
「多様なつながり」と言われてもイメージしづらい時には、次のような視点でつながりのタイプ別に考えてみるのがおすすめです。
例えば、子育て中もしくは夫婦二人暮らしなど、生活スタイルが近しい人とのつながりは、実生活を支える情報交換や共感しやすさが大きなメリットになります。
特に海外生活では、教育や医療などの情報を共有できる相手がいると安心感が増します。
海外では「日本人」という理由だけで世代の枠を超えて親しくなれることも魅力の一つですが、同年代同士でつながることも大切です。
例えば、更年期や親の介護、セカンドキャリアなど、年齢を重ねた上での悩みというものもあります。同じ世代ならではの悩みを共有できる関係は、精神的な支えになることも多いです。
趣味や興味関心を通じたつながりは、年齢や国籍を超えて深まりやすいものです。
例えば、ダンスや料理などの教室、スポーツクラブやマラソンイベントなどに参加することで、自然と価値観の合う人と知り合うことができます。
海外にいるからこそ、日本人だけでなく、現地や他国の人とのつながりを意識的に作ることも大切です。
この国に住まわせてもらっているという姿勢で相手の文化を学び、お互いの違いを尊重し合うことは、視野を広げ、国を超えた良い関係性を育むきっかけになります。

では、どのように多様なつながりを生み出していけばいいのでしょうか。最後に具体的な方法をいくつか紹介します。
現地のイベントや交流会に足を運ぶことで、自然とさまざまな人と知り合うことができます。
例えば、ベトナムでは日本語を学ぶ学生との語学交流会や、地域の公園清掃、孤児院訪問のボランティア活動などが頻繁に開催されており、そこに参加することで現地の人とも他国の方ともつながることができます。
仕事以外の場でのつながりを持つことも大切です。スポーツ、料理、アートなど、自分の興味がある分野のワークショップやクラブ活動に参加することで、自然と価値観の合う人と出会うことができます。
海外に住んでいると、リアルな場だけでなくオンラインでのつながりも重要になります。
SNSプラットフォーム上にある在住者向けの掲示板やコミュニティから現地でのイベント情報を得たり、ハッシュタグ(#)のキーワード検索で共通点のある人を見つけてフォローし合うことから関係性を構築することもできます。
異文化の中での出会いは、自分から一歩踏み出すことが大切です。たとえ言葉が完璧でなくても、笑顔で話しかけることで、相手も安心して会話を楽しんでくれることが多いです。
基本の基本ですが、会釈だけでなく声を出して挨拶をすることから始めてみるとよいと思います。
「せっかく海外に来たのだから日本人とは一緒にいたくない」という人もいますが、つながりを広げるには段階的に進めることが大切です。
特に、お子さんがインターナショナルスクールに通う場合、「英語に早く慣れるために日本人の子と遊ばせたくない」と考える方もいます。
しかしながら、大切なのは大人も子どもも新しい生活に慣れて「ここも自分の居場所」と感じられるようになることです。
まずは日本人同士の安心できるつながりを持ちながら、徐々に輪を広げていくことが、長期的に見て無理のない関係構築につながります。

異文化の中での出会いは時に戸惑いや不安を伴います。
しかし、多様なつながりを持つことで、視野が広がり、新しい価値観を学び、自分自身の成長にもつながります。
出会いと別れの多い海外生活だからこそ、その瞬間を大切にし、一つ一つのつながりを楽しむことが大切です。
新しい出会いがあなたの人生にどんな変化をもたらしてくれるのか。ぜひ、楽しみながら多様なつながりを築いてみてください。
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Written by 大野由佳(ベトナム)
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