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マレーシアは文化的にも成長している!街に似合う音楽について考えてみた

2018年12月7日
土屋芳子 (マレーシア)

自分の住む街に似合うのはどんな音楽?

自分の住む街に似合うのはどんな音楽か考えてみたことはありますか?

パリならシャンソンとか、ロンドンならロックとか、その街発祥の音楽はもちろん合うでしょう。

東京にいた頃、街に似合う音楽についてなんて考えたこともありませんでした。

好きな音楽を聴けばたいてい心地よく聴けたから。

マレーシアのジョホールバルに来たばかりの頃、今からちょうど5年程前のことですが、店やレストランで流れている曲はマレーシアの歌謡曲か、アメリカのポップス、ヒットソングばかりでした。

お洒落な内装のカフェでも流行りのヒット曲が繰り返し流れていてどこか落ち着かない気分。

私はオペラやクラシック音楽が好きなのですが、CD屋さんでもクラシックやオペラやヒーリングミュージックは今でも品揃えが少ないです。

車の中では日本から持参したオペラやクラシックのCDをかけていたのですが、なんとなくしっくりこない。

ゆったりとした美しい曲が、なんだか街と似合わないのです。曲のテンポと街のテンポが合わないというのでしょうか。

そこでラジオをかけるようにしたら、そこから流れるヒットソングやポップスがしっくり落ち着く。

穴の空いたデコボコの道やいくつも目につく工事現場には、ノリノリの音楽がぴったりだと感じました。

 

マレーシアにはジャズとタンゴが似合う?!

それからしばらくして、ここ数年はポップスやヒットソング以外も聞こえてくるようになってきました。

お洒落なカフェではジャズやヒーリング系の音楽が流れていることが多く、昔ながらのローカル喫茶店(コピティアム。いわゆる大衆向け定食屋)でさえジャズを流すところも。

つい最近は、街で人気のベーカリーカフェでタンゴが流れていてびっくりしました。街の成熟度に合わせて、音楽も多種多様になってきているのだと感じました。

さっそく車の中でジャズやタンゴを聴いてみると、これがすごく街の風景と合うのです。

建設中のビルが立ち並ぶ風景、どこか懐かしい昔ながらの風景、街の成長のスピードに伴う景色の移り変わりの速さ。

かなり主観的ではありますが、軽快なリズムでちょっとお洒落でちょっと懐かしいジャズのスイングやタンゴとぴったりなのです。

というわけで、マレーシアにはジャズとタンゴが似合うと思うこの頃です。

音楽と街の意外な組み合わせ。みなさんがお住まいの街に似合う音楽はどんな音楽ですか?

最後に私のセレクトしたマレーシアに似合うオススメの音楽をシェアしたいと思います。リンクを貼り付けておきますのでよかったら聴いてみてくださいね。

・Romantica Milonguera by Orquesta Romantica Milonguera
https://romanticamilonguera.bandcamp.com/album/romantica-milonguera

・WVC: Do Not Go Gently
https://wvcjazz.bandcamp.com/album/do-not-go-gently

Written by 土屋 芳子(マレーシア)

 

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