明けましておめでとうございます。
いつも世界ウーマンコラムをお読みいただきありがとうございます。有難いことに、昨年私が書いたコラムの一つも、「沢山の方に読まれたベスト10」入りしました。
改めてお礼申し上げ、今年も世界中どこにいても輝けるキャリア&ライフを応援、役立つ発信ができるよう頑張ります。
さて、私は2017年に企業を退職し、渡伯準備しながら一年弱日本でフリーランスとして働いた後、ブラジルへ行きました。
帯同ビザでしたので、現地就労はできませんでした。予め分かっていたし、覚悟をした上で、あえて「働かない時間」に突入しました。それでも、心は揺れました。頭では理解していても、喪失感、無力感、孤立感など、満載でした。
そんな私も。何とか、いや、かなり楽しく3年間の帯同生活を無事終えて日本へ戻り、今は仕事を再開しています。たった3年なのに、久しぶりに日本で働いてみると、当初ぎこちない思いが続いていました。
「これで合ってる?」「このやり方でおかしくない?」なんて声が頭の中でぐるぐるしました。以前にこのコラムに書いたリバースカルチャーショックです。
最近やっと少し落ち着いて、周りを見渡せるようになった気がします。そこで、私が気づいた今の日本の労働市場のことを、少しまとめてみたいと思います。
春になると、また移動の季節がやって来ます。これから本帰国して再就職をしようと思ってる方、日本で転職を考えている方などの活動のヒントになれば嬉しいです。
この3年間の一番大きな変化は、コロナによる世の中の「働き方の変化」です。
これは日本に限りませんが、「勤勉」が代名詞、組織に縛られて働く人の多い日本の社会には劇的変化です。週5日、朝から電車に揺られ出勤することが当たり前だったのに、在宅ワークする会社が増えました。
「働き方改革」というのもよく言われており、誰もが働き方を考えなくてはこのピンチを乗り切れなくなってきました。会社員が在宅ワークをするだけでなく、フリーランスのリモートワーカーも増えました。
私自身、長いこと会社勤めをしていたので、少し前なら、また会社に就職するのが「働く」という事だと思い込んでいました。でも久々の日本には、多様なワークスタイルがあり、比較的自由に選べるようになっていました。
もちろん、以前も色々あったけれど、何となく正社員で働くのが一番良くて、それ以外の働き方が下と思われていたように思います。
働き方は、その人に合っていれば良し悪しはないのです。何より、したい仕事を希望するスタンスですることが大切です。何しろお仕事人生って、本当に長くなってますので、自分らしい働き方を見つけることがポイントとなります。
ダブルワーク、副業、パラレルワークなど、仕事だけでなくボランティアや学業など、自由に取り入れその人らしいキャリアを築ける社会に日本もなってきたな、と少し嬉しくなりました。
そして、私も組織に属して働くのではなく、フリーランスで再開しました。
自分の気に入った仕事をいくつか選んでやっているので、常にオーディションを受けているようですが、働き方の選択肢が増え、何をしてもOKと思えたのは、なかなか良い傾向だと考えています。
日本に戻ってから、主に就労支援の仕事をしています。仕事や就職・転職のご相談が基本なのですが、その内側にある「お気持ち」のご相談も多く受けます。そして、思った以上に心が折れてしまっている人が多いように思います。
複雑な世の中で、様々な理由があって辛い思いをされていることと思いますが、ココロに風邪をひいてしまうと、働くことは本当に難しくなります。少し休んで復職することも、言うほど簡単ではありません。
そこで、風邪の予防同様、心も折れないようにストレスに強くなることが、働く上では大切かと思います。
ストレスに強くなるには、どうしたらいいか?
それは、「自分を知る」ことです。
自分はどんな状況に弱いか、どんな時には頑張れるか、自分のアップダウンを知っておくことが、ココロの風邪予防になります。知っていれば、予め準備して対処できます。
就職活動をする時は「自己分析」をして、自分を知った上で適性に合った仕事選びをしたり、面接の時には強みなどをアピールします。その時に、強みだけでなく、自分の弱み、苦手な事を認識しておく事も、働く上では多いに役立ちます。
心が安定していて、多少のことでは揺らがないのが、良い仕事をする1番のコツだと思います。それには何より、自分を理解することです。
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