
こんにちは。カリフォルニアより、海外転職キャリアコーチのブレナー真由美です。
日本と海外の働き方の違いは何だと思いますか?
先日、海外転職者向けに書類作成のYouTube動画を公開しましたが、その中でこんな話もしています。
「日本は人が仕事をつくる」「海外は仕事に人を当てはめる」
一般的にこのような傾向があると言われています。しかし、必ずしもすべてのケースに当てはまるわけではありません。
文化や雇用慣習が異なるため、日本と海外では仕事の捉え方や採用方針に違いがあるのは事実です。

日本の採用では、特に新卒就職において、総合職採用が主流です。
「ポテンシャル」や「会社への適応力」を重視し、採用後に人材を育成しながら、長期的な成長を見据えて配置転換(ジョブローテーション)を繰り返します。
職務が固定されず、必要に応じて新たな仕事や役割が割り当てられる柔軟性があります。この考え方のメリットは、「人に合わせて仕事を調整する」柔軟さがあることです。
一方で、組織全体での協調性が重視される結果、職務範囲が曖昧になることもあります。
私も新卒で大手派遣会社に入社しました。当時は派遣業界が急成長しており、同期の採用は東京だけで100名、大阪も含めると200名に上っていました。
日本の企業も、ある程度は学位を基準に採用を決める傾向はありますが、専門分野の学位がない場合、多くの新卒が営業部門に仮配属され、クライアント理解を深めることが求められるケースが多いと感じます。
私も営業部門に仮配属され、3か月後にはそのまま同エリアの営業担当になりました。
当時、私の先輩や周囲もほぼ全員が営業やその関連業務に従事していました。まだ派遣業界が一般的に知られておらず、中途採用が少なかった時代だったため、企業が人材を育てるしかなかったのだと思います。
幸い、派遣会社という特性上、管理部門には社内で経験豊富な派遣社員を長期正社員として採用していたと思われます。

海外、特に欧米の企業ではジョブ型採用が主流です。
具体的な職務内容(ジョブディスクリプション)が定義されており、「その業務を遂行できるスキルや経験があるか」が採用の判断基準になります。
職務範囲が明確で、「担当外の業務は行わない」文化が根付いており、スキルや成果に応じて転職することが一般的です。
一人一人の専門性が重視され、転職市場も活発です。ポジションが埋まらない場合は、適任者が見つかるまで募集が続く傾向があります。
日本では「企業が人材を育てる」文化が根強く、終身雇用や年功序列といった制度が長らく維持されてきました。そのため、特定業務に縛られず、部署や職種をまたいで働く柔軟性が求められます。
一方、海外では雇用が流動的で、仕事の目的が明確です。「仕事の成果を出せるかどうか」が重視されるため、即戦力としてのスキルや経験が求められます。

日系企業の良い点は、さまざまな職種を経験できることです。ただし、専門性が身に付けづらく、海外転職時にその不足で苦労する方もいます。
また、ジョブディスクリプションを明確にしていない企業も多く、入社後に自分の職務外の業務を任されることに不満を持つ方も見受けられます。
残念ながら、採用時に存在していたジョブディスクリプションが、入社後には形骸化するケースもあります。
海外では、専門性を活かしてキャリアアップを図る傾向が強く、その点は大きなメリットです。しかし、キャリアチェンジの際には、日本に比べて困難が伴うこともあります。
大学時代から専門分野を意識し、インターンを経て就職する流れが一般的なため、早い段階でのキャリア選択が求められます。
もう一点注意したいのは、こうした制度を求めて海外転職を目指す場合でも、現地で通用する語学力、経験、スキルがなければ、現地企業に採用されるのは難しく、就労ビザの取得も困難です。
また、日系企業が海外にある場合でも、採用基準は日本と同様であることがあり、「こんなはずではなかった」と思う方もいるため、入社前の確認が重要です。

どちらの働き方にもメリットとデメリットがあります。
日本の「人を育てる」文化は、長期的な成長や社内の調和を促す一方で、専門性が育ちにくい面があります。
海外の「仕事内容に人を当てはめる」方法は、即戦力が求められるため専門スキルが重視されますが、柔軟性に欠ける場合があります。
転職したい国で求められるスキル、語学力、経験を把握した上で、専門性を活かしてキャリアを積みたいのであれば、専門性を活かせる企業や外資系企業への転職が有効です。
私がこれまで多くの海外転職者をサポートしてきて感じるのは、「専門性があるから、それ以外の仕事はしない・協力しない」というスタンスでは、海外でも歓迎されません。柔軟性と協調性は非常に重要です。
海外で活躍している人やリーダーシップを発揮している方は、他部門や他職種の人がどのような仕事をしているかに常に関心を持ち、自分の知識を広げながら、周囲と協力して組織を支える姿勢を持っています。
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Written by ブレナー真由美(アメリカ)