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15ユーロでボリュームたっぷり海鮮丼ランチ!ベルギー・ブリュッセル老舗日本食「三辰」

2021年10月29日
ホーゲデウア容子 (ベルギー)

日本人にもベルギー人にも愛されるちらし寿司

ベルギー在住の日本人で、この『三辰』を知らない人はいない。断言できる。

日本人のみならず、ベルギー人にも有名だ。3年前に越してきた当初、ベルギー人の友人にも、この日本食レストラン知ってる?と何度も聞かれた。

特に、ブレグジットで話題になったEU Commission(欧州委員会)のオフィス街からさほど遠くない位置にあるので、欧州委員会にお勤めの方も常連である。

なんと言っても有名なのは、三辰ランチスペシャルちらし寿司。15€となんとも良心的なお値段!たんまり惜しげなく海の幸が山盛り。食べきれないこともあるくらいだ。

ランチに行くとほぼ9割以上の常連客、日本人もベルギー人も、同じちらし寿司を食べている。うーん、愛されてるなあ。なんとも、このお店に来ると、嬉しくなってしまうのだ。

マスターは忙しく手は動かしながらも、日本人がカウンターに座ると、「ベルギー、長いの?」なんて、気さくに声もかけてくれるし、「今日、サバあるよ、サバ(Ça va)?(フランス語で、オーケー?)」なんて、ジョークも飛び交ってる。マスターは、フランス語もバッチリです。

このみんなに愛されるお店の歴史を聞いてみたいなあと、思い切って取材をお願いすると、快く「いいよ〜!」となり、1週間後に、主人とちらし寿司デート(15€という有難い価格の為、デートも誘いやすい)の後、取材となった。

 

1978年ヨーロッパ初の寿司店をオープン

二人三脚、オーナーの青木優さんと奥さん

1978年2月17日にこの名物マスター青木優さんがベルギー・ブリュッセルに構えたこのお店。当時、唯一刺身や寿司が食べられる店だったそうだ。

その頃は日本人も少なかっただろうし、野望を持った日本人シェフが夢見る場所だったのか?何かの縁か?なんの因果で、この土地で寿司店を開くこととなったのか?さっそくマスターに尋ねてみた。

元々パリで働いていた店が、ベルギーにも出店。その店が繁盛していないから、助っ人で行ってほしいとお願いされたらしい。マスター曰く、「パリにいて、ベルギーだよ?都落ちだよ。そりゃ、嫌だよ。だから断ったよ、何回も」

都落ちを嫌がるも、三顧の礼に負け、ベルギー支店へ板前マネージャーとして送り込まれたということだ。

ベルギー店のオーナーは、銀行マン。利益優先で、最短の利益追求型経営。お客様のことが見えていないので、お店が盛り上がるわけがない。

結局その店は潰れてしまったが、このお店に勤めていた女性店員さんと出会う。今の奥様である。人生、無駄なことはないものである。

さて、その後の立て直しであるが、既に結婚して子供もいたので、これからパリに帰って一から出直しというのも躊躇され、ベルギーで店を構えることを決意した。

こうして、ヨーロッパ初の寿司店をベルギー・ブリュッセルで、25歳で開いた。それが現在の三辰である。

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