
ディナー前にアペリティーボを楽しんだテラスからの景色。
こんにちは。ドイツのフランクフルトを拠点に、ヨーロッパを旅するように暮らしているTowamiです。
7月後半の週末、夫の遠い親戚の結婚式でヴェネツィアへ行ってきました。夫の父の従姉妹の孫娘の結婚式です。
日本では「親のいとこの子ども」となると遠くてあまりつながりがないように感じますが、イタリアでは今でも互いの連絡先を知っていて、年末年始やイースターなどにメッセージを送り合い、冠婚葬祭には呼び合う関係です。
結婚式当日は街中の美しい教会での式の後、パーティは隣にある運河沿いの五つ星ホテル「サンレジスホテル」で行われました。
運河を望む美しいテラスでは、ジャズの生演奏が流れる中、これ以上ないほどシックでロマンチックな時間が流れていました。
参加者の中でイタリア人ではないのは、夫(父はイタリア人だがフランス生まれ育ち)と私(日本人)、そして息子だけでした。
それでも、教会で「家族の一員」と分かった瞬間から、初対面の遠い親戚たちが次々と挨拶し、隣に座ってと声をかけてたくさん話してくれました。
遠い親戚の若い世代からは、日本の政治や日本食と中華料理の違いなどについて質問され、また彼らのイタリアの政治や文化への考えも聞けて、とても嬉しかったです。
本当に温かく迎えてくれて、感動とともに「家族」であることの大切さを改めて感じました。

新郎新婦のフォトセッションも、運河を行く船の上で行われました。
式後のホテルでのディナーパーティでは、新郎新婦の両親、親友、本人たちが次々にスピーチを行い、それぞれが今の想いや家族・友人への感謝を言葉にしていました。私はそのたびに涙が止まりません。
特に、新郎の母が息子に向けてスピーチを始めた瞬間、2歳の息子と一緒に座っていた私は、自分の息子の結婚式を勝手に想像して大号泣してしまいました。
スピーチの一部を抜粋します。
あなたは私たちの想像を超えて大きな存在になりました。喜び、熱意、誇り、苦労、時には痛みをもたらしてくれました。でも何よりも――愛で。
それは完璧ではないけれど、心を揺さぶる本物の愛です。あなたがいてくれることで、人生がより深い意味を持つようになったのです。
(中略)
そして今日、あなたは価値観をしっかり持った大人の男性になりました。私たちは言葉にできないほど誇りに思っています。そして(新婦の名前)、あなたといることで彼は唯一無二の素晴らしいものを築いています。
今日ここで結ばれるのは二人の人間だけではなく、二つの家族であり、新しい家族が生まれるのです」
他のスピーチも一つ一つの言葉に家族や仲間への愛が詰まっていて、「イタリアの家族の愛って、深くて広くて美しい」と心から思いました。

結婚式が行われた教会に向かう道
式後に「式に呼んでくれて本当にありがとう」とメッセージを送ると、新婦の母からこう返信がありました。
「あなたたちは特別な存在なの。遠く離れていても大切な家族。心はいつも近くにあるからね」
こうして、たまにしか会わない家族を全力で受け止めてくれるのは、イタリアならではだと思います。
この経験を通して、イタリアでの「家族」の意味や定義は、日本やフランスとも少し違うと感じました。
少しでも血がつながっていれば、ほとんど会わなくても全力で愛を注ぐ。私など血さえ繋がっていないただの異邦人ですが、それでも「家族の一員」として、愛で包んでくれる。
また、イタリア語を学んでいたおかげで皆と会話し、笑い合うことができました。文化や言葉を超えて心でつながれたこの時間は、私にとってかけがえのない経験です。

結婚式のディナーのプリミ。ロブスター添えビスクソースのパスタ
式後、夫に「イタリア人の家族を持つあなたのおかげで、こんな体験ができた。ありがとう」と伝えると、夫はこう言いました。
「イタリア語が話せる君がいなかったら、ぼくは家族とまたつながろうと思わなかった。君にありがとうだよ」
こういう体験こそ、外国語を学び、旅を重ねる理由だと思います。これからも一つ一つの経験を心に刻み、シェアしていきたいです。
こうした経験ができたのは、これまでの小さな行動と選択があったからです。
私は旅が好きで、語学を学び、文化を知ることも好き。そして、違う文化や言葉を持つ人たちと学んだ語学を通して心が通い合う経験をするのが大好きです。
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Written by Towami(ドイツ)