シンガポールの定番観光スポット「マーライオン」。シンガポールはすごく都会です
コロナ禍も終わり、自由に移動ができるようになった2023年。
これまで全く旅行ができなかった反動からか、6月に訪れたオーストラリアを皮切りに、タイ、シンガポールなど、ベトナムから近い3か国を久しぶりに旅行してきました。
シンガポールを除き、現在経済成長真っ只中の国が多い東南アジア。
少しの間訪れないだけで、かなりの発展を遂げていた国もあり、驚きや新しい発見も多い有意義な旅となりました。
東南アジアは今、日に日に便利に暮らしやすくなってきているように思います。
そこで今月のコラムでは、私の住むベトナムや、他の東南アジアの国々へ訪れた経験を踏まえて、東南アジアで暮らす、働くメリットを3つ挙げたいと思います。
外国で暮らす上で、ビザはかなり重要なものです。
外国に長期滞在するとなると、目的に合わせた条件を満たすビザを保有していなければ、不法滞在となってしまいます。
勉強であれば留学ビザ、働くとなると労働ビザなどの取得が不可欠となります。
海外で働きながら暮らすことを想定した場合、労働ビザが下りやすい国の方がハードルが低く、心理的・経済的な負担も少ないです。
現在経済成長真っ只中の国が多い東南アジアは、日系企業を含む外資系企業の進出も盛んで、欧米諸国と比べて労働ビザが圧倒的に下りやすく、また現地採用の求人数も多いです(シンガポールを除く) 。
そのようなことから、欧米諸国への就職や駐在を目指すよりもチャンスが多いと言えます。
ベトナム・ホーチミン市内のショッピングセンター
東南アジアは、欧米の国々と比べて、地理的にも、文化的にも、人種的にも日本に近いです。
日本に帰ろうと思えば6~8時間もあれば帰国することができ、仕事終わりに深夜便の飛行機に乗れば、翌朝にはもう日本に到着しています。
また、地理的な近さや親日国が多いことも相まって、日本の百貨店、ユニクロや無印良品などの日本製品を扱うお店、日本食レストランなどがかなり進出しています。
しかも、それらは年々増えている印象です。多少割高なこともありますが、日本に戻った際にわざわざ調達しなくてもいいものも多いです。
現地の料理も日本人の口に合うものも多いですし、米食文化なので、食生活で口寂しい思いをすることは少ないと思います。
そして、東南アジアは日本と同じアジア圏で、親日国も多いことから、人種差別的なことに遭うことがまったくありません。
マレーシア クアラルンプールの繁華街
東南アジア各国が現在置かれている時期は、日本の高度経済成長期~バブル期にあたります(シンガポールを除く)。
そこかしこで高層ビルやタワーマンションなどの建設が行われ、外国から新しいモノやサービスがどんどんと入ってくる、給料は年々ハイペースで上がり、そのお金で服や車、家、ハイブランド品などを大量購入。
かつての日本人のようですよね。
私が生まれたのは1987年。バブル期真っ最中ではありますが、物心ついた頃には終わっており、それ以降景気がものすごく良かったこともない日本しか知らない私にとっては、国は違えど、昭和にタイムスリップしてきたような気持ちです。
この点については、特に若い世代に実際に体感してもらいたいです。
以上が私の思う、東南アジアで暮らす、働くメリットの3つです。
次回のコラムでは、逆に私の思う東南アジアで働くデメリットをご紹介したいと思います。
海外で働いたり、暮らしてみたりしたい、欧米以外の選択肢も検討してみたい、などと考えている皆様のご参考になれば嬉しいです。それでは、次回もお楽しみに。
Written by 平良弥生(ベトナム)