みなさん、こんにちは。アフリカのルワンダに住んでいる竹田あすかです。
前回に引き続き、アフリカに住んでみて私が受けたカルチャーショックについてお話しします。【前編】をまだ読んでない方はぜひそちらも読んでみてくださいね。
まずは、良い方向に受けたカルチャーショック。
こちらの方のバランス感覚は目を疑いたくなるほどすごいです。とても両手で持ち上げられないような重たいものでも、頭に載せれば運べるのです。
一人で持ち上げられないものは他の人に手伝ってもらいます。「首を痛めちゃうよ!」と思うのですが、そこはおそらく元から備わっている体幹が支えてくれているようです。
ルワンダで一般的な交通手段であるバイクタクシーに乗る時、私は座席をしっかり掴んでいないと怖くて乗っていられません。でも現地の人たちは、大抵どこにも掴まらずに乗っています。
私には考えられないですが、それほどにバランス感覚があるのです。
しょっぱいドライマンゴーと鶏肉を煮込んだモザンビーク料理「トコサード」
アフリカのご飯と言うと、どんなものを想像するでしょうか。
日本とは全く違うものを食べているのではないか。よくそんな風に思われますが、案外美味しい食事がほとんどです。
理由の一つは、味付けがシンプルだからかなと思います。
塩やにんにく、トマトで煮込むなどする料理がほとんどで、調味料が少ないからこそ誰の口にでも合うんですね。
そして二つ目の理由は、炭火焼だからでしょうか。
アフリカの家庭ではまだまだ炭で調理する家が多いです。こちらもシンプルではありますが、炭火で焼かれた肉や魚はとっても美味しいんです。
アフリカのご飯が気になる方は、過去記事で紹介していますので、是非『主食の種類が豊富なルワンダの食事事情とおすすめルワンダ料理3選』もあわせて読んでみてください。
もちろんネガティブなカルチャーショックもあります。
街の中で警察官に賄賂を要求される、空港職員に賄賂を要求される、学校の試験をパスさせるために親が先生に賄賂を渡す。これらは私が実際に見たり経験したものです。
これ以外にも免許を取る時や、市役所で何かを申請する時に、賄賂を出さないと後回しにされるといった話も聞きます。
ただしこれは以前住んでいた国での体験で、いまいるルワンダではこんな経験はありません。「アフリカで賄賂を要求される心配がないというのは、これほどストレスのないことなのか!」とこの国の素晴らしさを実感しています。
「時間にルーズ」という特徴はなんとなく想像がつくかもしれませんが、実際に経験すると結構カルチャーショックです。
待ち合わせの時間に来ないというのは当たり前で、約束していたのに他の予定を入れられているなんていうこともざらです。
いつまでたっても始まらない会議、始まらない行事。お願いしていたものができ上がらない。待てど暮らせどでき上がらない。のんびり構えられることもあれば、さすがに待ちきれないことも。
一時期、現地の人に「タイム・イズ・マネー」を理解してもらおうと試みたこともありますが、無意味だと分かりました。
時間にルーズと言いましたが、そもそもその概念がないのだから。そういう時は「郷に入っては郷に従え」。アフリカに住まわせてもらっている私が意識を変えるしかないのです。
ただ私自身、時間に正確な方ではないのでゆるーいアフリカンタイムが心地よいこともあります。
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