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北欧の華やか紅茶事情。グランドホテルでのアフタヌーンティー、人気紅茶店

2021年11月29日
高見節佳 (デンマーク)

ストックホルム、グランドホテルでのアフタヌーンティー

北欧紅茶の特徴は華やかさ

寒くなると、温かい紅茶が恋しくなりますね。

もともとお茶の木は、中国伝承における三皇の一人、神農(しんのう)により薬として発見されたとされています。なので中国でも日本でも西洋の紅茶教室でも、お茶の始祖とされるのは神農様。

その茶葉を発酵させた紅茶の効能は、体を温めて渇きを癒すだけでなく、精神を安らげるリラックス効果を持つと言われています。

更にバラの花弁やオレンジピールを加えることで気持ちのイライラや落ち込みを緩和させたり。シナモンや生姜などをブレンドすれば寒い日の風邪予防にも。

組み合わせ次第で、体調に合ったオリジナル薬膳紅茶を作ることができます。

コーヒーのイメージが強い北欧でも、紅茶は大人気です。

北欧での紅茶の特徴は、なんといっても華やかさ。

濃く入れたアッサムにミルクをたっぷり、ではなく、柑橘類などのドライフルーツやお花、スパイスをたくさん使った華やかな香りの紅茶をストレートで飲むスタイルが人気です。

今回は、先月のコラムでもご紹介したストックホルム・グランドホテルについて、北欧風のアフタヌーンティーをご紹介しますね。

 

北欧の人気紅茶店、グランドホテルのアフタヌーンティー

ゆったりしたカフェからは王宮が見えます

アフタヌーンティーというスタイルも、ますます人気になっています。

各媒体でも「いま行くべきアフタヌーンティー・ベスト5」などの特集も見かけ、有名ホテルやカフェは数ヶ月前から予約困難。

スウェーデンを代表するグランドホテル内にあるカフェ&バーは、人気の観光エリアであるガムラスタンと王宮を臨むロケーションのため、窓からの眺めだけでも気持ちがアップします。ゲストもそれぞれにお洒落をして、特別な空間を楽しんでいるように見えます。

クラシカルなポットでサーブされるお茶を楽しんでいるところへ運ばれるアフタヌーンティースタンド(トップ画像)。

最下段にはスウェーデン名物のディル風味エビサンド「トースト・スカーゲン」やサーモンのサンドイッチが並びます。

2段目のスコーンはイギリス風とは異なり、パンのようで、クロテッドクリームではなくホイップクリームが添えられています。

最上段のケーキは北欧定番のベリーケーキやチョコレートを使ったものも。こちらは季節によって変わります。

今回のお茶は、10種類以上のリストからホテルおすすめの特製ブレンドをチョイス。マンゴーの甘さが際立ちながらも食事に合うトロピカルティーは上述のTCSによるもので、上品な風味に惹かれて帰りにホテルショップで追加購入しました。

独特のブレンドが人気のTea Centre of Stockholm

スウェーデンには紅茶専門店もたくさんあります。

中でもノーベル賞授賞式の晩餐会でも提供される紅茶を手掛けるTea Centre of Stockholm(ティーセンター・オブ・ストックホルム。以降TCSと略記)は有名で、日本でも近年は「北欧紅茶」として販売されています。

クリスマスに向けて、日本のデパートなど様々なお店で特別ブレンドが発売されています。気持ちも上がる華やかなティータイムをぜひ楽しんでみませんか。

Written by 高見節佳(デンマーク)

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