左上から時計回りに、周さと子、鎌田薫さん、小口佳納子さん、ひろみさん
仕事に子育てに家事にと日々奮闘している働くママ達、お疲れ様です!全く違う領域のことを両立させるのは大変ですよね。お子さんが小さい間は尚更です。
皆さんはどのように両立されています(いました)か?
今回は「未就学児の子育てと仕事の両立」をテーマに、世界で働くママのリアルについて座談会形式で話を伺いました。ご参加いただいたのはこちらの4人。(名前をクリックするとそれぞれの紹介ページが開きます)
ひろみさん:ブラジル在住、音楽家。舞台に立ち演奏する仕事。子供の幼稚園時間を中心に練習や仕事を調整。時に仕事場へ子供を一緒に連れて行くこともあり。両立のための助っ人は夫、義両親、ナニー。
小口佳納子さん:カンボジア在住(現在帰国中)、家族でゲストハウス運営。EQ絵本講師。カンボジアでは家族みんなで仕事と子育てを行う。絵本講師の活動は子供の幼稚園時間や寝かしつけた後。土日に講座を行う時は親に見てもらうことも。
鎌田薫さん:日本在住、人材紹介会社キャリアマーク代表。ロンドンでの駐在帯同経験あり。早朝と子供の幼稚園時間を余すことなく活用中。両立のための助っ人は夫、義母、両親、幼稚園ママ友。
周さと子(司会):マカオ在住、子供が未就学時はフルタイムの会社員。子育ては義母が一手に引き受け、仕事に専念できた環境。義母の他にお手伝いさんというフルサポート体制。
座談会内容は次の4項目。
・子育てと仕事の両立のための工夫
・両立でおこるジレンマ
・子供が小さい間も仕事を続けるメリット・デメリット
・読者へ伝えたい事
それぞれの国文化、家族関係の中でママ達が向き合っている事や想いをたっぷり語ってもらいました。
舞台に立つ仕事の多いひろみさん
周:事前アンケートで皆さんにいただいた答えを集約すると「効率化」「家族のチーム体制」が見えてきました。みなさんは、どんな工夫をされていますか?
ひろみさん:私の工夫は子供に私(母親)の仕事を知ってもらう事です。舞台で演奏する現場やイベントに連れて行くこともあるので、「ママのお仕事中や練習中は静かにしていよう」と思ってくれる子供の協力が必要です。ただ、最近はオンラインの仕事もあって、舞台上ではなく自宅の部屋でパソコンに向かって話していると、子供が近くに来ておしゃべり始めちゃうこともありますね(笑)。
薫さん:私は自分の強みを明確にして、苦手な事やできない事は潔く諦めることにしました。得意な人にやってもらうことで、限られた時間の中で仕事のスピードを落とさないためですね。夕ご飯以降は仕事をしないと決めて、子供たちと一緒の時間に寝て、朝4時~5時に起きて自分時間を確保しています。その時間は仕事以外にも瞑想したり、コーチングしたり自分を整えるために使っています。
佳納子さん:私は時間の使い方を意識しています。私は子供達が小さいうちはできるだけ自分で見たいと思っているので、子供達のお昼寝や寝かしつけの後の時間を仕事に活用するようにしています。朝時間の活用ができたらいいなと思うものの、講座やミーティングの関係で夜の活動が多いですね。
周:「家族のチーム体制」についてはいかがでしょう?
薫さん:夫が結構、頑張ってくれています。仕事の合間に家事をしてくれますし、お互いの仕事に応じて幼稚園の送り迎えも分担しています。あとは義理の母が預かってくれたり、幼稚園ママ達も送り迎えの協力をしてくれるので、そこに素直に甘えています。
周:夫さんが積極的に手伝ってくれるんですね!もとから家事される方なんですか?
薫さん:もともと素養はあるようですが、コロナで夫も在宅になって、私のてんてこ舞いぶりを目の当たりにして「自分もやらなきゃな」と思ったみたいです。
周:国際結婚組のお二人はいかがですか?ちなみにマカオの場合はお手伝いさん文化があるので、夫は家事にはほぼノータッチでした。自分で料理をした時、たまに片付ける程度ですね。
ひろみさん:ブラジルもお手伝いさんは文化ありますが、コロナ感染を防ぐために来てもらうのを止めたんですよね、夫の提案で。夫婦で話し合って、掃除などの分担を決めました。環境が変わると夫もやってくれるという発見がありました。
佳納子さん:うちは大家族で義理の兄家族と義母も一緒に住んでいて、各々仕事や家事の分担ができていました。子供達もみんなで見ていましたよ。家族みんなで協力してやる文化ですね。