ピカデリーサーカス
皆さんは自分が住んでいる街のことをどのくらい知っているでしょうか。
私は、2018年4月にロンドンに引っ越してきました。せっかくロンドンに住んでいるのに日々の暮らしに追われ、イギリスやロンドンのことを実は何も知らない、知ろうとしていないと、ある日気がついてしまいました。
自分の住んでいる街をよく知り、愛することはとても大切なことだと思います。まだ知らないことがたくさんあるなら、知っている方に教えてもらったり、自分でも勉強するぞ!と心に決めました。
ロンドンにまつわるいろいろな情報収集をしていくうちに、これを独り占めしているのは勿体無いなと思うようになりました。
一億総アーティスト時代、一億総プロデューサー時代とも言われています。私のような素人でもライブ配信や、ブログを通して自分を表現することができるようになりました。
コロナ禍でオンラインフェスの運営のお手伝いをするようになり、ライブ配信に抵抗はありませんでした。
私が勉強している過程をありのまま曝け出して公開してみることが、もしかしたら誰かの役に立つかもしれない。司会が下手、喋りが下手でも、聞き役にはなれるし、それもまた私の表現のひとつだし、やってみることにしました。
割と自分を曝け出せることと、フットワークだけは軽いところが私の長所だからです。長所は生かすしかないですし、話し上手にもなりたかったし、練習もしてみたかったのです。
こうして「ロンドンどん」というYouTube生配信の番組ができました。「ロンドンから人・モノ・文化を結ぶ」というのが、コンセプトです。
ニールズヤードレメディー本店
ロンドンに来る前は東南アジアに8年住んでいたのですが、ヨーロッパには、1度も来たこともありませんでした。
一年中暑い東南アジアから急に4月のロンドンに降り立ち、寒くてたまりませんでしたが(笑)ロンドンで見る景色、体験するもの、全てに感動しました。
全てを写真に収めておきたくて、ミラーレス一眼のカメラまで買ってしまいました。
住む前にイメージしていたよりも、美味しいものが沢山あり、深い歴史があり、温かい人たちが沢山いました。英国の魅力は底知れないです。
日本での英国ブームのことを知ったのも、「ロンドンどん」配信を始めるひとつのきっかけです。
日本のデパートで英国展があると大人気で行列ができるといいます。イギリスならではの文化に魅了を感じて英国沼にハマる方が多い中、コロナ禍で、なかなかイギリスと日本の行き来がままならない。旅行に行けない。
せめてオンライン上だけでも日本とイギリスを繋げたい!それができるのは私じゃないかという勝手な使命感がありました。
リッツ・ロンドン
これまでに、様々な方をゲストにお呼びしてお話を伺いました。
イギリスの食べ物や文化の紹介、ロンドンに住み活躍されている方のストーリー、インフルエンサーの方に観光情報や旬なスポットなどを聞いたり、留学や旅行に来た方の生の声もお届けしてきました。
50歳になってから大人留学された明子さんの話は、印象的でした。
若い頃に海外に出たかったけれど、結婚や子育ての為、それが叶わなかったそうです。お子様たちが成長された後、諦めていた夢を50歳を越えてから叶え、ロンドンでの1年間の語学留学に挑戦されました。
配信では楽しい留学時代のお話に花が咲きすぎて、10枚用意していた写真を2枚しかご紹介できませんでしたが、貴重なお話が聞けて本当によかったと思いました。
私も若い頃に留学を諦めたことがありましたが、明子さんの話を聞き、人生一度きりなのだからやりたいことにはどんどん挑戦するぞ!と勇気をもらいました。
コールドロップスヤード
他の人と自分を比べてしまい、自己嫌悪感に陥ったり、嫉妬したり、こんな自分でいいのかな。こんな自分ダメなんじゃないかなと思ってしまうことってありませんか?
私は日本を出て数カ国に暮らしてみて、いろいろな方と出会い、人にはそれぞれ唯一無二の輝きがあることがよく分かりました。
何もできなくても大丈夫だと思ったし、自分の得意なことが自分では分からなくても、知らずに誰かの何かの役に立っているということがよくわかりました。
「ロンドンどん」では、「ロンドン」というキーワードを通して、あらゆる人をご紹介したいという想いもあります。いろんな人がいると知るだけでも自分の選択肢は広がっていくと思います。
「ロンドン」を通して私が出会った、いろいろな人々の生き方を通して、「みんな違ってみんないい」を表現できたらいいなと思っています。
「ロンドンどん」は、視聴者参加型の番組なので、これからも皆さんのお声を聞きながら、見たいものや聞きたい話をお届け出来たらと思っています!
イギリスにまつわるあれこれにご興味がある方がいらっしゃいましたら是非遊びに来てくださいね!
Written by 伊藤結子(イギリス)