕上げてくれるパスタです。
特に、丸ごとのパルミジャーノチーズの中で仕上げるカルボナーラやチーズパスタが人気です。
また、マレーシアならではの多国籍料理が並びます。チリクラブやカレーなどのマレー料理、中華、インド、和食まで揃う多文化ミックスは、世界でも珍しいスタイルです。

さらに近年、特に注目したいのがデザートの進化です。
2025年、マレーシア代表チームは世界最高峰のパティシエコンクール「Coupe du Monde de la Pâtisserie(世界洋菓子コンクール)」で銅メダル(3位)を獲得しました。
砂糖細工、チョコレート、アイスといった高度な課題で世界トップレベルの技術を披露し、国際的にその実力を認められました。
この快挙以降、ホテルのスイーツは「可愛い」や「豪華」という域を超え、芸術性 × 技術 × ローカル素材の融合へと進化しています。
クリスマスビュッフェのデザートコーナーには、洋風の定番デザートの他、パンダンやグラマラカ(ココナツシュガー)、マンゴーなど、マレーシアの素材を使った“食べるアート”が並びます。
以前は甘さが強かったり、クリームの質が良くなかったりと、美味しいケーキは少ない印象でしたが、急激にお菓子やパンのクオリティが上がってきています。
見た目の美しさと味の良さが伴うデザートも増えており、まだホテルにより差はありますが、全体的にはかなりレベルが上がってきています。

マレーシアのクリスマスは、宗教を問わず誰もが楽しむ年末の家族イベントです。
マレーシアのホテルビュッフェは100%ノーポーク対応ですが、この時期だけはワインなどアルコールを追加オーダーできるようにしているホテルもあります。
キッズ向けコーナー、ライブ演奏など、ホテルの気配りも行き届いています。
ロビーのデコレーションや巨大ツリーは華やかで気分が上がり、写真映えも抜群です。クリスマス時期は、ぜひホテルを訪れてみてください。
常夏のマレーシアで味わうクリスマスは、多文化の豊かさ × 世界が認めたスイーツ技術 × ホテルのホスピタリティが一度に楽しめる、唯一無二のホリデー体験です。
※クアラルンプールを中心に、ホテルのクリスマスビュッフェについて詳しくInstagramに投稿しています。ぜひチェックしてみてください!
Written by 土屋芳子(マレーシア)