
Xin chào!(シンチャオ)こんにちは。ベトナム・ホーチミン在住のグローバルキャリアコーチ、Yukaです。
ベトナムのオフィスでは、「女性の日」や「中秋節」などの特別な日になると、職場全体が一気に華やぎます。
お菓子や花が並び、笑顔があふれる光景は、仕事場というより、まるで家族の集まりのようです。
日本では「オフィス=仕事の場」として公私を明確に分けるのが一般的ですが、ベトナムでは職場もまた「家族のようなつながり」を大切にする場所。
そこには、人とのつながりや感謝の気持ちを重んじる、ベトナムらしい「お祝いの文化」が息づいています。
今回は、ベトナムのオフィスで体験した中秋節のファミリーイベントやベトナム女性の日のお祝いの様子を通して、文化ごとに異なる“お祝い”のかたちをお届けしたいと思います。

今年の10月は、中秋節や10月20日の「ベトナム女性の日」といったお祝いごとが立て続き、街中だけでなくオフィスもまるでお祭りのようになっていました。
ベトナム女性の日には、女性社員に花束やお菓子が贈られたり、フォトブースが設けられて記念撮影をしたりと、笑顔が絶えません。
また、今年の中秋節には勤務先で社員の家族を招いたファミリーイベントが開かれました。
子どもたちと一緒に星型ランタンを作り、伝統菓子を味わいながら過ごす時間があり、オフィスに子どもの笑い声が響き、同僚の「親としての顔」も垣間見えました。
文化をみんなで楽しむそのひとときに、「職場は仕事だけの場ではなく、人と人がつながる場」という考え方を感じました。

ベトナムの企業文化には、「職場はもう一つの家族」という意識が根付いており、季節行事はチームの絆を深める大切な場になっています。
実際、平日の業務時間中にお祝い行事を設けることも少なくありません。
日本人駐在員の中には「業務時間中に大丈夫なの?」と驚く方もいますが、こうした文化の違いには、それぞれが大切にしている価値観が表れているように思います。
ベトナムの職場では「人とのつながりを育むこと」が重視されており、オフィスでの笑顔や交流そのものがチーム力や信頼関係を生み出すと考えられています。
お祝いの時間を共有することが、そのままチーム力と組織の活力につながっているのです。
実は、この温かい文化はベトナムだけに限りません。
タイで働いていた頃、バレンタインデーの日に訪問先の企業で、役員の方が大きな袋いっぱいのバラを持ち、女性社員一人ひとりに「Happy Valentine!」と声をかけながら配っていた光景がありました。
驚いたのは、その場にいた私たち外部メンバーにもバラをプレゼントしてくださったことです。
プロジェクトの女性メンバー全員で「わあ!」と喜び合い、オフィスが一瞬で温かな空気に包まれました。
日本では、このような派手な演出は職場ではあまり見かけないように思いますが、一方で「お疲れさま」とお互いをねぎらう言葉を日常的にかけ合う文化は、日本ならではの良さとも言えるのではないでしょうか。

文化が違えば、働く場の空気も変わります。けれども、どの国でも根底にあるのは同じ「人を想う気持ち」です。
ベトナムや東南アジアの国々で体験してきた、一緒にお祝いごとを喜ぶことで笑顔が生まれる文化は、職場を温かいものにする実感があります。
これから年末を迎える時期ですが、一緒にこの一年の成果をお祝いしたり、労いや感謝の言葉を贈るなど、喜びを共にすることを意識して取り入れていきたいと思います。
シンガポール、タイを経て、ベトナム現地企業で働きながらグローバルキャリアコーチとしてのパラレルキャリアを実践中。プライベートでは中高生の二人息子の母。
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Written by 大野由佳(ベトナム)