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久々の日本の労働市場で気づいたアレコレ、「ブランクはやっぱり意味がある」

2022年1月7日
岩井真理 (日本)

帰国して再就職や転職などをお考えの方へのヒント

明けましておめでとうございます。

いつも世界ウーマンコラムをお読みいただきありがとうございます。有難いことに、昨年私が書いたコラムの一つも、「沢山の方に読まれたベスト10」入りしました。

改めてお礼申し上げ、今年も世界中どこにいても輝けるキャリア&ライフを応援、役立つ発信ができるよう頑張ります。

さて、私は2017年に企業を退職し、渡伯準備しながら一年弱日本でフリーランスとして働いた後、ブラジルへ行きました。

帯同ビザでしたので、現地就労はできませんでした。予め分かっていたし、覚悟をした上で、あえて「働かない時間」に突入しました。それでも、心は揺れました。頭では理解していても、喪失感、無力感、孤立感など、満載でした。

そんな私も。何とか、いや、かなり楽しく3年間の帯同生活を無事終えて日本へ戻り、今は仕事を再開しています。たった3年なのに、久しぶりに日本で働いてみると、当初ぎこちない思いが続いていました。

「これで合ってる?」「このやり方でおかしくない?」なんて声が頭の中でぐるぐるしました。以前にこのコラムに書いたリバースカルチャーショックです。

最近やっと少し落ち着いて、周りを見渡せるようになった気がします。そこで、私が気づいた今の日本の労働市場のことを、少しまとめてみたいと思います。

春になると、また移動の季節がやって来ます。これから本帰国して再就職をしようと思ってる方、日本で転職を考えている方などの活動のヒントになれば嬉しいです。

 

働き方の選択肢は多くなっている

この3年間の一番大きな変化は、コロナによる世の中の「働き方の変化」です。

これは日本に限りませんが、「勤勉」が代名詞、組織に縛られて働く人の多い日本の社会には劇的変化です。週5日、朝から電車に揺られ出勤することが当たり前だったのに、在宅ワークする会社が増えました。

「働き方改革」というのもよく言われており、誰もが働き方を考えなくてはこのピンチを乗り切れなくなってきました。会社員が在宅ワークをするだけでなく、フリーランスのリモートワーカーも増えました。

私自身、長いこと会社勤めをしていたので、少し前なら、また会社に就職するのが「働く」という事だと思い込んでいました。でも久々の日本には、多様なワークスタイルがあり、比較的自由に選べるようになっていました。

もちろん、以前も色々あったけれど、何となく正社員で働くのが一番良くて、それ以外の働き方が下と思われていたように思います。

働き方は、その人に合っていれば良し悪しはないのです。何より、したい仕事を希望するスタンスですることが大切です。何しろお仕事人生って、本当に長くなってますので、自分らしい働き方を見つけることがポイントとなります。

ダブルワーク、副業、パラレルワークなど、仕事だけでなくボランティアや学業など、自由に取り入れその人らしいキャリアを築ける社会に日本もなってきたな、と少し嬉しくなりました。

そして、私も組織に属して働くのではなく、フリーランスで再開しました。

自分の気に入った仕事をいくつか選んでやっているので、常にオーディションを受けているようですが、働き方の選択肢が増え、何をしてもOKと思えたのは、なかなか良い傾向だと考えています。

 

ストレス耐性を高める方法とは?

日本に戻ってから、主に就労支援の仕事をしています。仕事や就職・転職のご相談が基本なのですが、その内側にある「お気持ち」のご相談も多く受けます。そして、思った以上に心が折れてしまっている人が多いように思います。

複雑な世の中で、様々な理由があって辛い思いをされていることと思いますが、ココロに風邪をひいてしまうと、働くことは本当に難しくなります。少し休んで復職することも、言うほど簡単ではありません。

そこで、風邪の予防同様、心も折れないようにストレスに強くなることが、働く上では大切かと思います。

ストレスに強くなるには、どうしたらいいか?

それは、「自分を知る」ことです。

自分はどんな状況に弱いか、どんな時には頑張れるか、自分のアップダウンを知っておくことが、ココロの風邪予防になります。知っていれば、予め準備して対処できます。

就職活動をする時は「自己分析」をして、自分を知った上で適性に合った仕事選びをしたり、面接の時には強みなどをアピールします。その時に、強みだけでなく、自分の弱み、苦手な事を認識しておく事も、働く上では多いに役立ちます。

心が安定していて、多少のことでは揺らがないのが、良い仕事をする1番のコツだと思います。それには何より、自分を理解することです。

 

将来性や可能性が広がる業種・職種の選び方

ズバリ、IT関連、介護も含めた医療関連に注目が集まっています。これらの業種は求人も比較的あります。

だからといって、誰も彼もが、ITならエンジニア、医療だから医者や看護師をいきなり目指そう、と言ってるわけではないです。そもそも興味や適性もなければやっていけません。

「どんな資格を取れば、就職に有利ですか?」という質問をよく受けますが、有利だからと言って、自分に合わない仕事に就くのは本末転倒です。

注目の業界を知っておくことで、自分とはあまり関わりがないと思っていた業界も、見方が変わるということを言いたいのです。

例えば、あなたがこれまで経理の経験があって転職を考える時、職種は経理でも、業種として伸びているITや医療関連を選択する事で、同じ経理のお仕事をするにも将来性や可能性が広がるということです。

ちなみに、IT業界ってプログラマーとかシステムエンジニアとか、いわゆる理系の人しかいないのかと思っていましたが、最近はそうでもないです。文系からITという人も増えていますし、逆にいうとどんな業界にせよ、IT抜きでは仕事にならなくなって来ています。

コロナでますます、医療系も熱いです。超高齢化社会の日本では、介護業界が活発なのは言うまでもありませんが、加えて心身のケアの方面も注目です。

私のようなキャリアコンサルタントも、単にキャリアの知識だけではなく、心理学や身体と心の繋がりについての知識を深める必要性も強く感じています。

 

ブランクの本当の意味とは?

パートナーの海外転勤などに帯同する人達の間では「働かない時間」は大きなブランクになるのではないかと、不安の声を漏らす人が少なくありません。

日本へ帰国した後の転職に不利になるかと、焦る気持ちでいっぱいになり、折角の海外生活を十分に楽しめていない人も、少なからず見ました。でも、そんな方達に自信を持って言いたい。

「心配するより、今できることを精一杯やって、その経験こそ意味がある」と。

常々私は、「働かない時間」はブランクではなくブレイクと考えて有意義に使おう、と言い続けてきました。

働いていた時とは違う時間が流れているのだから、その中で今できることにしっかり向かい合うことが大切だと、ある意味自分に言い聞かせながら3年間過ごしました。

そして今、やっぱり「その考えは間違ってなかった!」と、自信を持って言えます。

確かに報酬を得る仕事はしていませんので、他者評価は受けませんでした。だからこそ、自己評価は厳しかったように思います。その間、ボランティアを中心に、今までできなかったことをたくさんしました。

「働かない時間」を選択したからこそ、たくさん考えて、気づいたこともたくさんあります。日本で仕事していた頃は、自分に向き合ったり、考える時間すら取れてなかったことも気づきました。

帰国後の就職活動では、自信を持って「働かなかった時間」に自分がしていた活動を語りました。報酬を得なくても、こんな気持ちで取り組んでいたとか、そこで身につけたスキルや経験を、仕事の業績同様語り、認めてもらうことができました。

そうです、そのブランクを不利にするのも有利にするのも、結局は自分次第です。しなかった、できなかった事情ではなく、その環境下でできたこと、したことを語ることができれば、ちゃんとキャリアの話です。

そして、それを聴いてくれる企業や担当者も少しずつ増えてきていて、日本の労働市場はそんなに悪くないなと感じました。

「寄らば大樹の陰」という時代は終わりました。

キャリア形成には、働く人自身の自立・自律がより望まれているということを、3年ぶりの日本で強く感じ、そのお手伝いできる仕事に就いたことにわくわくします。

人生100年時代。猛烈に働くより、自分らしく働き、長く生きていかなくてはいけないことも事実です。

そこで、今月は以下の様なイベントをやろうと準備しています。ご都合が合えば、ぜひご参加ください。

皆さんが豊かに自分らしく生きられますように。

(公財)日本女性学習財団キャリア支援デザイナー企画協働事業
「ミドルだと思っていたら、気づけばシニアまっしぐら 〜豊かに自分らしく生きるための対談&ワークショップ〜」

Written by 岩井真理(日本)

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