「アフリカに住んでいます」と誰かに言われたら、どんな場所をイメージするのでしょう。暑い?サバンナ?砂漠?その辺に動物が歩いてそう…?
アフリカに馴染みのない方はそんな感じでしょうか。実際私もアフリカで生活するようになるまでそんなイメージしかなかったですし、アフリカ大陸全体をなんとなくひとくくりで考えていました。
私が初めてアフリカに住むことになったのは2016年のこと。ボランティアとしてモザンビーク共和国に派遣されたのがきっかけでした。
モザンビークでの生活は海に囲まれた海鮮天国。アフリカでこんなに海がきれいで海鮮が食べられるとは思ってもみなかったので、単純な私は喜んだものです。
そして、ボランティアを終えて移住したのが、今住んでいるルワンダという国。
一転してこちらは内陸国で海がなく、海鮮はほとんど手に入りません。ですが、驚くほどきれいな緑の丘陵に囲まれた国です。
モザンビークのような海辺のムシムシした暑さとは違い、常に温かい、涼しい、快適と感じる気温。そんな気候だからか、ルワンダ人には穏やかな人が多い気がします。
よく行っていたモザンビークのビーチ
以前住んでいたモザンビークの人々からは、ラテンの血が混ざっているかのような明るさとエネルギッシュさをこれでもかというほど感じていたので、これほどまでに人柄が変わるものかと思ったものです。顔つきやスタイルも違います。
アフリカ大陸の地図上ではそれほど離れていないルワンダとモザンビークですが、実際住んでみると多くの異なる顔を見せてくれます。
「ルワンダ」という国を知っている、聞いたことある、という方はどんなイメージを持っているでしょうか。
大虐殺が起こった国、コーヒーが有名、IT立国を目指している。もしくはどれも知らなかったという方もいらっしゃると思います。私もアフリカに来る前までは、ルワンダだけでなくどのアフリカの国のこともイメージが沸きませんでした。
ルワンダは「千の丘の国」と呼ばれるほど、どこに行っても丘が続く国。ルワンダについて少し紹介したいと思います。
ルワンダはアフリカ大陸の真ん中あたりに位置しています。国土は四国の1.5倍ほどでとても小さい国ですが、人口は約1,200万人とアフリカ諸国の中でも人口密度がトップレベルで高いのです。
赤道よりほんの少し南、区分としては東部アフリカに属しています。内陸国なので海が恋しくなります。
アフリカだし、赤道に近いし、すごく暑そうなイメージですが、平均標高約1,600メートルということもあって、寒すぎず暑すぎず、平均気温22℃で湿度も低いので快適。
高地にあるため年間を通して30℃を超えることはほぼなく、平均最低気温は16℃~17℃、平均最高気温は27℃~28℃。(出典:Weather Spark)
季節は雨季と乾季に分かれますが、雨季と乾季が一年に2回ずつ訪れる珍しい気候です。が、二年間ルワンダに住んでいる私でも、いつが雨季でいつが乾季なのかあいまいです。
雨季といっても日本の梅雨のようにじめじめシトシトと一日中どんよりしたお天気ではなく、一日のうちどこかで夕立のような激しい雨が降り、雷も多いです。
日照時間は一年を通してほぼ変わらず、朝6時前後に日が昇り、夕方6時前後に日が沈みます。
このように気温も天気も日照時間もさほど一年間変わらないので、良くも悪くも季節感がありません。日本のように四季があったほうが情緒は感じられますね。
でも一度ルワンダに住み始めると安定した気温、湿度の低さにはストレスがなくて居心地がよくなりますよ。
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