
こんにちは。世界中どこにいても輝けるキャリア&ライフを応援する真理です。日頃は「キャリア相談」担当ですが、今回は事務局からのご要望もあり、旅行記を書きます。
10月後半、久々の長距離海外旅行の目的地に「モロッコ」を選びました。
「You は何しにモロッコへ?」と、ご質問が多かったのですが、
①誘われたから
②世界遺産が9つもあるから
③アフリカ大陸南端は行ったので北端へ行きたいから
というのが理由です。
モロッコ経験者に尋ねると、誰もが「良かった」と言う反面「世界3大ウザい国」とも言うので、この目で確かめたくなりました。

モロッコ王国は立憲君主制国家で、日本から直行便はありません。今回はドーハを経由してカサブランカに入国し、時計回りに一周してきました。
日本の1.2倍の土地に、日本の人口の28%である3647万人が暮らしています。海に面した街は比較的都会で、最北端はジブラルタル海峡を隔てて14キロ先にスペインがあり、モロッコ内に飛地もあります。
また、アトラス山脈を超えて内陸へ向かうと、サハラ砂漠が広がります。
アフリカ大陸に位置するものの、地中海とアラブにまたがった2つの顔を持ち、イメージとしてはアラジンの世界です。
公用語はアラビア語とベルベル語。1956年にフランスから独立したため、英語よりフランス語、地理的に近いスペイン語も通じます。
9つある世界遺産のうち、7カ所を訪ねました。陸路での移動時間は長かったのですが、車窓に広がる景色が次々と変化していくのを見ているだけでワクワク。その感動を、シリーズでお伝えします。

最初に足を踏み入れたのは「カサブランカ」。
スペイン語で「白い家」を意味するこの街は、モロッコ最大の商業・金融・観光の中心地です。整備された公園や近代的な路面電車も走っています。
正直、どの国も都会はあまり面白くないので、カサブランカもそんな印象でしたが、アフリカ最大で世界5番目の大きさを誇るハッサン2世モスクは圧巻でした。
モロッコはイスラム教国です。前国王ハッサン2世がアメリカの自由の女神のような象徴的な建造物を作りたいと、8年もの歳月をかけて建てました。
ベージュの外壁にエメラルドグリーンの装飾が美しいだけでなく、尖塔ミナレットは200mの高さがあり、雲一つないカサブランカの空を突き刺すようにそびえ立っています。
珍しく、非イスラム教徒も内部を見学できます。開館時間は時期によって異なり、言語別ガイドツアーもあるので、ご希望の場合はあらかじめ調べてから行くことをおすすめします。

カサブランカから次に向かったのは、同じく大西洋岸に位置する首都「ラバト」です。バスで2時間ほどの距離です。
モロッコの首都になったのは1912年で、「庭園都市」の名の通り緑豊かな公園やヤシの並木道が続き、その中に各官庁や各国大使館、フランス風の店が並び、エレガントな雰囲気です。王宮もあります。
いよいよ世界遺産を訪ねます。近代と歴史的なものが共存する行政都市ということで、ラバトの街そのものが2012年に世界遺産に登録されました。
印象的な場所は、ムハンマド5世霊廟です。フランスから独立を勝ち取った元国王の霊廟で、真紅の衣装をまとった衛兵に守られ荘厳な雰囲気です。
門の脇には白馬にまたがった衛兵もいます。内装はきらびやかで、両脇には前国王ハッサン2世と弟ムーレイ・アブドゥラ王子の棺が安置されています。廟内まで入って写真撮影もできます。
ちなみに、モロッコの王様はハッサンとムハンマドを交互に名乗るそうで、今はムハンマド6世の御代です。

同じ敷地内にあるハッサンの塔は、未完のミナレットとして姿を残しています。
ムワッヒド朝で勢力を拡大したヤークブ・マンスールがムーア様式で建築を手がけましたが、彼の死後に工事が中断され、モスクになるはずだった場所には支柱が整然と残ったまま。
それが世界遺産となりました。未完でも44mある塔は、世界最大級の高さです。

海岸沿いでシーフードの昼食をいただいた後は、280キロ北上してスペインに近い次の世界遺産の街ティトゥアンへ向かいました。
グラナダ陥落で多くのイスラム教徒が逃げ込んだ地のため、どことなくアンダルシア地方を思わせる雰囲気。
白壁に覆われた街並みが美しく「白い鳩」の異名を持つ地中海の街です。ここはメディナが世界遺産に登録されています。
庶民感覚たっぷりのスークを散策します。貴金属、肉、魚、野菜、果物と、見ているだけでも面白いです。
衣料品やパンの市場、陶磁器やアルミ製品が所狭しと並び、「本当に売り物?」と疑う物もあり、生活感と活気に満ちています。
ただし、悪質な客引きやスリには要注意。インディ・ジョーンズが迷い込んだアラブの街並みのようで、ウザい国と言われる所以はこの辺りにあるのかもしれません。

スリリングな街歩きを終えた後は、一路「シャウエン」へ向かいました。
二つの山肌にへばりつくように広がる小さな町は、今回の旅行で私が楽しみにしていた場所の一つです。イスラムの聖域として長く閉ざされていたため秘境感があります。
階段状に広がる迷路にはイスラムの大切な色ブルーのアクセントが施され、メルヘンチックな世界へ迷い込めます。
日本でも携帯電話のCMでクローズアップされるほどフォトジェニックな町です。
最近はオーバーツーリズムで、大型バスの乗り入れ禁止条例が10月から施行されました。そこでタクシーで乗り入れ可能な場所まで行き、あとは半日徒歩観光に。
早起きした甲斐がありました。店が開く10時過ぎからはとても混雑しますが、人の少ない朝だからこそ撮れるフォトスポットも多くありました。写真をご覧ください。納得でしょう?!
モロッコ世界遺産を巡る旅は第二弾に続きます。次回もお楽しみに!(Vol.2に続く)

Written by 岩井真理(日本)