
ヒンドゥー教の「光の祭典」ディーパバリ
こんにちは。マレーシア法人の人材紹介会社 Language Talent Solutions の日本人リクルーター高橋です。
海外で暮らしていると「文化の違い」を実感する瞬間が多くあります。今日はその中でも、私が特に驚いたマレーシアのお正月事情についてご紹介します。
皆さんにとって家族や親戚が集まる時期といえば、お正月を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
日本では1月1日が年の始まりとして定着していますが、マレーシアでは民族ごとにお正月があるんです。
2025年10月20日はインド系マレーシア人にとって新年の「ディーパバリ(Deepavali)」でした。「10月にお正月?」と、日本人の感覚では少し不思議に感じますよね。
実はこの国では、民族や宗教の違いによって、それぞれが異なる新年を祝う文化があるのです。

イスラム教のマダン明けのお祝い:ハリラヤのラマダンバザール
まずは日本と同じ、西暦の1月1日。民族や宗教を問わず全国的にお祝いムードになります。
クアラルンプールのKLCC(ペトロナスツインタワー)周辺や主要都市ではカウントダウン花火が上がり、街全体が賑やかになります。
静かに年を迎える日本とは対照的で、マレーシアの新年はお祭りのようなにぎやかさです。
中華系マレーシア人にとっての大切なお正月で、旧暦の1月1日を祝います。
毎年1月下旬〜2月中旬頃は、街中が真っ赤な装飾で彩られ、ライオンダンス(獅子舞)が各地で披露され、爆竹や花火が鳴り響くにぎやかな時期です。
親戚や友人の間でみかんを贈り合う風習があり、これは金運と幸運の象徴です。あいさつは「Gong Xi Fa Cai(恭喜发财)」です。

ヒンドゥー教の「光の祭典」ディーパバリ
マレー系マレーシア人にとって最も重要な宗教行事の一つ。新年というより、イスラム教の断食月ラマダン(Ramadan)が明けた翌日に祝われる断食明けの祭りです。
約1カ月続くラマダン期間中は日中の飲食を絶つ厳しい習慣がありますが、断食明けのハリラヤでは家族や友人とごちそうを囲み、笑顔があふれます。
ラマダン期間中に開かれるラマダンバザールも人気で、屋台が並ぶ通りは日本の夏祭りのようです。
あいさつは「Selamat Hari Raya!」です。
インド系マレーシア人にとっての新年で、ヒンドゥー暦に基づき10月〜11月頃に祝われます。光の祭典と呼ばれ、善が悪に勝つことを象徴する日です。
この時期、街はカラフルな装飾で華やかに彩られます。ショッピングモールや家の玄関前には米粉や花びらで描く美しい模様のランゴリが登場し、あたたかい光と香りに包まれた幻想的な季節です。
あいさつは「Happy Deepavali!」です。

オフィスのみんなと春節を祝って
弊社のオフィスにもマレー系・中華系・インド系など、さまざまな背景を持つスタッフが在籍しています。
それぞれの宗教行事に合わせて休暇を取るため、日本のように年末年始が一斉に休みという文化はありません。
オフィスや街の装飾も祝日に合わせて変わり、互いの文化を尊重し合いながら共に働いています。これこそ、多民族国家マレーシアならではの魅力です。
マレーシアで暮らして感じるのは、違いを楽しむ文化の豊かさです。民族や宗教は違っても、どのお正月にも共通しているのは家族と過ごす温かさと感謝の気持ち。
異なる文化が自然に共存するマレーシアの暮らしから学ぶことは、本当に多いと感じます。
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Written by 高橋萌子(マレーシア)