2019年9月に観光ビザの発行が可能となり、世界中に注目を浴びた未知の国サウジアラビア。
あなたはサウジアラビアと聞いて、何を思い浮かべますか?
「砂漠」「ラクダ」「黒い服を着た女性」「怖い」「危険」などでしょうか。
上の5つのキーワードは、4年前に夫から「サウジアラビアってどう思う?」と聞かれた時、私の頭に浮かんだ単語です。彼が次の就職先にサウジアラビアを検討していた時でした。
あまりポジティブなイメージの言葉が思い浮かばなかった記憶があります。
とりあえず私はインターネットで検索しました。でも、「どんな所なのか」「人々はどう過ごしているか」など、私のほしい情報はなかなか見つかりませんでした。
写真も全身黒で目しか見えない民族服の女性の写真ばかり。情報が無さすぎて、不安と心配が募る一方です。当時は子供も小さかったので、夫だけ行ってもらった方がいいのでは?という考えもありました。
他の中東エリアのドバイなどは観光で行く人も多く、写真やビデオなど色んな情報をすぐに見つける事ができました。
「中東に一度は行ってみたいな〜」という思いとサウジアラビアの情報が少なさに葛藤する中、同時にたくさんの興味も湧いてきました。
「サウジアラビアという国は、どういう所だろう?」
「どんな人々がどの様に過ごしているのだろう?」
「どんな景色なんだろう?」
「どの言語を使うのだろう?」
そして、その好奇心が私の背中を押してくれました。ついに私は行く事を決意し、未知の世界サウジアラビアにやって来たのです。
サウジアラビアに来て、毎日の様に色んな場面で驚く事や新しい発見をする事がたくさんありますが、その中でも私がここに来て知った3つの事実を紹介したいと思います。
情報があまりにもなさすぎて砂漠だらけの場所を想像していた私は、ここに来てビックリしました。
サウジアラビアは、砂漠だけでは、ありません!
片側4車線の道路にサービス道路が横に2車線、高い建物やモール、そしてとても素敵な大きな家がたくさん並んでいます。さらに、綺麗な紅海もあります。
何も立ってない空き地もいくつかあり、そこにはサッカーゴールが置かれている広場もよく見かけます。そして、もちろん砂漠もあります。
イスラム教徒で豚を食べない、お酒を飲まないということは聞いた事があるけど、、、イスラム教徒ではない私たちはどうするのでしょう?その疑問を持ちながら、ここに来た事を覚えています。
サウジアラビアには、豚やお酒はないです。販売もされていません。なので、私たちも入手できません。「販売されていない」なんて思いもしなかったので、考え方が180度変わりました。
レストランで「サウジシャンパーン」を注文すると、リンゴのジュースが出てきます。バーガーにはターキーかビーフベーコンが入っています。
私は「昔はその様な格好の人が多かったけど、今は違うんじゃないか?」と考えていました。
頭から足元まで全て黒い服の女性、本当に存在します。靴、手袋さえも黒で揃えている人もいるので、本当に全身真っ黒です。
最近は私が来た4年前よりも頭だけ覆ってる人が多くなり、女性の顔が見えるようになってきたなと思います。
黒いマントの様な服はアバヤというのですが、最近はカラフルなデザインのアバヤが増えてきています。
さて、皆さんは、どう思いましたか?未知の国サウジアラビアに少しでも興味を持てたでしょうか?
2020年、旅行をするのが厳しい状況になっている中、このコラムが少しでも今日のあなたの驚きや発見になれたらいいなと思います。
Written by ミッチェル真理(サウジアラビア)