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スパイスや具材の組み合わせが食欲をそそる、インドネシアのスープ料理「ソト」

2021年11月3日
杏子スパルディ (インドネシア)

好きなインドネシア料理はなんですか?

インドネシア料理、と言うとみなさんは何が思い浮かびますか?ナシゴレン、ミーゴレン、サテ、あたりが知名度が高い料理でしょうか?

日本では、インドネシア料理はどうしても、同じASEANのタイ料理やベトナム料理と比較して、知名度がまだまだ低いかもしれません。

先日私のインスタグラムのアカウント内で、「好きなインドネシア料理はなんですか?」というアンケートをした所、たくさんのフォロワーさんが回答してくださいました。

その中でも、冒頭に挙げたミーゴレンやサテ以外で、インドネシア在住者(または在住経験のある方たち)の多くの方が回答してくださったインドネシア料理は、「スープ類」でした。

今回のコラムでは、そんなバラエティ豊かなインドネシアのスープ料理について紹介したいと思います。

東西に長く広がり、一万を超える島の数からなるインドネシア。その食文化もとても豊かで、各地域それぞれにオリジナル料理がたくさんあります。

スープも然りで、西はスマトラ島から東はパプア島まで、見た目も、味も香りも、具材も異なる、たくさんの種類のスープがあります。

まずは「ソトアヤム」。「ソト」はインドネシアの伝統的なスープの事を指します。「アヤム」は鶏なので、鶏のスープです。

鶏のダシとターメリックから出た黄色いスープで、その色と香りが食欲をそそる料理です。レストランから屋台まで、インドネシアの人々に愛される定番スープ。日本人を含む外国人にも人気です。

 

家族が滞在中に3回も食べに行ったスープとは?

ソトブタウィ(左)、ソトパダン(右上)、ソト・バンドゥン(右下)

次にご紹介したいのが「ソトブタウィ(soto betawi)」。”Betawi” はジャカルタの事なので、その名もジャカルタのスープ。

牛肉入りでこれもターメリックが効いていますが、ココナッツミルクも入ったスープ。我が家はインドネシア人夫も子供たちも、ソトの中でこのソトブタウィが一番好きです。

日本から兄と姪がインドネシアを訪れた時に、色々なインドネシア料理を食べた中で、このソトブタウィを一番気に入って、短い滞在期間中に3回も食べに行きました。

ココナッツミルクを使った料理は日本人は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、このソトブタウィは日本人の口にもとてもあうようです。日本にもソトブタウィの専門店があるそうです。

次のソトは「ソトパダン(soto padang)」。パダンは西スマトラの街の名前です。私がインドネシアのソトで最も好きなもののひとつがこのソトパダン。

近所のパサール(市場)に週末に朝に出ているソトパダンの屋台があり、そこで食べてからファンになってしまいました。牛肉のスープで、写真のようなピンクのクルプック(クラッカー)がどっさりとついていることが多いです。

そして最後に「ソト・バンドゥン(soto bandung)」。西ジャワ州バンドゥンのこのスープ。大根と牛肉の透き通ったスープで、炒った豆が載っているのが特徴。

とてもあっさりとしたスープで、「日本人の口に絶対に合う!」と思いますが、在住日本人の中でも、他のソトに比べてあまり知名度は高くなさそうです。

インドネシアのソト、みんなとても香りが良いんです。使われるスパイスや具材の組み合わせ、そしてトッピングで載せるパクチーやライム、エシャロットをあげたバワンゴレンなどが作り出す香りが食欲をそそります。

こうしてコラムを書いていて、ソトが食べたくなりました。ソトの種類はまだまだ多く、魚やすり身のソトもちろん私が知らないソト、まだ食べたことがないソトもたくさんあります。

みなさんはどのソトを食べてみたいですか?これからもコラムや、SNSでインドネシアのバラエティ豊かな料理をご紹介していきたいと思います。

【参考サイト】
https://www.okezone.com/
https://www.kompas.com/

Written by 杏子スパルディ(インドネシア)

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