心臓専門病院に飾られているハートオブジェ
Olá!ブラジル・サンパウロ州在住のHIROMIです。早速ですが、テレビの医療ドラマで「バチスタ手術」という名前を耳にしたことは皆さんあると思います。
これは1990年代にブラジル南西部にあるクリチバという地方都市の小病院のランダス・バチスタ博士が独自に考案した左心室縮小手術。
膨らみ過ぎて風船のように薄くなり弾力性を失った左心室壁の後側(裏側)を紡錘形に切りとって縫い合わせるもので、左心室の径を短くし容積を減ずることで心臓の収縮力が増し、その分だけ拍出量が増加して心不全を回復させるというものなのです。
当時、バチスタ医師は学会で発表した際、「バレーのボールをサッカーのボールに変えるようなもの」とジョークで締めくくりました。サッカーの国ブラジルならではのジョークですね。
ちなみに1990年に開催された第50回日本胸部外科学会のサテライト・シンポジウムとして、第1回の日本左心室形成術研究会が東海大・小出司郎策教授によって企画され、バチスタ博士が来日し基調講演を行ったことがあります。
リオデジャネイロのイパネマビーチ
ブラジルでは少し前に心臓肥大を起こした人たちが都市部や海岸地帯の一部の住民で多くいました。
それはアサイーやサトウキビジュースに混ざっていた虫の排泄物、あるいは虫自体が飲料に紛れ込んでいたことが原因でした。
つまり、ジュースからの経口感染で消化器官の連鎖反応が止まったり、心臓が肥大化が起こったということです。
数年の潜伏期間があるのですが、感染初期の症状として、まぶたの腫れや発熱があり、1週間ほどで治まるので風邪と勘違いしてしまうことも多いそうです。
しかし、感染後1週間以内に適切な処置を行うことで大きな問題には発展しないとのこと。
当時は大量の病原体を体内に取り込んでしまったため、急性発症し、地方からサンパウロ市内にある心臓センターへ治療を受けに来る患者さんが多かったそうです。
ブラジルの路上では必ず目にする「ファイラ」と呼ばれる青空市場やビーチに必ずあるフルーツジュースの屋台。
お天気が良い日などにはついつい路上で購入し、飲んでしまいそうですが、機械が清潔なのかよく注意してみていただきたいです。
私は夫や友人たちから聞いていたので、ブラジルに移住してから一度も路上にある屋台のフルーツジュースは飲んだことがありません。
ココナッツジュースだけは殻のまま冷蔵されているので、飲む直前に穴を開けて飲むから問題ないと思い飲んでいます。まぁ、開ける時は清潔なナイフで開けるのかジッと見てますけどね(笑)
「せっかくラテンの国ブラジルに来たのだからビーチで飲みたい!」という方は、衛生管理がしっかりしているBARやホテルのBARでお買い求めくださいね。
ブラジルライフが心身ともに健康でありますように!今回も最後まで読んでくださり、Muito obrigada!! Até mais!!
Written by HIROMI(ブラジル)