
皆さんこんにちは、ブラジル帰りのキャリアコンサルタント・マリです。世界中どこにいても輝けるキャリア&ライフを応援します。
前回のコラムに引き続き、久しぶりに日本に帰国した海外在住者が日本でどんなことを考え、感じたかを知りたくて、皆さんに質問をしてみたことをご紹介します。
皆さんが大きな目的にしている買物・調達で、「日本から持ち帰って良かったもの」についても聞いてみました。
お気に入り調味料(出汁)、日本のおやつ(抹茶風味のもの)、カイロ、日焼け止め、和食器、緑茶、海苔、おもちゃなどなどが挙がりました。どれもうなづける物ばかりです。
中でも、私は海苔にはこだわります。日系人の多いブラジルでは、テマケリアと呼ばれる手巻き寿司屋さんも大人気なので、海苔はポピュラーな食品です。正統な手巻き寿司からかけ離れたユニークな代物もありますが、海苔自体は簡単に手に入ります。
しかし、ブラジルに限らず、海外で売られている海苔は、どれもイマイチ。風味が損なわれていて、パリッとしません。むしろ、ごま油味の韓国海苔の方がマシです。
だから、一時帰国の折は、母がお取り寄せしている瀬戸内名産のものを大量に持ち帰っていました。日本人家庭へのお土産にも、一袋ずつ差し上げたり。全然、味が違います。

その上、海苔がお土産として素晴らしいのは、軽いからです。実家の母などは、色々なものを用意してくれて、それは親心で有難いのですが、梅干し、缶詰、お米など、どれも重量級。
もちろん、持って行きたい気持ちはやまやまなのですが、ただでさえフライトの際、荷物の重量制限の中、いかに効率よく運ぶかが、渡航のポイントです。
その点、海苔は軽くて、なんなら手荷物でもOK、現地では手に入りにくく、美味しい。できたらそういうものを下さると、海外在住者にとってはこの上ない幸せなんです。
その他、日本の日焼け止め、これは素晴らしい!ブラジルも直射日光が強いですから、SPF99なんていう日焼け止めは売っています。けれど、コッテリしてまるで石膏のような硬さ。塗ったら真っ白になります。
だから焼けないと言われればそれまでですが、日本の日焼け止めはサラサラしてて、伸びも良く、白浮きもしない優れものです。
他にもコスメ系では、私は箱入り30枚シートマスクを持ち帰り、空気が乾燥しているブラジルでは愛用していました。マッサージ代わりにカイロを利用している方もいました。
今回、いいなと思ったのは、お子さんのおもちゃです。日本のおもちゃはあなどれない!Nintendoの「太鼓の達人」これは楽しいでしょうね。日本の思い出と共にしばらく遊べそうです。

そして、久々の日本で皆さんが感じたことの第一位は、コロナに関してです。
まだみんなマスクしているの?ちょっとピリピリしすぎじやない?その割に、感染者数は増えているし、家庭用検査キットも普及しておらず、完全に海外に遅れをとっている感じだそうです。
ヨーロッパなどでは、コロナは完全に過去のものになりつつあるのに、日本はぐずぐずしてると見えたらしい。世界とのズレを感じます。
「母国へ帰るより滞在国へ戻る方が全然簡単で、皮肉ですね」と言っていた人もいます。
9月7日からは、72時間以内の検査証明を求める代わりに、有効なワクチン3回接種済みの証明ができればよいことになり、多くの国からの日本入国における「水際対策強化に係る新たな措置」が発表されましたが、どこまで入国しやすくなるのかは不明です。
アプリ導入もイマイチで、空港内をたくさん歩かされるのは不評でした。一年後も、マスクしているのでしょうか?この帰国で、ストレスになった方も少なくありません。
他にも、レジで急いでいるのかイライラしている人をよく見るので、心が疲れているかも、愚痴も多いような気がする、心に余裕がなさすぎ、と日本人のメンタル問題は私も気になります。

ポジティブな印象としては、以下のようなことが挙げられます。
①以前より、車が横断歩道で停まってくれたり、子連れに席を譲ったり、エレベーターやドアなど押さえてくれる人が増えた
②何を食べても美味しくて、コスパがいい
③手際良く、サービスが良い(過剰サービス、お客に気を使い過ぎでもある)
④レジ袋の有料化で、閑居問題に取り組んでいる
⑤医療費が安くてビックリ
⑥公共交通機関が、迅速正確(Amazonや宅配も)
⑦コンビニ、ファストフードが手軽で便利
そんな日本に、かつての東南アジアみたいな印象を持った方も少なくありません。物価の安さは、特に北米から帰国された方は痛切に感じたようです。
⑤の医療費は、保険を使わず10割負担しても滞在国で治療するより安く、日本語も通じて安心なので、一時帰国の時は眼科、婦人科、循環器科など医者のハシゴだそうです。それを考えると、「老後は日本で暮らしたい」という意見もありました。
一方で、長い間、給与が上がらない日本の経済に、「日本は弱い国になってしまったのでは」という懸念もあります。これは、私もブラジルに住んでいた時から感じていたことです。
一時帰国した友達とは、時間を惜しんで話しました。「次は日本か滞在国か、はたまた第三国で会いましょう」と約束して別れました。

その後、滞在国へ帰ってからの気分も聞いてみました。日本の夏は暑いので、戻ったら寒かったとか、夏は滞在国にいて冬は日本へ帰る二重生活に憧れている人もいます。日本でマスクがストレスだった人は、滞在国で解放感を味わったとか。
ホテルでも実家でも落ち着かなかったが、滞在国の家に戻ったら「どこにいても自分の家が一番落ち着く」と感じた方もいました。
「また日本へ行くために頑張る!」というモチベーションで生きている海外在住者達には、一時帰国を支えに日々悪戦苦闘しつつも折れないタフさも感じます。
祖父母と過ごす時間の中で、国際結婚のお子さんの日本語がすこぶる上達したり、日本が大好きになったり、やはり一時帰国の威力は凄いです。少なくとも子供達は、大成長を遂げているのです。
日本と海外、常識も習慣も違う世界の中で、どちらにもアジャストしながら、それぞれの良さを楽しむことができたら、地球の上どこでも暮らせそうな気がしてきました。
私は夏休みもなく、どこへも行かずじまいの2022年夏でしたが、世界中からみんなが届けてくれた空気で、世界中と繋がった気分になりました。
私の夢は、一年の半分だけ日本で働いて、残りの半年は世界中を旅することです。世界中どこへでも気軽に、軽やかに行ける日が早く来ますように。
Written by 岩井真理(日本)