今年は丑年ですね。という訳で、新年早々アムステルダム近郊の牧場に隣接した牛乳の無人販売店へ行ってみようということになりました。
場所はアムステルダムから東へ15キロほど、Muiden(マウデン)という場所にあります。
なんとこちらのお店、年中無休で朝8時から夜の8時までオープンしているとのことで、正月3日にドライブも兼ねて行ってきました。
日曜日や祝日はクローズのお店も多いオランダ。グーグルには”オープン”とありましたが、情報が間違っていたことも度々あります。
もし閉まっていたら「コロナ自粛下の新年気分転換のドライブ」ということで、ワクワク期待半分、がっくりドライブだけで終わる覚悟も半分。
我が家から30分くらいのドライブを経て、アムステルダムとはまたちょっと違う雰囲気のかわいらしい小さな街に到着しました。
唐突に現れたのは、クリスマスの電飾が飾られたスナックスタンドと要塞(後から調べたら、Museum Muizenfortでした)。
間違えてここで一旦車を降りてしまいましたが、目的地はそこからさらに車で1、2分のところにあります。
目的地周辺に着くと、まず牛のディスプレイが目に入ってきました!でも、目の前にあるお店のようなところは閉まっていました。
「やっぱり…」と思いましたが、なんとなくここで引き返す気になれず、Googleマップを開きながら牛の看板を越えてさらに進んでいくと、、、ありました!開いていました!!
違う方向を探していた家族に「あったよー!!」と大声で叫んだら、どこからか犬が走ってきてかなり吠えられました。牧場の人らしき人からは苦笑しながら”Hello”と。
気を取り直して、さっそく中に突入です。中には誰もいなくて、貸切状態。おそるおそる奥に入っていくと、そこにあったのは牛乳の自動販売機でした。
使い方がオランダ語で書いてあり、ぱっと見て「100ml、10セント」ということが分かったので1ユーロ硬貨を投入。ボタンを押してみたものの、牛乳は出てきません。
Google翻訳を立ち上げてちゃんと読んでみたら、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロの「紙幣のみ」を受付け、お釣りは後から出てくるとのこと。
えーい、ままよ。20ユーロ札を投入しました。牛乳飲み放題開始です!
1と書いてあるボタンを押すと、牛乳が出てきました。「おおおおおー」と感動する私たち。機械にデジタル表示がついていて、残高が減っていく分かりやすいシステムです。
10セントで販売している紙コップに牛乳を注ぎ終わり、おそるおそる一口含みます。そのお味は、、、「おいしい!!」
臭みがまったくなく、コクがあって、とても新鮮なおいしい牛乳です。普段あまり牛乳を飲まない私も、思わず2杯おかわりしました。
お持ち帰り用に1ユーロで販売している1リットル瓶を購入して、そちらにも注ぎ込みます。この無限に牛乳が出るマシーン楽しすぎる!
家族で飲みたいだけ飲んで、残高は17.75ユーロでした。持ち帰り分を含め、2250ml消費したようです。
2と書いたお釣りボタンを押すと、ちゃんとお釣りが戻ってきました。
ここでは牛乳の他に、バターやヨーグルト、たまごやはちみつなどの製品も販売されています。我が家はバターも購入しました。
支払いは自己申告。無人販売所なので、自分で計算して、ミルク缶の中にお金を投入するシステムになっています。
横にお釣りを取れる小銭も置いてあって、すごい信頼感ですよね。
ミルクがほしい猫もかわいかった。たぶんここの飼い猫。
こういう場面に出会うと、オランダはやはり平和で安全な国だと感じます。
私の住んでいる都市部ではさすがにこのシステムは見かけませんが、ちょっと郊外に行くと、果物などの無人販売所もあります。
ちなみに私たちが行ったのは日曜日でしたが、土曜日にはソーセージなどの製品も販売されているそうです。
近くにあったら毎日通ってしまいそうな、搾りたて牛乳の無人販売所。アムステルダムからアクセスしやすい場所にあるので、近郊にお住まいの方はぜひ行かれてみては?
近くには、Muiden castle(ムイデン城、マウデン城)などの素敵なお城もありますし、観光の際に立ち寄られるのもおすすめです。
のんびりしていて、サイクリングにも適した所なので、観光客もレンタサイクルで街を散策しているそうですよ。
帰りに立ち寄ったマウデン城(Muiderslot)はコロナで閉鎖中
【De Koeienkade】
住所:Noordpolderkade 2, 1398 PD Muiden, Netherlands
WEB:https://dekoeienkade.nl/
Written by 藤村ローズ(オランダ)