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世界ウーマンを3年間運営してみて思うこと

2021年10月19日
藤村ローズ (オランダ)

お気に入りパワースポット金沢城にて

利用者が助け合い、一緒に成長していけるサイト

世界ウーマンの公式オープンは、2018年8月8日。この夏に3周年を迎えることができた。

振り返ってみると、月並みの表現かもしれないが、長かったようであっという間だった。でもとても濃い毎日だったように思う。

今回は世界ウーマンというポータルサイトを3年間運営してみて思うことやこれからの目標や展望を、2018年の夏に事務局の周さと子さんと巡った金沢の写真とともに振り返ってみたい。

最初は一人で立ち上げたこのサイト。Web制作を本格的に学んだことがきっかけで、「こんなサイトがあったらいいな」という思いで、ゼロからコードを組んで作成したものだ。

子供がまだ小さい上に、いつどこに引っ越すか分からない、帰国の目処も付かないという状況の中で、何か仕事をしたくても周りに迷惑を掛けることが目に見えていて、働くことができないことに悩んでいた私。

たくさんのママ友に仲良くしてもらって、一緒に習い事をしたり、子供同士を遊ばせたりと充実した楽しい海外子育て生活を送ってはいたけれど、「仕事で活かすために勉強してきたはずなのに、これでいいのだろうか?」という思いがずっとあった。

仲良くなると色々と深い話もするようになり、同じような悩みを抱えている海外子育てママが少なくないことを知った。そのことが世界ウーマンを作るきっかけとなった。

いろんなスキルやビジネスを持っている女性たちの情報が集まるサイト。そこで仕事を受注することができたり、仲間を見つけたり、スキルアップなどできるポータルサイトがほしいと思った。

他にもこのようなサイトはあるものの、仕事関連となるとやはり男性がメインに活動されているので、あえて女性限定。男性は脳の構造上競争を好むというが、女性は集まることで協力できる。利用者が助け合い、一緒に成長していけるサイトにしたい。

この広いインターネットの世界の中で、自分のサイトを見つけてもらうことは簡単ではない。検索で上位に表示されるためにはさまざまな努力が必要だ。ITスキルを活かして、がんばる女性たちを応援したいと純粋に思った。

 

手間と時間をかけて、私は何をやっているんだろう?

サイト制作には1,2ヶ月、テスト運用しながら完成までに3ヶ月はかかっただろうか。最後にはメンターから「最高の出来栄え」という褒め言葉をいただき、ようやく世界ウーマンサイトは完成した。

サイト制作は一人で黙々と進められるが、大変なのは実はそこから。サイトを作ったら、更新を続けていかなくてはならない。世界からの情報が集まるサイトにしたいので、一人では到底無理である。

そこで私は昔からのママ友たちに声を掛けはじめた。海外引っ越しが多かったおかげで、気が付けば、世界中にママ友がいる状況になっていた。彼女たちに執筆をお願いし、発信できる情報を少しずつ増やしていった。

まもなく作業が増えてきて、一人では手が足りないと感じ始めた頃、さと子さんに事務局の運営をお願いした。当時立ち上げたばかりの時から支えてくれているメンバーには感謝してもしきれない。

世界ウーマンのビジネスモデルは、立ち上げ当初、広告収入をメインにしていた。サイト内に広告やアフィリエイトを貼ることで、サイトへのアクセスが上がればある程度の収入が確保できる。

利益を追求するのではなく、運営費と人件費が出ればいいと考えていたので目標はそれほど高くないのだが、それでも簡単ではなかった。まずGoogleアドセンスの審査になかなか合格することができなかった。

Googleアドセンスに挑戦したことのある方はお分かりだと思うが、審査に落ちても理由を教えてくれないのでダメな箇所が分からない。ひたすら変更を加えては再トライ。結局合格までに半年ほどかかってしまった。

ようやく合格通知が来た日は跳んで喜んだが、アドセンスを貼れるようになっても十分でなかった。1クリックが数十セントの世界。当時はサイトへのアクセス数も少なかったので、十分な収入にはつながらない。

「こんなに手間と時間をかけて、私は何をやっているんだろう?」という思いが込み上げる日もあったが、他の仕事からの収入を回して、なんとか世界ウーマンの運営を続けた。止めるという選択肢はなかった。

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