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ついにベトナム・ホーチミンも規制強化。ロックダウン中の気分転換方法

2021年7月21日
平良弥生 (ベトナム)

外出が規制される前のホーチミン市街地

コロナ禍のホーチミンの現状

Xin chào! ベトナム・ホーチミン在住のYayoiです。

ベトナムでは昨年の3月末に一度社会隔離措置(ロックダウン)を行って以降、徐々に規制が緩和され、「国外に簡単に出られない」「外出時マスク着用」以外は、つい最近までほぼ平常時と変わらない生活を送れるようになっていました。

しかし現在はその状況が一転、ホーチミンはこれまでで一番厳しい社会隔離措置の制限下にあります。

今年4月末から5月頭にかけて、ベトナムでは4連休の大型連休がありました。それ以降、だんだんと雲行きが怪しくなり、一気に感染者が増え始めました。

それからあっという間にベトナム全土に感染者は広まり、これまでベトナムの大都市の中では感染があまり拡大せず、比較的安全だったホーチミンでも感染爆発が起きてしまいました。

まず、バーやマッサージ店等が営業禁止になり、そこから徐々に制限が増え始めました。街のあらゆる公園や広場にもロープがかかり、人が入れない状態に。

それでも感染者の増加に歯止めが掛からず、5月31日、ホーチミン市人民委員会は政府首相指示に従う社会隔離措置の通達を正式に発表しました。

業種によってはお店の営業禁止、基本的には不要不急の外出はせず自宅待機、大人数で集まらない、出勤等で外出が必要な場合でもソーシャルディスタンスを守ること、飲食店の利用は持ち帰りかデリバリーのみといった内容です。

2週間のスパンで発表されるこの通達ですが、2週間ごとに期間は延長、制限はさらに厳しくなる一方で、ついに7月9日にはこれまでで一番厳しい内容の通達が発表されました。

公共交通機関やGrab等の配車サービスは完全に止まり、飲食店は持ち帰りもデリバリーも禁止。スーパーや薬局等への行くための外出はOKですが、理由なく外出していると罰金が科され、24時間体制のパトロールも行われるようになりました。

 

外に出られない私の気分転換方法

デリバリーしたお弁当の一部。左下は七夕限定ちらし寿司

この状況を鑑みて、私の働く会社も5月中旬から完全なWork from home体制に入りました。それからというもの、基本的には家にいて、外にあまり出ることのない生活。

そうするとどうしても徐々に気持ちが滅入ってきてしまいます。そんな中、私の気分転換になっていることの一つがデリバリーです。

私の4月のコラムでも少し紹介しましたが、ベトナムはデリバリー文化がとても発達していて、デリバリーできないものはないのではないかというくらい、何でもバイクで運んできてくれます。

ご飯を作るためのスーパーからの食材のデリバリーはもちろん、ローカルのお弁当からお寿司、焼肉、和食や中華、エスニック料理等まで、本当にほぼ何でもあります。

私も飲食店からのデリバリーが禁止になるまでは、週に何度かおいしいレストランからお弁当をオーダーしていました。

「同じ日本人の力に少しでもなりたい」という思いで、日本人経営のお店からよくデリバリーしていただいていたのですが、そのレベルが本当に高いんです!

外国で食材の調達も日本のようにはいかないはずなのに、日本と遜色ない美味しさ。このような時なので、とても救われていました。

現在は飲食店からのデリバリーは禁止されてしまいましたが、卸売業、小売業などは規制対象外なので今でもデリバリー可能。私は時々通っていたフェイシャルエステのお店やお気に入りの自然派の商品を扱うお店から、化粧品を取り寄せたりもしました。

お店から取り寄せた化粧品たち。プチメッセージにほっこり

 

コロナ禍でもホーチミンの街は進化し続けている

ステイホームが続き、全く運動しなくなってしまった私は、7月8日までは、体を動かすために人の少ない頃合いを見計らって、週に3,4日程度、お散歩がてらのウォーキングもしていました。

普段からよく歩いていた道でも、散歩をしていると色々なことに気が付きます。

ホーチミンの観光名所では、このコロナ禍を利用して、改修工事が進められていました。

今まであったお店が残念ながら閉店してしまっていたり、その一方で、制限解除後のオープンを目指して、新しいお店を作る工事が進んでいたりと、この我慢を強いられている状況でも街の様子は目まぐるしく変化しています。

現在、ホーチミンの感染拡大は思うように歯止めがかかっておらず、状況はさらに悪化する一方です。

そんな中ですが、ふと部屋の窓から空を見てみると、大きな虹がかかっていました。私にとっては、これがベトナムに来て初めて見る虹でした。

このような状況の中で見る虹はまるで「ホーチミンは大丈夫だよ」と見えない何かが教えてくれている、ホーチミンに住んでいる人たちを励ましてくれているように感じました。暗い状況の中でも、どこかに必ず光はあるはずです。

まだロックダウン解除の見通しは立っていませんが、日常の中に何か面白いことや楽しいことを見つけて、楽しみながらこの状況を乗り切って行きたいと思います。

Written by 平良弥生(ベトナム)

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