
Olá!! ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。
ブラジルは日本から遠いため、どんなところなのか想像がつかないという声をよく聞きます。
私もブラジルに来るまでは、どんなところなのか分かりませんでした。
日本で聞いていたブラジルの話と、実際に暮らしてみて感じたことは違っていて驚いたものです。
一年中暖かい国だと思っていたら春夏秋冬があり、旬の植物や果物もあるのです。
今回はそんな現地、主にサンパウロからのブラジル入門レポートをお届けします!

日本からブラジルへ行くには飛行機が唯一現実的な方法です。現在、直行便はなく、以下の都市を経由して乗り継ぐのが一般的です。
主な経由地とルート例
日本(成田・羽田)→ アメリカ → サンパウロまたはリオデジャネイロ
ESTAまたはアメリカビザが必要。乗り継ぎでも空港によっては荷物を一度受け取り、再度預けて入国審査をしなければならない場合もあります。
日本 → ヨーロッパ → ブラジル
シェンゲン協定国の乗り継ぎが多く、ビザ不要の場合があります。
日本 → ドバイ(エミレーツ航空)やドーハ(カタール航空)→ ブラジル
サービス評価も高めです。
上記は1度のみ乗り換えの場合で、2~3都市を経由することもあります。その場合は時間がかかりますが、費用は安くなることもあります。
移動距離は約17,000km、総所要時間はルートによりますが、約24~35時間。

時差については、日本とブラジルは「時差12時間」と説明され、ブラジルは日本より12時間遅れとなります。
ただし、ブラジルは日本の約22.5倍の国土を持ち、国内に4つの時間帯があります。
・ブラジリア時間(UTC-3):サンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリア
・アマゾン時間(UTC-4):マナウスなど
・アクレ時間(UTC-5):リオブランコなど
・フェルナンド・デ・ノローニャ時間(UTC-2):フェルナンド・デ・ノローニャ諸島
日本とサンパウロは12時間差ですが、アマゾン熱帯雨林の玄関口となるマナウスとは13時間差ということですね。
これは旅行計画を立てる際に重要なポイントになるので覚えておいておくと良いですよ!
サマータイムは2019年まで導入されていましたが、省エネルギー効果が得られなくなったため廃止されました。主な理由は以下の通りです。
・LED照明の普及やエアコン使用増加により、電力のピークが夕方から昼間に移動し、節電効果がなくなった。
・睡眠の質の低下、集中力の欠如、事故増加など健康・生活面への悪影響。
・国民の支持低下と政治的判断。
当時の大統領ジャイール・ボルソナロ政権が、2019年4月に正式に廃止を決定しました。

・パスポート(残存期間6か月以上推奨)
・ブラジルのビザ(観光・90日以内なら免除)
・経由国の入国要件(ビザやワクチン)にも注意
ブラジル渡航に法律上「必須」のワクチンはありませんが、安全と健康を考慮して、いくつかの予防接種が強く推奨されています。
以下、公式情報と信頼できる医療機関の見解をもとに詳しくご案内します。
・風疹・麻しん・おたふく風邪(MMR)
・破傷風・ジフテリア・百日咳(DTP)
・ポリオ
・水痘(Varicella)
・インフルエンザ
・帯状疱疹(Shingles)
これらは帰国後の疾患リスクも含め、出発前に最新の状態にしておくのが望ましいです。
・A型肝炎(Hepatitis A)すべての年齢(1歳以上)の未接種者に推奨されます。6~11ヶ月の乳幼児にも適応されます。
・B型肝炎(Hepatitis B)60歳未満の未接種者に推奨。60歳以上でも接種を検討する価値があります。
・狂犬病(Rabies)野外活動や動物との接触が予想される方は、事前接種を医師と相談の上検討を。
・腸チフス(Typhoid)地方訪問や親戚宅、地方都市への滞在がある場合には推奨されます。
・黄熱病(Yellow Fever)ブラジル国内の特定地域では強く推奨されます。以下の州や地域に渡航予定がある場合、出発10日前までに接種を。
アクレ州、アマパー州、アマゾナス州、ブラジリア(連邦区)、エスピリトサント州、ゴイアス州、マラニョン州、マットグロッソ州/ド・スル州、ミナスジェライス州、パラー州、パラー/ガラナ州、ピアウイ州、リオデジャネイロ州(沿岸および島含む)、リオグランデドスル州、ロンドニア州、ロライマ州、サンタカタリーナ州、サンパウロ州(沿岸および島含む)、トカンチンス州、バイーア州の指定地域およびイグアスの滝なども対象。
さらに、渡航内容によってはマラリア予防薬の検討も。
一方、フォルタレザやレシフェ、リオ、サルバドール、サンパウロ(都心部)など観光都市限定であれば「推奨されない」となっています。

ブラジルの治安は世界的に見ても悪く、特にサンパウロやリオ・デ・ジャネイロなどの大都市では強盗、スリ、短時間誘拐などの凶悪犯罪が多発しています。
被害者には多くの邦人も含まれており、犯罪には拳銃などの銃器が使用される可能性も高く、抵抗すると命に関わる危険があります。
夜間外出を控える、人通りの少ない場所へ近づかない、現金や貴重品を人前で見せない、不審な人物がいないか常に周囲を確認するなどの注意が必要です。
スリはグループで行動することが多く、気付かないうちに財布や携帯を盗まれていることがあります。
そのため、リュックは必ず前に抱え、ファスナーは簡単に開けられないようロック対策をしましょう。
また、金の価格が高騰していることから、結婚指輪やネックレスが盗まれる事件も起きています。
抵抗した結果、指を噛まれたという女性もいました。最近ではシルバーも狙われています。
そして、「Boa Noite, Cinderela(ボア ノイチ・シンデレラ)」と呼ばれる犯行もあります。
バーやナイトクラブで飲み物に催眠薬を入れられ、意識を失った観光客が金品を盗まれる事件がリオ・デ・ジャネイロやサンパウロで多発しています。
政府は「飲み物は最後まで手放さず、自分で購入したものだけを飲むこと」「見知らぬ人を宿泊先に連れて行かないこと」など、安全対策を強調しています。最悪の場合、命を落とす危険もあるため注意が必要です。

Uberやタクシーを利用する場合、信号や渋滞で停車中に携帯電話を見ないようにしてください。
日中はスモークフィルムが貼られていないと外から丸見えであり、夜はスモークフィルムがあっても携帯の光が外に漏れ、ガラスを割られて携帯や貴重品を盗まれる事件があります。
メトロや電車では出入口付近、バスでは窓側で携帯を見ないことをおすすめします。
料金は高めですが、防弾車専用配車アプリもあるので、不安な方は利用を検討すると良いでしょう。
道端で携帯を見ることも極力避けてください。自転車やバイクが通り掛かった瞬間に盗られることがあります。
携帯を確認する時は、必ず建物の中か、周囲を確認してからにしてください。彼らはところ構わずに犯罪行動を起こします。
私の友人はサンパウロ市のパウリスタ通りで、朝のテレビ番組の生放送中に自転車に乗った男に携帯を盗られそうになりました。
幸い落下防止ホルダーを付けていたため盗られませんでしたが、その様子が話題となり、その日は”盗難未遂の瞬間を捉えた動画”が何度も放送されました。
パウリスタ通りはサンパウロのビジネス、文化、観光の中心地であり、サンパウロ美術館(MASP)やジャパンハウスなど主要な観光スポットがあります。
このように人が多く集まる場所でも多くの人が携帯を盗られているため、日常的に発生していると理解しておくべきです。他の地域も同様です。

盗難被害に備えて、事前にiCloudでバックアップを取る、本人確認ができないと見られないように設定するなどのセキュリティ対策を取っておきましょう。
警察に被害届を出しても携帯が戻ることはなく、追跡しても相手はプロの窃盗集団ですから犯罪に巻き込まれる危険があります。
ただし、ポリスレポートを作成すれば海外旅行保険が下ります(日本出国から3か月以内の場合のみ)。
もちろん、危険な場所ばかりではありません。普段から気をつけて行動することで、安心してブラジルでの旅や生活を楽しむことができます。
実際に住んでいる私自身は、危険な目に遭ったことは一度もありません。
次回はサンパウロの観光スポットについて書きますね。今回も最後まで読んでくれてMuito Obrigada!
Written by HIROMI(ブラジル)