1年を通して28度くらい、常に短パンとサンダルで過ごす気候のマレーシア。
国の宗教はイスラム教のマレーシアですが、この時期、街はクリスマスモード全開です。
数年前は、街のクリスマスの飾りはもっと控えめだったような気がします。
年々少しずつ華やかになってきているなと思っていましたが、この2年のコロナ渦で商売は停滞していたので、今年の華やかさはその反動なのかも。
マレーシアの人々がどのようにクリスマスを祝うかと言うと、一部のキリスト教の方は、教会に行ったり家族でお祝いをしたりしますが、その他の宗教の敬虔な信者はクリスマスの飾り付けがあるところに行くことは避ける傾向にあります。
ですが大多数の方は、商業的なクリスマスモードを楽しんだり、パーティーをしたり、恋人と特別なディナーをしたりするのは日本とほぼ変わりありません。
ショッピングモールやコンドミニアムなどでは華やかなクリスマスツリーや飾り付けがされていて、多くの方が写真を撮ったり楽しんでいます。
音楽のイベントや、毎日一定の時間に人口の雪(泡など)を降らせるイベントなどもあります。クリスマスマーケットのような出店があったり、ホーカーセンターでもツリーを飾ったりしています。
マレーシア初の人口の雪を降らせたプレイグラウンドもオープンしました。
ほとんどのレストランがクリスマス特別ディナーコースを設定し、ホテルでは豪華なクリスマスビュッフェが至る所で開催されています。
ビュッフェの1人当たりの価格は、ホテルのグレードによって、3000円から10000円くらい。
また、クリスマスのテイクアウト用の料理では、ローストターキーが主流です。マレーシアは家族の人数が多いので、5kgのターキーでも消費できるのでしょうね。
ケーキ屋さんやデザート屋さんも、この時期ならではのお菓子を限定で販売しています。
クリスマスクッキーの詰め合わせやシュトーレン、可愛らしいケーキやシューツリー、マカロンツリー、日本式かき氷デザートカフェでもクリスマスらしい限定商品が出ていました。
このように、日本と同じように華やかになるクリスマスシーズンですが、違う点は、このクリスマスモードは年明けまで続くということ。
クリスマスディナービュッフェとニューイヤーイブビュッフェは同じ品揃えというところも多く、飾り付けも1月上旬くらいまでそのままです。
ですが、2月になるとすぐチャイニーズニューイヤーがやってきます。クリスマスの飾り付けの後は、一気に街が赤色一色になり、また盛大な中華系の新年のお祝いのムードになっていきます。
次から次へとお祝いイベントがやってくるこの季節のマレーシアです。
Written by 土屋 芳子(マレーシア)