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アフリカに住んで受けたカルチャーショック【前編】

2021年11月30日
竹田あすか (ルワンダ)

呪術が信じられている?!

こんにちは。アフリカのルワンダ在住の竹田あすかです。

アフリカで暮らして約5年。アメリカや東南アジアにも住んでみて、どの国でも少なからずカルチャーショックはあったものの、やはりアフリカでは特に多く感じました。

今回はそんな沢山あったカルチャーショックの中から、2回にわたっていくつかお話ししたいと思います。

みなさんは魔術や呪いというものを信じますか。大体の人たちは「身近でそんなこと聞かないしよくわからない」「もしかしたらあるかもしれないけど信じがたい」という感じではないでしょうか。

現在私はルワンダの首都に住んでおり、現地の方との関わりもそれほど多くないので呪術について直接耳にすることはありません。ですが以前住んでいたモザンビークは首都から離れた島に住んでいたこともあって、現地の人から「呪術には気を付けるように」とよく言われていました。

移住当初は全く気にかけていませんでした。

ですがある日、活動先の学校で生徒たちが一度に何人も倒れ、まるで誰かに乗り移られたかのように別人になって喋りだしびっくり。

駆けつけた先生は、何かに乗り移られ暴れる生徒を押さえつけて落ち着かせようとなにかよくわからない呪文を唱えていたり。「生徒たちがこうなったのは呪いのせいだ」とみんな言っていました。

そしてそんなことがあった数日後に、同僚の先生が亡くなりました。その方は赴任したばかりだったのですが、「ポジションを取られて学校を退任させられた前任の先生が呪いをかけたからだ」とみんなが噂をしていました。

 

自分の血が付いたものを落とさない?!

そんなことが何度かあると、呪術を信じない私もさすがにちょっと怖くなります。

現地の人からは「呪われるからむやみやたらに自分のフルネームを教えないほうがいい」「自分の血が付いたものをその辺に落とさないように」とも言われました。

血の付いたものを落とすなんてめったにないことですが、使った絆創膏を捨てるときは気を付けようと思わされたものです。

呪いが本当かどうかはわかりませんが、もしも呪われるなんてことがあったら怖いので、現地の人の恨みをかわないよう心がけていました。

モザンビークでは黒魔術で呪いをかける専門の人もいれば、それを治す白魔術師みたいな人もいるそうです。

他のアフリカの国では、呪術のためにアルビノ(生まれつき肌や髪の色素が少ない体質のこと)の人が捕まってしまうという話も聞いたことがあります。

また、サッカーの練習をするよりも呪術のほうが素晴らしい試合を作り得ると信じているコーチや選手もいるとかいないとか。ルワンダではサッカーの試合で呪術を使うことを禁止するルールもできたそうです。

ルワンダのサッカー事情については、“呪術禁止? 本田圭佑が教室開校?? 謎すぎるルワンダのサッカー事情 – 海外ZINE” を読んでみてください。

本当に存在するのかわからないですが、やはり呪術をかけられるなどという話が身近でされていると、信じたくなくても怖いものです。

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