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マレーシアでテレビ収録に参加。デサルコースト近くの穴場的マングローブで朝食を

2021年10月23日
土屋芳子 (マレーシア)

厳しいロックダウン明けに嬉しいオファー

5月からはじまったマレーシアの厳しいロックダウンでしたが、18歳以上の国民の90%が2回のワクチン接種を終えたこともあり、感染者も少しずつ減ってきています。

条件付きではありますが、ようやくレストランでの飲食や国内旅行、仕事場への通勤が許可されるようになりました。この5ヶ月間は本当に長かった。

「さあ、これからやっと前を向いて活動を開始できる!」そう希望が湧いてきたときに、背中を後押ししてくれる、素敵な話が舞い込みました。

それはマレーシアローカルのテレビ番組の収録で、インタビューに答えるという依頼でした。

マレーシアのローカルテレビ局で放映される、「パスポートグローバル」という旅番組。

セレブリティシェフの「シェフAdu」が、マレーシア中を旅をして現地を紹介するという内容で、13回に渡って放映される番組です。

今回はジョホール州にあるリゾート地「デサルコースト(Desaru Coast )」をじっくりと取材するということで、外国人としてちょっとしたインタビューに答えてほしいというオファーがありました。

家に籠る日々の中で、楽しそうなオファーに心躍りましたが、自分の英会話には自信が持てないので、もっとふさわしい方がいるだろうと辞退しましたが、結局参加することになりました。

 

マレーシア版「料理の鉄人」の審査員シェフAdu

左上:ウェスティンデサルコースト、右上:シェフAdu

デサルコーストは、私の住むジョホールバルから車で1時間の距離。途中は整備された高速道路ですが、まわりはパームヤシ畑が続き、照明のない真っ暗な道を進まなくてはなりません。

早朝に家を出て、暗い道を恐れながら運転して、なんとか早朝に待ち合わせ場所のホテル「ウェスティンデサルコースト」に到着しました。

製作チームは、このコロナ渦で人数を縮小して動いているとのことで、プロデューサー、カメラマン2名、そしてホストのシェフAduの4名体制。1か月のうち2週間は、この番組のためにマレーシア中を旅しているとのことでした。

そこにデサルコーストを案内するリゾートの担当者が加わり、ホテルから車で30分ほどのマングローブ林に向かいます。

シェフAduは、日本でいうところの「料理の鉄人」のような番組の審査員を努めた方で、現在はクアラルンプールでレストランを経営したり、絵を描いたりする多才な方。

以前はイギリスでレストラン経営をされていて、レシピ本の出版などもしていて有名なようで、彼を知る人たちが写真を求めたりしていましたが、とてもフレンドリーで親切な素敵な方で、笑顔で応じていました。

テレビ番組の製作現場では、直前までスケジュールが決まらなかったりすることも多いので、流れに任せようと思っていました。

事前にスケジュール表が渡されることもなかったので、大勢の外国人の中の1人というような感じでの収録だと思っていましたが、行ってみるとゲストは私1人で、シェフAduと一緒に旅をするというような感じでした。

私のつたない英語で大丈夫なのか心配でしたが、「自然体でOK」とのことだったので、気楽に構えずに参加することができましたよ。

 

穴場的美しいマングローブ林での撮影

静かなマングローブをクルーズしながらの朝食は格別でした!

船着き場から、専用のボートでマングローブ林の間をクルーズします。そこはデサルコーストに頻繁に来ている私も知らない穴場的な場所で、静かで美しいマングローブ林。

水上生活をしている集落もあり、そこでナマコやカニや魚を見せていただいたりしました。

船の上では、デサルコーストのウェスティンホテルが用意してくれた朝食をいただきました。しぼりたてのフレッシュオレンジジュースとスイカジュース、それにアメリカンブレックファースト。

それらを静かなマングローブ林の中でいただくのは、間違いなくこの5か月で1番ファンタスティックな朝食と言えるでしょう。

船の上で「なぜマレーシアに住んでいるのか」などの会話を収録し、撮影班はドローンを飛ばして上からの画も撮影したりして、5時間ほどで収録が終わりました。

日本でもテレビ番組の製作や収録に立ち会ったことはありますが、番組製作の仕方については、特にマレーシアだからといって異なることはなかったように思います。

このマングローブのボートツアーはとても素敵だったので、自分でも来てみたいと思い、ツアー会社やデサルコーストに問い合わせたのですが、まだコロナ渦の収束がはっきり見えないので、一般向けに再開されるにはもう少し時間がかかるとのことでした。

今回5か月ぶりに大人の方と触れ合い、プロフェッショナルな仕事場に加わらせていただき、本当に素晴らしい時間でした。

そして、魅力的なシェフAduと知り合えたことは、ひとつのご縁として大切にしたいと思いました。近々、彼のレストランに伺って、インタビューさせていただくという約束もできました。

これはなんだか、がんばって5か月間も家に籠って生活していたご褒美かと思うような出来事でしたが、これからはまた新しい日常に向かって頑張っていきたいと思います。

Written by 土屋芳子(マレーシア)

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