
Olá! ブラジル在住のHIROMIです。私は一児の母です。ブラジルで出産しました。
妊娠期間中、日本や他の国で出産をした友人達からマタニティライフの話を聞くと、「ブラジルとは違うなぁ」と思う事が沢山ありました。
今回は、私自身が体験したブラジルでのマタニティライフについて書かせていただきます。
ブラジルという国は国土が日本よりも22.5倍あり、地域や家庭の事情など様々ですから、これが普通と言われるものがなく、これまでにブラジルで出産した方達の体験談を聞くと、自分の経験とは異なることが色々とありました。
ですから、私の話もそれを前提に「そういう場合もあるんだ」と心に置いて読んでいただきたいです。
先ず、妊婦さんの服装についてですが、ブラジルでは腹帯を使用する習慣がありません。これは胎児を圧迫するように感じるという理由からです。
そうすると体に負担がかからないようにゆったりとしたドレスや服を着るかと言うと、ブラジルでは妊婦さんもボディラインが分かるピッタリとフィットした服を着ている人もいます。もちろん、ゆったりとした服を好む方もいます。
また、ビーチに行けばブラジリアンビキニ姿で日光浴をしながらリラックスしている妊婦さんが沢山いるのです。
妊娠中でも自分の好きな服を着てオシャレを楽しむブラジルの女性たちを見た私は、ブラジル流に妊娠前と変わらず好きな服を着て過ごしました。
おかげで体型にもオシャレにも常に気を遣いながら、体重管理ができたマタニティライフになったと思います。

撮影:Anaira Pereira
ブラジルでは、ビーチや公園で撮るマタニティフォトも人気があります。沢山の妊婦さんが撮りに来ています。私も撮ってもらいました。
妊婦さんのお腹が目立つようになる妊娠30週以降に行われることが多い、夫婦が初めての赤ちゃんを迎える前に友人、家族親族に祝ってもらう、「Chá de bebê(シャー・デ・べべー)」という伝統行事があります。
Cháはお茶、Bebêは赤ちゃんという意味で、英語では「ベビーシャワー(baby shower)」と呼ばれます。
二人目以降は「Chá de fralda(シャー・デ・フラウダ)」と呼び、お祝いをしてもらいます。Cháの後に赤ちゃんの名前を付ける場合も。例)Chá da Hiromi(シャー・ダ・ヒロミ)
プレゼントはおむつが一般的ですが、衣類やおもちゃなどのベビー用品など生まれてくる子供が使いそうなものならなんでも構いません。何を持っていけば良いか迷わないよう、主催である妊婦さんが指定する場合もあります。
シャー・デ・ベベーはもともと女性のみが参加できるイベントでしたが、近年は男性も参加しています。そこで軽食をいただいたりゲームをしたりします。
私がシャー・デ・べべーを行った時は、お腹の周りのサイズを当てるゲームをしました。他には妊婦さんのお腹にペイントをしたり、いただいたプレゼントの中身を当てるゲームもあります。
お祝いの規模は少人数で落ち着いてお話をする場合と盛大に行う場合と様々です。主催者は妊婦さん本人の場合もあれば、パートナーやご家族が担当するケースもあります。
会場の手配、飾り付け、飲食の準備は自分たちで行う場合もあれば、業者に任せる場合もあるので、妊婦さんの体に負担が掛からない程度にパーティーを行い、出産前の楽しいひとときを過ごしたいですね。

生まれてくる赤ちゃんは女の子だったので飾りつけは可愛らしくしました

産院のドアに飾る様々なデザインの赤ちゃんの名前の壁掛けとプチギフト
ブラジルのサンパウロのような都市部では非常に高いレベルの医療が行われている為、機器や設備は最新のものが揃っています。
ブラジルでは自然分娩は「危険なお産」として避けられ、特に富裕層が利用する私立の病院では帝王切開率が90%に達しています。
サンパウロには産院や助産院など様々な出産の施設や、日本語で受けられる産婦人科医も揃っている為、日本よりもブラジルで出産を希望する女性も増えてきています。
私が出産した病院で受けた、出産・育児講習会(Curso de Gestante)では、ご一緒した妊婦さんの9割が自然分娩を望んでいました。しかし、自然なお産を望んでいても叶わない可能性もあります。
それでも「出産中の様子を記念に残したい!」という夫婦が多く、プロのカメラマンが出産に立ち会う場合もあります。
そしてブラジルの妊婦さんは、出産が無事に終わっても気が抜けません。
ブラジルの産院は自然分娩で2日、帝王切開での出産でも4日で退院が通常の為、出産した当日にお見舞い客が訪ねてくるのです。
出産して数時間後に、看護師さん達に手伝ってもらいながらシャワーを浴び、身だしなみを整え、病室にはゲスト用の軽食や飲み物をテーブルにセットします。お酒も用意される方もいます。
赤ちゃんのお見舞いにきてくれた皆さんには、「Lembrancinha(レンブランシーニャ)」というプチギフトを渡します。レンブランシーニャには、赤ちゃんの名前入りの小物やチョコレートを用意する方が多いです。
でも大仕事を終え、体力が回復していないうちからお客さんの相手は大変ですよね。全員が当日から訪問OKというわけではなく、断る方もいますので、そこは体調と相談してどうするか決めるのが良いです。

日本では入院中はゆっくりして体の調子を整えるというイメージがありますが、私の場合は帰宅後の方がゆっくり、リラックスできました。産後直後から動いていたお陰で回復は早かったように思います。
これまでの私のお話は全てパンデミック前の事を書かせていただきました。現在は感染予防の為、行えない行事が沢山あります。
これからブラジルで出産されるという日本人の方は、産前産後の分からない事や不安も出てくると思います。
そんな不安を取り除いてくれるドゥーラという活動をしている女性たちがブラジルにはいます。
「ブラジルのお産」についてサンパウロでドゥーラとヨガ講師をしている日本人女性Yukinaさんは、オンラインお話会を定期的に行っています。
私も参加した事がありますが、とても素敵なお話会でした。お話会が開催される時は是非参加してみてはいかがでしょうか。
Yukinaさんが開催している「ブラジルのお産を語ろう」はこちらから確認できます。
今回は主にマタニティライフについて書かせていただきましたが、子育てについても日本と異なる事が沢山あるので、そちらもいつか書けたら良いなと思います。
今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。それでは、また!Tchau!!
Written by ひろみ(ブラジル)