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世界ウーマン座談会「未就学児の子育てと仕事の両立」

2021年10月16日
世界ウーマン座談会

左上から時計回りに、周さと子、鎌田薫さん、小口佳納子さん、ひろみさん

みんなはどうしてる?未就学児の子育てと仕事の両立

仕事に子育てに家事にと日々奮闘している働くママ達、お疲れ様です!全く違う領域のことを両立させるのは大変ですよね。お子さんが小さい間は尚更です。

皆さんはどのように両立されています(いました)か?

今回は「未就学児の子育てと仕事の両立」をテーマに、世界で働くママのリアルについて座談会形式で話を伺いました。ご参加いただいたのはこちらの4人。(名前をクリックするとそれぞれの紹介ページが開きます)

ひろみさん:ブラジル在住、音楽家。舞台に立ち演奏する仕事。子供の幼稚園時間を中心に練習や仕事を調整。時に仕事場へ子供を一緒に連れて行くこともあり。両立のための助っ人は夫、義両親、ナニー。

小口佳納子さん:カンボジア在住(現在帰国中)、家族でゲストハウス運営。EQ絵本講師。カンボジアでは家族みんなで仕事と子育てを行う。絵本講師の活動は子供の幼稚園時間や寝かしつけた後。土日に講座を行う時は親に見てもらうことも。

鎌田薫さん:日本在住、人材紹介会社キャリアマーク代表。ロンドンでの駐在帯同経験あり。早朝と子供の幼稚園時間を余すことなく活用中。両立のための助っ人は夫、義母、両親、幼稚園ママ友。

周さと子(司会):マカオ在住、子供が未就学時はフルタイムの会社員。子育ては義母が一手に引き受け、仕事に専念できた環境。義母の他にお手伝いさんというフルサポート体制。

座談会内容は次の4項目。

・子育てと仕事の両立のための工夫
・両立でおこるジレンマ
・子供が小さい間も仕事を続けるメリット・デメリット
・読者へ伝えたい事

それぞれの国文化、家族関係の中でママ達が向き合っている事や想いをたっぷり語ってもらいました。

 

子育てと仕事の両立のためにしている工夫は?

舞台に立つ仕事の多いひろみさん

周:事前アンケートで皆さんにいただいた答えを集約すると「効率化」「家族のチーム体制」が見えてきました。みなさんは、どんな工夫をされていますか?

ひろみさん:私の工夫は子供に私(母親)の仕事を知ってもらう事です。舞台で演奏する現場やイベントに連れて行くこともあるので、「ママのお仕事中や練習中は静かにしていよう」と思ってくれる子供の協力が必要です。ただ、最近はオンラインの仕事もあって、舞台上ではなく自宅の部屋でパソコンに向かって話していると、子供が近くに来ておしゃべり始めちゃうこともありますね(笑)。

薫さん:私は自分の強みを明確にして、苦手な事やできない事は潔く諦めることにしました。得意な人にやってもらうことで、限られた時間の中で仕事のスピードを落とさないためですね。夕ご飯以降は仕事をしないと決めて、子供たちと一緒の時間に寝て、朝4時~5時に起きて自分時間を確保しています。その時間は仕事以外にも瞑想したり、コーチングしたり自分を整えるために使っています。

佳納子さん:私は時間の使い方を意識しています。私は子供達が小さいうちはできるだけ自分で見たいと思っているので、子供達のお昼寝や寝かしつけの後の時間を仕事に活用するようにしています。朝時間の活用ができたらいいなと思うものの、講座やミーティングの関係で夜の活動が多いですね。

周:「家族のチーム体制」についてはいかがでしょう?

薫さん:夫が結構、頑張ってくれています。仕事の合間に家事をしてくれますし、お互いの仕事に応じて幼稚園の送り迎えも分担しています。あとは義理の母が預かってくれたり、幼稚園ママ達も送り迎えの協力をしてくれるので、そこに素直に甘えています。

周:夫さんが積極的に手伝ってくれるんですね!もとから家事される方なんですか?

薫さん:もともと素養はあるようですが、コロナで夫も在宅になって、私のてんてこ舞いぶりを目の当たりにして「自分もやらなきゃな」と思ったみたいです。

周:国際結婚組のお二人はいかがですか?ちなみにマカオの場合はお手伝いさん文化があるので、夫は家事にはほぼノータッチでした。自分で料理をした時、たまに片付ける程度ですね。

ひろみさん:ブラジルもお手伝いさんは文化ありますが、コロナ感染を防ぐために来てもらうのを止めたんですよね、夫の提案で。夫婦で話し合って、掃除などの分担を決めました。環境が変わると夫もやってくれるという発見がありました。

佳納子さん:うちは大家族で義理の兄家族と義母も一緒に住んでいて、各々仕事や家事の分担ができていました。子供達もみんなで見ていましたよ。家族みんなで協力してやる文化ですね。

 

子育てと仕事の両立する上でのジレンマ

平日は仕事、休日は子供達時間だった会社員時代の周

周:次に働くママのジレンマについて聞きたいと思います。

ひろみさん:やっぱり時間がもっと欲しい!と思います。打ち合わせの時間が押したり、集中して練習していたりすると幼稚園のお迎えの時間に間に合わない時があります。

薫さん:私もそうです。仕事に対して100%全力投球できないもどかしさがあります。事業代表者であるのに子供の用事で働けないと、やる気がない、甘えていると思われるのではないかとモヤモヤします。昔の自分はワーカホリックで、今の仕事量はその時代の4割くらいだと感じてしまいます。比べちゃいけないんですけどね。

以前、取材をした精神科医さん曰く、ワーママが落ち込む一番の理由は「昔の自分と比べて自信をなくす」だそうです。子育てしながらの仕事は「できない」と感じる事が多いと思いますが、できている事に目を向ける方がいいですね。余裕を持った業務調整も大事だなと感じます。

佳納子さん:私も思うように時間が取れなくて、やるべき事、やりたい事ができないジレンマがあります。でも薫さんのおっしゃるように、できている事に目を向けるって大事ですよね。「1日単位ではなく、1週間単位で予定を立てておく」というのも良いと思います。長期的な視点があれば、今日できなかった事も調整しやすいですから。

周:視点を変えるって重要ですね!私のジレンマはちょっと方向違うんですけど、子育て協力をしてくれた義母に自分の意見を言えなかったことです。当時広東語が上手くなかったというのもありますし、義母が100%のリソースを注いでくれている子育てに対して「ちょっと違うな」と感じることがあっても、遠慮して意見できなかったんですよね。

仕事ばかりで母親業をしていない後ろめたさもありましたし。実際義母に話をしてみたら聞いてもらえたかもしれないのに、自分で勝手に我慢していましたね。もしあの時に戻れるとしたら、勇気を出して話し合うと思います。

 

メリットとデメリット

子供達時間と講座開催中の佳納子さん

周:メリットとデメリットに関してはいかがでしょうか?

佳納子さん:メリットで言うと、子育てにも仕事にもメリハリがつきますよね。視野が広がることで子供に優しくできる、お母さんが生き生きと働いている姿を子供に見せてあげられるという点があると思います。今のところ家で仕事をしているというのもあってデメリットは感じていません。

薫さん:少しずつでも仕事を継続しておくと、人脈やチャンスを途切れさせずに将来に繋げることができます。時間がないからこそ効率を上げる努力をしますから、結果的にスキルアップもします。それに自分の強みと弱みが分かると、子供にも寛容になりますよ。子供の前でダメダメな時があっても「完璧じゃなくていい」って、子供が学びます(笑)。デメリットは、自分の都合で子供の話を十分に聞いてあげられない時や、大事な瞬間を見逃してしまっているだろうなという点です。

ひろみさん:私も舞台に立つ私の姿を子供に見せることができるのはメリットだと感じますが、一方で1日中子供と一緒にいられない時などは、寂しい思いをさせたなと罪悪感を感じてチクっとします。その分、私がどれだけ愛しているかを伝えること、お休みの時には一緒の時間をたっぷり取ることでバランスを取っています。ブラジルは「愛してる」といった愛情表現が豊かなお国柄なので、そういう文化はいいなと思っています。夫も義母に「愛してる」をたくさん言われて育って、反抗期がなかったんだそうです。

周:へぇ~!私も子供達への愛情表現は欠かさないようにしてきたつもりでしたが、私の場合は一緒にいる時間が少なかった分、やっぱり子供達は寂しい思いをしたようです。メリットで言うと、家族の協力が必要だった分、家族のコミュニケーションが密になったと思います。

 

働くママ達に伝えたいこと

薫さんの横でお仕事応援してくれる子供達

周:それでは最後に、読者の皆さんへ伝えたい事をお願いします。

ひろみさん:子供が小さい時は親の仕事を理解するまで時間がかかると思いますが、根気強く伝えていけば必ず理解してくれます。子は親の背中を見て育ちますから反面教師となる場合もあるかと思いますが、それも含めて子供は親の影響を受けて成長します。自分が頑張っている姿を見せることができると思えたら、どんなに大変でも活力が湧いてくるのではないでしょうか。頑張っている世のお母さん達に心からエールを送ります!

佳納子さん:仕事をする、しない、どういう選択をするにせよ、「どうしたいのか」というご自身の気持ちを大事にしてほしいと思います。例えば、「一緒にいてあげられなくてごめんね」と子供に対して罪悪感を持ちながら仕事をしていたり、「外に出て働きたい」と常に思いながら子供と一緒に過ごしたりしていると、その気持ちは子供に伝わります。

ママ自身が自分の気持ちを大事に、自身を大切にしていれば、子供にとっても良い影響を与えていきます。周りに頼れるところは大いに頼って、子育てもやりたい事も楽しめるママが増えるといいなと思います!

薫さん:子育て中っていろんなハプニングがつきものですが、その瞬間瞬間の判断を大事に、自信を持っていきましょう!子供が求めていることの要望を叶えてあげながら、自分のやりたいことも叶えていけるといいですよね!

周:私からは自戒を込めて、「周りともっと共有するといいよ!」と伝えたいです。家族や周囲の人たちと一緒に、どこかに負担がかかりすぎていないかを確認したり、お互いを思いやる気持ちを表現できたりしたら、「一人じゃない、みんなで子育て」感が得られると思います。そうするとママやその関係者も、みんなが良い調子でいられると思います!

 

座談会を終えて…

今回お話しを伺ったママ達は、仕事と子育ての両立にとても前向き。協力してくれる周囲とのコミュニケーションにも積極的な姿勢が印象的でした。

様々な環境の違いはありますが、仕事にも子供にも自分の気持ちにも真摯に向き合っているからこその信念を感じました。

世界の働くママたちの多くも、それぞれの信念のもとに今日も頑張っていることでしょう。

この記事が少しでも、働くママたちの励みや参考になれば幸いです。

Written by 周さと子(マカオ)

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