先月紹介したサウジアラビアの日本食に続いて、今回はサウジアラビアの代替食品や飲料を紹介します。
ここサウジアラビアでは、お酒・豚肉は禁止。このようにイスラム教の教えで禁じられているものをハラームといいます。
ですので、お店に売られている事自体ありません。ペパロニピザも餃子もビールも手に入らない、、、
ということは、「様々な食べ物や飲み物が食べられない?飲めない?」と疑問に思う方もいると思います。
サウジアラビアにはお酒や豚肉がないので、飲食を楽しめないのでしょうか?
全然、そんなことはないんです。
色んな工夫がされたバラエティー豊かな食べ物・飲み物があるんですよ。
では、どんな物で補っているのでしょうか?一つずつご紹介していきたいと思います。
酔わない!ウメッシュ?!
ペパロニピザ:牛肉のビーフペパロニを使用。
ベーコン:ビーフベーコンかターキーベーコンが売られています。ちなみに私は、ターキーベーコンが好みです。ビーフは焼くとパサパサしていることが多く、それに比べてターキーは柔らかくてジューシー。
ソーセージとハム:ビーフかチキンが主に使用されています。ハム自体が豚肉なので、私はここではサンドウィッチミートと呼んでいます。
ナツメグ:豚肉やお酒には関係ないのですが、ナツメグもありません。私の旦那がホットケーキに入れて食べるのが好きなのですが、ここで入手できるメースを使っています。
ゼラチン:ゼラチンも豚のエキスが入っているので禁止。アメリカのゼリーJelloなどは売られていますが、そちらにもゼラチンは入っていないようです。
ビールやカクテル:ビールはノンアルコールビール、カクテルもジュースの混ぜ合わせです。メニューには、ビールやモヒートなどアルコールの名前が出てきますが、アルコール抜きの飲料。
バニラエッセンス:ケーキやお菓子作りで必要なバニラエッセンスにもアルコールが入っているので、バニラエッセンスもアルコール抜き。売られているバニラエッセンスは名前が「バニラ風味」となっています。
ちなみに、全てのアルコールが手に入らないので、マウスウォッシュもアルコール抜きです。日本やアメリカに戻った時にマウスウォッシュを使うと、口の中が痛くてアルコールの強さを感じます。
ソーセージは、よくチキンが売られています
海外在住が長くなると、ないものねだりはしなくなりましたが、やっぱり日本食が無性に恋しくなることがあります。特に、私は日本の餃子が食べたくてしょうがない時がありました。
サウジアラビアで売っている餃子は、野菜餃子、エビ餃子、鶏肉餃子がメイン。
「餃子は豚肉が入っているから食べられない。でも、野菜やエビ、チキンだけの味では物足りない。それならここにある牛肉と鶏肉のひき肉を混ぜて、餃子を作れないかな?」と、思いついたのです。
そして、作ってみると、とっても美味しいではありませんか!
これなら、サウジアラビア人のお友達にも餃子を食べさせてあげることができると思いました。
サウジアラビアに来て、「ないものを得られずにがっかりするだけではなく、別の物でアレンジできないかな?」と考えることがどんどん増えてきました。今ではアレンジすることが、とても楽しくなっています。
皆さんの国では、どうでしょうか?あなたのアレンジ料理や飲み物なども教えてくださいね。
Written by ミッチェル真理(サウジアラビア)