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海外移住を考える。楽しく移住するために心がける大前提とは?

2023年10月9日
土屋 芳子 (マレーシア)

マレーシア移住が人気です

最近、日本円が弱いことと、日本の将来が楽観視できないということで、多くの方が海外移住に目を向けているように思います。なんと、現在日本の経済成長率は世界で160位だそう!!

マレーシアに家族や母子で移住してくる方も増えていると実感しますし、物件購入の問い合わせも増えていると、不動産業者の方からも聞きました。

私は2014年にマレーシアに移住したのですが、2015-6年あたりは移住のプチブームで、多くの日本人が勢いで移住してきていました。

その頃は、マレーシアが第一希望というよりは、ハワイやカナダやオーストラリアの移住を目指している方が多く、ビザが取れるまでの前段階としてマレーシアに来る方が多かったです。

日本人の友人たちの間では常に「どの国に移住するのが1番良さそうか」という話題が出ていました。

それが、ここ5年ほどでしょうか。アジアへの移住が割と普通の感覚となり、マレーシアを最初から第一希望として来る方が増えました。

マレーシアは、マレー系、中華系、インド系とさまざまな種族の方が共存しているダイバーシティな環境で、個人の個性が尊重されている、親日家が多い、多種多様な食べ物に囲まれている、比較的治安が良いと感じます。

これらを通して感じる住みやすさに、私もいつの間にか他の国探しをすることをやめて、すっかりマレーシアに腰を落ち着けています。

人それぞれ、目的や予算やいろんな事情で、その方にとって住みやすい国は変わってくると思いますが、人やモノや治安を考えた時、マレーシアが数年連続で「移住したい国No.1」となっているのは頷ける気がします。

 

移住するときに必要な心構え

国の住みやすさを考える時、まず私たち側に認識として絶対に持っておいた方が良い考え方は、「郷に行っては郷に従え」という言葉です。

どうしても、今まで住んだ日本の状況がスタンダードであり、大前提だと思ってしまいますが、世界ではそれは違います。

ルールに沿っていて不条理なことがあまりなかったり、サービス業が洗練されていたり、痒い所に手が届く仕組みが張り巡らされていたり、言わなくてもみんながなんとなく共通認識と常識を持っていたりすることは、日本では普通ですが、世界では稀。

「日本はこうなのに」という考え方を持ち続けていると、がっかりすることやフラストレーションが溜まることばかりで、移住に疲れてしまうこと間違いなし。

せっかく新たな環境にいるのだから、まっさらな状態で好奇心を持ってその国のことを知り、楽しみましょう。

こちらが楽しんでいると、あちらは受け入れてくれて、さらに多くのものを与えてくれます。

 

言葉を覚えるより大切かもしれないこと

先日、日本人の友人が外国人の彼氏を日本に連れてきて、両親に紹介して一緒に食事をしたときの気づきをソーシャルメディアに投稿していて、これがすごく頷けたのでシェアします。彼女曰く、

「『自国の料理をそのままの形でおいしく食べてくれること』が、いかに好意的な印象を与えるのか。直感的に当然のことのように思えるけど、その度合いの大きさに衝撃を受けています。

このことは、非言語手段として大手に近い気がする。もしかすると、言語がわかることよりも、『味がわかる』ことの方が、心理的に近い気持ちにさせるかもしれない。

このことは私にとって間違いなく新鮮な発見の一つだし、しばらく考え続けることになりそうです」

確かに私自身もマレーシアのタクシーの運転手や新しく知り合った人たちに、「マレーシアの食べ物で好きなものは何か?」と何度聞かれてきたことでしょうか。ほぼ毎回出会いのたびに聞かれているといっても過言ではありません。

そして、食事を一緒にして「おいしい」と語り合う人とは仲良くなれると思います。

「日本のものとは違うからおいしくない」という考え方ではなく、好奇心を持って「食べてみたい」と感じ、挑戦し、美味しいものを見つけていく、という姿勢が本当に大事だと身を持って感じています。

移住したら、言葉を覚えるより先に、食を現地の方と一緒に楽しみましょう。

人に溶け込めることができたら、移住生活は間違いなく楽しいものになるはずです。

Written by 土屋 芳子(マレーシア)

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